Kokoさんの映画レビュー・感想・評価

Koko

Koko

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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

マスターピース。
カサヴェテスの映画のように自由に動き回り、ピナバウシュの演劇のように奇妙な揃った動きをするパフォーマー。ローアングル、ハイアングル、クロースアップ。

Don't Worry Abo
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過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道(2020年製作の映画)

5.0

久しぶりに映画を観て胸が熱くなった。
68年という、(私にとって)パワーと妖艶さが漂う、前衛的なカルチャーが生まれる時代。写真とは何だ?新たな芸術の表現をつねに模索するというより、ゴダールのように映画
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名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

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コナンの映画っていい意味でも悪い意味でもどんどん記憶に残らない作品になってる気がする。ライゾマの展示のあとみたいだった。時代に適合した瞬間的アトラクション映画。

一番印象に残ったのは「元太くん警察犬
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街の上で(2019年製作の映画)

5.0

オープニングから心を持っていかれ、エンドロールが始まると終わってしまったのかあ...とこんなに2時間登場人物に夢中になれる映画っていつぶりでしょう?台詞、表情、街、映るもの全てが豊かで、もっと感じてい>>続きを読む

二重のまち/交代地のうたを編む(2019年製作の映画)

5.0

テレビで一方的に発信される震災の話は、人は違うけれどありきたりな編集で、ただ可哀想だな、と感じさせるように出来ているものばかり。この映画の魅力は、震災の話を直接聞いた四人の若者の苦悩を、生々しい言葉と>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

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幸せって何だろう?たくさんの答えが用意される質問に答えるならば、それは誰かとご飯食べたり話したりする時間や居場所があることだと思う。それは、「夏時間」や「静かな雨」にも感じたテーマだった。
三上のよう
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夏時間(2019年製作の映画)

5.0

「みんなで食べると美味しい」おじいちゃんの家に越して来た夜、お父さんの言葉。仕事、恋、家族、老い...それぞれ悩みを抱える人達が、テーブルを囲んでご飯を食べるシーンが何度もあった。おじいちゃんの誕生日>>続きを読む

静かな雨(2020年製作の映画)

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灯油を入れたり餡子を煮たり、ご飯を食べたり、不自由な片足を引きずって歩いたり。身体性を失いつつあるこの世界で、中川さんは人間の「生活」を描く。
(アナログで昔に恋焦がれる人だものね)
映画を観ていくう
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

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「大丈夫よ、おばあちゃん。前よりその服似合ってるわ」
自分の姿が映った鏡を見ながら、こう呟くソフィ。物静かで周りとの触れ合いも少ないし、派手で社交的な妹や母とは対照的な彼女。けれど年寄りになると、ぶつ
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王と鳥(1980年製作の映画)

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川村元気と鈴木敏夫の対談。

川村:「宮崎監督の作品はテキスト化するとかなりシンプルで驚きました。なのに、実際の映画はあの情報量なわけで...全部絵で補完してしまってる、その絵の力に驚嘆しました」
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

5.0

高校の時観たので二回目の鑑賞。
出会い=桜散らせるとか、悔しいときズボンをギュッと握るとか、青春映画の紋切型の演出は苦手だけど、青春映画だからこそ感じられるものがある。部活の大会、本当は価値観とかタイ
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お引越し(1993年製作の映画)

5.0

れんがトラックを追いかけて荷台に乗り込むシーン、海街のすずちゃんが三姉妹の乗る電車を追いかけるあの感動場面を想起させる...普段走っているひと(そもそもあまりいないかも)や自転車に乗るひとをみても特に>>続きを読む