何度も映像化されている原作だが、本来その真髄は大阪弁に乗せて医学用語が繰り出される情景にあったのかも知れない。
『愛のむきだし』(2008)を観て、何となくタイトルから同系統の話かなと思って選んだが勘違いだった。前者の「愛」の壮大なロシア文学のようなスケールに比べると、全然「愛を語れ」てない。タイトルを再考して>>続きを読む
サマセット・モーム原作『雨』は、これ以前にもハリウッドで数度映画化されており、グロリア・スワンソン(1928)、ジョーン・クロフォード(1932)という、1920年代〜30年代を代表するヴァンプが主人>>続きを読む
20世紀FOXのタイロン・パワーとワーナーブラザーズのエロール・フリン。戦前のハリウッドを代表する二大剣戟映画スターの共演、40年代ならどんなに話題になったことか(いや、公開当時もそれなりに話題にはな>>続きを読む
愛と宗教という日本人の心性にはあまりなじまないはずのテーマを、ロシア文学のような壮大なスケール感でまとめている。ボーイミーツガールの定式に世界の崩壊が重ね合わされるところは『ファイト・クラブ』(199>>続きを読む
小学生の頃ロードショーで観たけど子供すぎた。つい最近Huluで再見。地上波放映でも話題になっている。
デミルの『十戒』(1923)以来、ハリウッド映画には火や水を使ったスペクタクルの長い伝統がある。>>続きを読む
この怪作を留学中にイタリアのシネマテークで観たことは密かな自慢?だったのに、最近では動画配信サービスでも観られるようになったようで残念。それはともかく、プレコード時代のハリウッドの代表作。「ヘラクレス>>続きを読む
総統閣下シリーズで有名なあのシーンは意外と序盤に出てくる。終盤で戦局が絶望的になってからのシーンかと思いきや、既になす術が無くなったところから話が始まっているので、映画では絶望的な雰囲気がずっと続く。>>続きを読む