たいすくさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.5

かつてオタクとメディアに祭り上げられ、結末までも世論によって作らされることになった『エヴァンゲリオン』を庵野秀明氏が再び自分の手に取り戻す再生の物語、ヱヴァンゲリヲン新劇場版の第二章。本作によって新生>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

4.3

『新世紀エヴァンゲリオン』は、傑作ではあったが、不幸な作品だった。オタクたち、メディアたちに祭り上げられ、その結末まで世論によって作らされてしまった作品と感じているからだ。だからこそ、新劇場版における>>続きを読む

ゾンビ/ディレクターズカット完全版(1978年製作の映画)

4.2

ゾンビ――生き返った屍人にあふれた世界を描いた作品だが、勘違いしてはいけない点がひとつ。それは、本作は「モンスターパニック映画」ではなく、「極限状態に追い込まれた人間たちのドラマ」である点だ。

いろ
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耳をすませば(1995年製作の映画)

3.5

聖司くんは、実に残念な男の子なのである。黙っていればカッコイイのに、しゃべりだすとボロが出てくる。終盤の「やっぱり俺たちすげぇよ」発言などは看過できない。ただのアホ。しかし、若いというのはそういうもの>>続きを読む

パイパニック(1998年製作の映画)

1.0

あまりにダメすぎる内容。ただし、キャッチコピーの「あなたの股間もデカプリオ」は妙に頭に残り、20年たった今も片時も忘れることができず、私を苦しめつづけています。

ギャラクシー・クエスト(1999年製作の映画)

4.2

SFTVシリーズ『ギャラクシークエスト』は放送終了から20年以上たってもSFファンから愛されていたが、出演者たちはその後ヒット作に恵まれることなく、ギャラクシークエストのファンイベントで食いつなぐとい>>続きを読む

宇宙人ポール(2011年製作の映画)

3.9

サイモン・ペッグとニック・フロストのコンビで面白くないわけがない。本作は、名作ゾンビ映画のオマージュだった『ショーン・オブ・ザ・デッド』、名作ポリス映画のオマージュだった『ホット・ファズ』に続く、名作>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

4.1

まず、子供時代に「息子ルークの物語」をほぼリアルタイムで観て、父親になってから「父アナキンの物語」を観ることができた幸運に感謝したい。

アナキンは時代の犠牲者だ。アナキンは誰よりも自分の力を知ってい
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アナと雪の女王(2013年製作の映画)

3.8

映画の試写会に参加してTVCMで「最高に感動しましたっ!」とかコメントをしている人以外面白いと思えない映画だと思っていましたが、いい意味で期待は裏切られました。

アナのオッペケペーぶりがすさまじく、
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映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い(2007年製作の映画)

2.4

当方、原作原理主義者です。

大長編ドラえもんシリーズ屈指の名作を、変なオリジナルエピソードを入れて、変なメッセージまで入れてしまっている本作を、私は許すことができません。

しかし、宇宙の果てを映し
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映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)(2013年製作の映画)

3.6

当方、原作原理主義者です。

新生ドラえもんの映画作品は、「あざとい感動頂戴エピソード」を強引に入れてくるので好きではない。しかし、本作はそれが抑え気味。ひみつ道具にスポットをあてて、原作でもマイナー
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サスペリア(1977年製作の映画)

4.4

『サスペリア』は、魔女の物語だ。

中世よりヨーロッパで語り継がれてきた魔女という概念の恐ろしさを、遠き島国に住む私たちが理解することは難しい。しかしこの映画は、その恐怖の一端を私たちに教えてくれる。
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死霊館(2013年製作の映画)

3.6

「実話と見せかけた幽霊屋敷もの」と見せかけて、スタッフロールで「実在した話」ということを当時の資料とともに発表する作品。本編は派手な演出もなく淡々と進むが、実話だと認識してもう一度見ると、特に盛り上が>>続きを読む

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

3.5

あらためて、『ダヴィンチ・コード』を観た。

結論から言うと、原作のほうが面白い。
ただし、映画が駄作というわけではない。

『ダヴィンチ・コード』の原作の魅力は、聖書、キリスト教において誰もが通る「
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ミスト(2007年製作の映画)

4.5

一人の息子を持つ親の立場として、主人公であるディヴィッドの行動・決断は、ひとつとして間違っていないと思う。だからこそ、ラストは本当にやり切れない。心の底から、「絶対に、こんな目には遭いたくない」と思っ>>続きを読む