中国女さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

中国女

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天はすべて許し給う/天が許し給うすべて(1955年製作の映画)

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モニターがついにぶっ壊れたのかと戸惑うくらいのぶっとんだ色調と、まさに計算し尽くされたライディングが、異星での出来事のように思えてSFのメロドラマみたい。
物語とかどうでもいいといいつつもここまで完璧
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徳川セックス禁止令 色情大名(1972年製作の映画)

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園子温の1000倍は面白い(単純に笑える)ことは確かなんだけど、何かあと一歩のような気もする…。くだらない映画には無意識にハードルを上げてしまっているのかな。こういうのであれば、んもう腰が抜けるような>>続きを読む

黒衣の刺客(2015年製作の映画)

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呼吸の深さや画の完成度の高さや音楽のセンスは確かにいつものホウシャオシェンなんだけど、完成度が高くなればなるほど、京都観光のPVみたいに見えてくるのはなんでだろ、とにかく鮮明すぎるのかな。
あと憂鬱な
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ウイークエンド(1967年製作の映画)

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映像はとても面白い。ってか単純にコストがかかっているので嬉しい。が、もう覚悟してたけど例のごとくかったるい詩の朗読が始まったので、字幕を消した。全く理解出来ないフランス語が豊かなBGMとして爆発!新た>>続きを読む

マルメロの陽光(1992年製作の映画)

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樹木へ向けるうれしそうな眼差しだったり、愛想よく取材に応えてる姿を見ていると、対象そのものではなく、対象と触れ合ったときに自分の中で沸き起こった感情や、対象と自分との関係を画面の上に描かねばらないって>>続きを読む

奇跡の丘(1964年製作の映画)

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ショットの9割が極端な引きと寄りで占められているのでめちゃくちゃ動いて光もばっちり、画がすごい。
あの讃美歌とか、泣きそうになるくらい音楽もすごい。
それにいつものぎこちなく突拍子もないモンタージュに
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ベルリン・アレクサンダー広場(1980年製作の映画)

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ようやく見終わった〜。他の大傑作群にくらべてキレが弱いっつうか正直我慢しながら見てたんだけど、エピローグに至っていきなり開いた口が塞がらず。
劇場版エヴァどころの話でなく、それこそ壁に描かれたボッスみ
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こわれゆく女(1974年製作の映画)

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演者の力に依存してるだけなのかなーとか思ってたけど、くっそおもろい。階段のシーンが特に良い。ピーターフォークがすばらしい!

地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

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「ぼくバカで〜す」と開口一番に言われても「あぁそうですか」と返すしかないし予防線を張ってるように思えてなんかイヤ。たかが恥を晒した程度で全てが許されるわけねーだろって。晒した時点でそれを恥と呼び続けら>>続きを読む

極北の怪異/極北のナヌーク(1922年製作の映画)

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これもバザンが褒めてたやつ。
鮭釣ったりアザラシ狩ったりかまくら作ったりのすべての所作が、ブレッソンとかに降りるのとはまた違う神様が降りてきてた。とんでもなくかわいい、『帽子箱を持った少女』に匹敵する
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フェイシズ(1968年製作の映画)

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画面の浅いノイズとか演者の顔立ちとか、最初のほうは洗練された躁を感じちゃってなんかボロボロだったんだけど、ドロドロ滲み出てくるドメスティックなモロモロにファスビンダーっぽさも感じちゃって最終的にはメロ>>続きを読む

少年(1969年製作の映画)

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抑圧される子どもに感情移入してしまう恥ずかしい悪癖はもう諦めたんですが、それにしてもなかなかいいじゃないの。
前半部から雲行きは怪しかったけど、北海道に渡ったあたりから画もリズムもいい意味で壊れはじめ
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鉄西区(2003年製作の映画)

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甲乙つけがたいけどあえて言うなら工場がいちばん派手で好き。じっと観ていると肉体が消失して、眼球のみが存在する例の感覚に浸りっぱなしだったので、誇張でなく9時間の長さは感じなかった。

ワン・ビンの被写
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シナのルーレット(1976年製作の映画)

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ダルンダルンに緩んだ時間とか、グルングルン回るカメラワークとか、ペトラフォンカントを思い出した。あと松葉杖で家庭教師が踊っているところで、なぜかキューブリックのシャイニングも思い出したり(そんなシーン>>続きを読む

悪魔のやから(1976年製作の映画)

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クズも極まって逆にえらい高潔な人物に見えてくるヴァルターも、蝿で遊んでるエルンストも、真面目に働いてる奥さんも、みんなとにかくめちゃかわいい。大傑作!

コスモス(2015年製作の映画)

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ズラウスキーほど当たり外れの激しい監督もそうそういるものでなく、ソフィーマルソーの愛人日記みたいな死ぬほどつまらないものもあれば、シルバーグローブみたいなモンスターフィルムを撮ったりで、観る前は前者に>>続きを読む

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