うさえさんの映画レビュー・感想・評価

うさえ

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2度目のはなればなれ(2023年製作の映画)

4.7

ある老夫婦の「事実」を描いた作品。過去の出来事を整理できないまま、長い時を経てしまうこともある。心の澱を抱えながら、日々は続いていく。それでいいし、そうするしかないのだろう。積み重ねた「事実」は確かに>>続きを読む

キングダム 大将軍の帰還(2024年製作の映画)

4.5

大将軍になんてなりたくないし、戦いなんて迷惑なだけだし、いくら思いを繋げると言ったって死んだ者は帰って来ないし…けど、それでも王騎はスゴい!そこは認めよう、と思わせてしまう。今回は、やっぱり大沢たかお>>続きを読む

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.5

紫夏のエピソードも、飛信隊も、実写だとちょっと無理あるかなぁ。それは承知で観ているわけですが。でも、多くの人が関わって一つの映画を作り上げていく、その気持ちは伝わるので、シリーズが続く限り付き合おうと>>続きを読む

FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.3

80年代初めの、平和なアフガニスタンの街を映した画像に、一瞬言葉を失う。大きな秘密を抱えながら生きることの苦しさと、それでも生きていられることの幸運と、そして何より、自分の幸せが他の誰かの幸せに繋がる>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.3

予想通りのザ・ヨーロッパ映画。一人の男性の死を巡り、その真相を明らかにしようとする過程で、妻の人生が否応なく露わにされていく。法廷という場所の残酷さや、妻の職業が作家であるという特殊性を差し引いても、>>続きを読む

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

4.5

WOWOWをつけていたらいきなりおっと思わせるシーンで本作が始まり、次から次へ、このあといったいどうなるんだろうと、結局最後まで観てしまった。設定自体かなり無理があるが、女同士の友情系は基本的に好きな>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

4.2

実直な刑事と美しい女性容疑者の恋愛とくれば、ハッピーエンドにはなりそうもない。わかってはいても、やはり切ない物語でした。それにしても、被害者への同情が一切ない自分に呆れつつ、2人それぞれこれ以外の道は>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.2

1920年代、アイルランドの孤島に生きる人々の姿を描く。理性や知性とは異なる文脈の中でただただ続いていく日常に、意を決して抗おうとする者。その突然の変化にとまどい、迷い、悲しみ、そして怒る者。どちらに>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.3

とにかく画面がキレイ! お馴染みのキャラクターたちがノンストップで動き回り、最初から最後までず〜っと笑顔で楽しめました。ピーチ姫は、闘うプリンセスの面目躍如。そしてお約束とはいえ、マリオとルイージの兄>>続きを読む

妖怪の孫(2023年製作の映画)

4.3

歴代最長を誇る安倍晋三政権とは何だったのか。国会で明らかな嘘を何度も口にした人物を、莫大な税金を使って国葬にし、その死に涙する国民。選挙のたびに投票率は下がる一方、自民党は圧勝、防衛費は増大、少子高齢>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.3

最初は、返り血の赤さとグシャッという音が衝撃的で、慣れるまでに少し時間がかかった(しばらくすると慣れてしまうことの方が、実は恐しいのだが)。ショッカーが無機物ではないことに、半世紀たって気づくとは。シ>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

4.8

東出昌大、三浦貴大、両俳優のコンビがとてもよかった。モデルとなった本物のお二人もこうだったのではないかと、自然に思わせてくれた。無罪判決後の記者会見で金子氏本人が語った「誰かのせいにしなければならなか>>続きを読む

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

4.5

全編(エンドロールも含めて)いっさいのBGMなし、効果音なし。ある日の午後、とある別荘で行われる特別な(けれど退屈な)会議に、自分自身が出席しているかのような錯覚に陥ってしまう。そこで話し合われている>>続きを読む

映画 おそ松さん(2022年製作の映画)

3.5

忍成修吾が出演しているので、アニメもSnow Manもほぼ未知の状態で、覚悟を決めて観ました。ドリフのコントを無理矢理映画にしてしまったような感はありますが、バカバカしすぎて結構笑ってしまった。ストー>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.7

19世紀末の米国、孤島に取り残された灯台守2人が狂気に落ちていく、という、いかにもな舞台設定。正方形に近い変則的な画面で、どこまでが現実でどこからが妄想なのか判然とせず、最初から最後まで不吉で不穏なム>>続きを読む

ジャッキー・チェン 必殺鉄指拳(1973年製作の映画)

3.5

初期カンフー映画にありがちの、むやみにただただ悪いことをする集団が出てきて、主人公の家族や友人を殺し、復讐のために最後は単身ボスに立ち向かうというパターン。ジャッキーの初主演映画(非公認らしいですが)>>続きを読む

七人樂隊(2021年製作の映画)

4.5

香港という街と、そこに住む人たちが過ごしてきた半世紀ほどの時間が、7編の短編映画に詰め込まれている。切ないものも、クスッとさせられるものも、心温まるものも、みんな愛しく感じられた。「香港映画」が無茶苦>>続きを読む

キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.0

前作同様、原作を上手にまとめて映画化している。漫画『キングダム』のファンも、納得するできばえだと思う。(というよりむしろ、漫画をまったく読んでいない人が観ると、固有名詞や時代背景を把握するのがちょっと>>続きを読む

キングダム(2019年製作の映画)

4.0

原作漫画のイメージにうまく重なる配役だと思う。夢の途中で倒れる者の方が圧倒的に多いと、たぶんみんなわかっている。それでもやっぱり、夢を持っている方が幸せだよなぁと、時々は思って生きていきたい。

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

近未来の日本が舞台…のはずなのに、たった今、日常的に起こっているできごとのように感じられた。実際「PLAN75」という法案以外は、よくある話といってもよい。交通整理も施設の清掃も、いまや、従事している>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.3

新しいけど懐かしい〜。ウルトラマン世代には強くお勧め。いろんな愛に溢れた映画です。斎藤工くんの不器用な誠実さが、とてもとてもよかった。

ツユクサ(2022年製作の映画)

4.1

キャスティング、ロケーション、共によかった。芸達者の役者さんが揃って、人生後半の大人たちが醸し出す可愛らしさや切なさを、ごく自然に演じている。ロシアのウクライナ侵攻に伴う辛いニュースが続く中、人間に希>>続きを読む

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

190503
迷ったけど、映画館で観て正解でした。11年の想いが詰まってるもの。観ている途中で絶対話しかけられたくない。アイアンマンから時系列に沿ってシリーズを見直してから、もう一度観たい。