鑑賞後の後味がすごい。
想像力を掻き立ててやまない。
彼女が生涯感じていた感情を「恥ずかしさ」と括ってしまえるならば、その感情を生ませているのは周囲のまなざしなのだろう。
そのまなざしからは、お>>続きを読む
ジャンルでくくってしまうと「重い」と言われるような内容が、親しみやすいタッチで淡々と描かれていく。しかし、その描写は観る者の心をえぐるほど、真に迫るものである。
不自然だと思っていても、いつの間にか>>続きを読む
衝撃的で、示唆的で。
善を装いながら変容し、展開し続けていく悪をどう捉えていけばいいのだろう。
「正義は揺らいでも悪は揺らがない」の文句に魅かれた。
ラストはある意味感動的。
ただ、民族的なる自己はやめようと思ってもやめることはできない。だからこそ、そこに連なる差異が問題なのであって、人間一般の問題に還元することができるとは到底思えない。
その意味>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
セリフが全部歌なので、どう感情を表現していくかが見所。色彩が重要な役割を果たしている。
カサールの過去など、旧作ローラとの関連も。細い設定を知れば知るほど面白い。
映像の意義は、観る者に記憶を追体験させることにある。
そう自覚させられた映画。
レビューや評判とかを気にして頑なに敬遠するんじゃなく、まず観てほしい。
バイト先の知り合いに、「ここに出て来るサリエリに、僕似てるんです」と言われて観た映画。
圧倒的なまでの才能と対峙したとき、自身はどう変容するのか。嫉妬と羨望という言葉だけで表すのは、勿体無いような気>>続きを読む