イズミさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.7

内容を詳しく知らず「ジョーカーという狂った人が意味もなく殺人をする映画」とばかり思っていたのですが、実際に鑑賞してみるとジョーカーという人間のリアルさを実感させられ、ジョーカーのような人間は決してあり>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.6

圧巻でした。常に緊迫感があって、あっという間に終わっていました。もともと合奏は緊張感があるので、指導者があのような人だったら気が狂ってしまうだろうなと思いました。ジャズを聴くのが好きでよく聴いています>>続きを読む

感染列島(2008年製作の映画)

4.0

新型コロナウイルスの感染が拡大する前に観ていたら「現実味がないなあ、ちょっとやりすぎ」と感じていたと思いますが、感染症の蔓延で世界が混乱状態に陥っている今、すごくリアリティのある話だと思いました。感染>>続きを読む

キャッツ(2019年製作の映画)

4.3

ミュージカルのキャッツが大好きで、上映前から楽しみにしていました。
字幕も吹替も鑑賞しましたが最高でした。評判に惑わされずとりあえず鑑賞するのが大切だなあと思いました。(レビューを見て観るのを躊躇って
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.1

衝撃的すぎて、観たあとしばらくショックで呆然としてしまいました。グロ耐性は多少ありましたが、集団の怖さ、異常性が恐ろしく「早く終わってほしい…」と思いながら鑑賞していました。スウェーデンの自然の美しさ>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.9

経済格差を描いた映画はこれまでいくつか鑑賞しましたが、最初から最後までこんなにドキドキしながら観た映画は初めてでした。そういう類の映画は重苦しくて停滞している感じのものが多い印象ですが、この映画はスト>>続きを読む

オクジャ okja(2017年製作の映画)

4.0

ミジャとオクジャの暮らす山の美しい風景、豚たちが残酷な仕打ちを受ける研究所の有様……食肉がどのように加工されているか知っているつもりでも、改めてその過程を眼前に突き出されると「残酷だ」と感じてしまいま>>続きを読む

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

3.0

最初の方の変装のシーンが少し長く感じてしまいましたが、後半から引き込まれていきました。映画を見終わったときにはじんわりと優しい感覚になって、家族に会いたくなります。(未婚ですが)
実話だと知った上で観
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タイピスト!(2012年製作の映画)

4.7

ハッピーな気持ちになれる素敵な映画。主人公が可愛らしくてひたむきで力強くて、とっても素敵でした。自立した女性の美しさ、強さが印象的です。ファッションやインテリアなどがハイセンスなのも見ていて楽しかった>>続きを読む

家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.8

重すぎて衝撃でした。介護士と運送業者という、重要でありつつも重労働かつ人手不足な職業の夫婦が送る生活が非常にリアルで、観ているのが辛くなるほどでした。なんでここまで息子は分からず屋なんだ?なんでこうも>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.8

笑ったり泣いたりしながら、じんわり人生に対する希望を与えてくれる映画でした。主人公のオギーをはじめ、主な登場人物がみな知的で周りをよく見ていて、素敵な人たちでした。壁にぶつかったとき、現状を見て絶望し>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

安藤さくらさんの演技がすごかったです。これまで観てきた「凶悪」「凪待ち」でリリーフランキーさんはとにかく不穏な役を演じていて、ああやっと人を殺さないリリーフランキーさんだ…と思ったのですが、ちゃんと前>>続きを読む

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.1

面白かったです。ありえない設定だしなぁ、と思いつつ観始めましたが、途中から妙にリアリティを感じるようになったので不思議でした。自分が他国について実は全然知らないんだなと自分の浅学に気づかされました。勉>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.7

たくさん笑えて、心にじーんとくる作品でした。バイアスをかけずに周りの人に平等に接し、周りを幸せにできる人間になりたいなあと考えさせられました。映画の最初から最後まで大好きです。

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.7

美しい調度品、激しい争いと暴力など、色々な対比的なものが共存していて、白黒とは思えないほど表現力の豊かな映画でした。ゆったりと進んでいくので、好みが分かれるのではないかなと思います。

私は冒頭の掃除
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.5

レディーガガさんの歌声がひたすらに素晴らしかったです。ジャックの生い立ちが不憫でジャックに同情する部分もあるのですが、途中で同情を呆れが上回ってしまいました。序盤の2人の恋がうまくいく姿はすごく素敵で>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

4.0


字幕版を観ました。楽しく観られる映画です。知っている曲がたくさん出てきます。歌う部活に入っているので、「人を感動させるステージをするためには努力と練習が大切だなぁ」としみじみ思いました。ミュージカル
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.0

自ら望まずとも"国王"という立場になってしまう主人公が、自らの責務をうまくこなすことのできずに苦しむ姿が印象的でした。"国王"という点は特異的ですが、一般の人にも共感できる部分がたくさんあると思います>>続きを読む

新聞記者(2019年製作の映画)

4.8

真実を追い求める新聞記者とキャリア官僚のふたりを軸に描かれている映画。ジャーナリズムのあるべき姿、また、それを実現する難しさ、組織の意思決定のもつ理不尽さ、キャリアと正義を天秤にかける瞬間など、色々な>>続きを読む

アラジン(2019年製作の映画)

4.8

字幕版を鑑賞。最高でした。
あと3回くらい観たいなと思いましたが、最寄りの映画館で字幕版が先に公開終了してしまって叶わず…
ナオミ・スコットさんのspeechlessのシーンが特に感動的でした。

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.9

登場人物の語りもストーリー構成も小説のような作品。鑑賞したあとも、読後感のような余韻に浸りました。
コスモナウトの貴樹くんが、思わせぶり男という感じで苛々しましたが、最終的には貴樹くんの報われなさに切
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何者(2016年製作の映画)

3.5

就活が終わっている今だからこそ観られる作品。リアルすぎて、就活の最中にこれを観たら心が持たないです。内定が出るか不安な中、友人に優しくすることができなかったり、友人の内定を素直に喜べなかったり。就活が>>続きを読む

凪待ち(2019年製作の映画)

4.0

『凶悪』を観て衝撃を受け、この映画にも興味を持ちました。ギャンブル依存症の人、家庭環境が原因で定時制高校に通う人など、社会にたしかに存在している人たちのありようが、とてもリアルに描かれていました。郁男>>続きを読む

凶悪(2013年製作の映画)

4.0

いつも穏やかな優しい世界の中で生活しているので、世の中にはこんな恐ろしいことも起こっているんだな、と現実を見せつけられました。
裏社会、ジャーナリズムについて考える良いきっかけになりました。
この映画
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.9

水中の美しい描写が印象的で、作品全体に流れる空気感も静かで優しいです。恐れられ虐げられる半魚人の心は優しく美しいのに対して、権力を持っている人間の心は汚れていて、見ているこちらが恥ずかしくなるほどでし>>続きを読む