マッサンさんの映画レビュー・感想・評価

マッサン

マッサン

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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.3

冒頭、苛々するタクシー運転手に老婦人の言葉
「ひとつの怒りでひとつ老い、ひとつの笑顔でひとつ若返る」
素敵な言い回しで怒る相手を優しく包み込む。
自分も口角を上げて生きていこうと思う。

終盤、タクシ
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RRR(2022年製作の映画)

4.7

アクションエンタメ大作の傑作。
評価の異様な高さから期待値のハードルが必然的に上がってしまうが、心配無用。
村の暴動に対して、眼光が異様に鋭い男がたった一人で乗り込んでいくシーンで完全に引き込まれた。
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.9

難破して浜に打ち上げられて呑気に皆でエビアン片手にポテチ食ってるシーンが至高。
ヤヤに合掌。

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.4

説教臭く、自分勝手で、保守的で、話がやたらと長い老人の真逆の人間。
そのデニーロ以外は本当に見所の無い作品。

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

民衆がジョーカーに賛同し英雄として祭り上げるシーンが、山上が安倍を射殺したことに人々が歓喜の声をあげたのと重なった。
正義というものは立場によって変わるものだ。
腐敗したこの国には、必要悪としてジョー
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.4

6代目となるダニエル・クレイグ版、遂に終わったんだなと、15年間お疲れ様でした。
振り返ってみれば5作の出来は真ん中のスカイフォールを頂点とした山のようになっていた。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.1

both sides now
ただ思いを家族に伝えたくて自然と出た手話をしながらのルビーの歌唱シーン
観終わって余韻に浸り、しばらく動けなかった

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.8

印象的な場面に溢れた圧巻のミュージカル映画。
テンポが良すぎて、感情が追いつくのがなかなか大変だったけど。
映画館で観たかった。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

映像の重厚感が凄い。
あっという間の2時間。
パルムドールも納得。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

2.2

終始違和感のある場面が続き、後半は伏線回収コメディへ。
面白いでしょのドヤ感に引いてしまった。

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

一方にとっての運命の人は、もう一方にとっての運命の人とは限らない。
サマーが去り、傷心の男の前に現れたのはオータム。夏が去ったら次は秋。
この世には男も女もごまんといる、振られても前を向こう!そんなメ
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.2

アシタカがサンと初めて出会うシーン、何回見ても鳥肌立つ。
ジブリの中で一番好きかも。

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

難解だが理解可能、というラインを超えている。
2回目観てもわからんだろうし、お腹いっぱい。
ノーラン戻ってきてくれー

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.3

濱口監督は村上春樹の世界観の映像化に成功したと思う。

髪結いの亭主(1990年製作の映画)

3.4

理容師の女との結婚という夢を叶えた男の物語。
サクランボの飾りがついた毛糸の海水パンツ、少年が性に目覚める瞬間、あまりにも唐突なプロポーズ、光を捉えた映像…フランス映画特有のセンスに溢れている。
何よ
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デート・ウィズ・ドリュー(2004年製作の映画)

3.6

仕事もない彼女もいないドン底の27歳の青年ブライアンが、憧れの女優ドリュー・バリモアとのデートを実現させようと奮闘する過程を捉えたドキュメンタリー映画。
監督はブライアン本人、資金はテレビのクイズ番組
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

普通の大学生と世間体を気にする祖母によって社会から隔絶された脚の不自由な少女ジョゼとの恋愛を描く。
衝撃的な二人の出会い、台所の台から飛び降りるドスンという音、憎まれ口を叩くジョゼ、スケボーを装着した
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ファイティング・ダディ 怒りの除雪車(2014年製作の映画)

3.0

最愛の息子をマフィアに殺された除雪車の運転手ニルスがたった一人で復讐を果たしていくという、ノルウェー発のブラック・ユーモア全開痛快アクション。
無表情で淡々と殺していくニルス、子供を溺愛するマフィアの
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ディーバ(1981年製作の映画)

3.2

憧れのオペラ歌手の盗み録りした歌声と犯罪組織の内幕が録音された2本のテープを手にした青年が、組織の殺し屋と警察に追われながらも歌姫と交流する様を描く。
洗練された美しい映像にただならぬ予感を胸に見始め
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.8

病に倒れ静養のためヴェニスにやってきた老作曲家が、一人の美少年と出会い一瞬にして虜となる。
アンドレセンの性別を超えた美しさ、マーラーの陶酔を誘う音楽、ヴィスコンティによる退廃的な映像…これぞ映画だ。

切腹(1962年製作の映画)

4.1

回想を織り込みながら徐々に真相を明かす脚本が秀逸。
何より、仲代達矢の迫真の演技に圧倒される。
呆けたような表情での語りから突然高らかに笑い出し、建前だけの武士道に対する強烈な怒りが沸々と込み上げてく
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ギャング(1966年製作の映画)

4.1

フィルム・ノワールの巨匠メルヴィルの傑作。

終身刑の宣告を受け服役していた凶悪犯ギュが脱獄し、仲間とプラチナ輸送車を襲撃して成功するも…。

警察による罠、裏切りの汚名、燃える復讐心、名誉を重んじる
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愛のめぐりあい(1995年製作の映画)

2.5

4都市を舞台に4話からなる愛のオムニバス映画。
アントニオーニとヴェンダースの共同監督作品というので観てみるも、雰囲気だけは何とか伝わったものの…。
ソフィー・マルソー好きな人にはお薦めできるかな。

アタメ(1989年製作の映画)

2.6

精神病院を退院して、これからは真面目に生きると決心した男が早速向かったのは、ポルノ女優が主演するB級ホラー映画の撮影中のスタジオ。
撮影を終えた彼女の後をつけて行き、自宅アパートに着いたところで監禁し
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ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

2.1

この中身の無さがタランティーノの真骨頂なのかな。
パルプ・フィクションとの違いがわからない。
この作品もパルム・ドールに値すると思う。

星の子アルフェ(2012年製作の映画)

4.9

「障害を持つ子は可哀想」
この映画を観て、考えが変わった。

5歳の女の子アルフェは染色体異常と知的障害を持つ。
普通学級では受け入れてもらえないというので、一年間だけ一家揃ってスイスのアルプスへ移り
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息子(1991年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

大都会東京で懸命に生きる息子の姿を見て、安心して東北の雪深い田舎へと一人で帰っていく年老いた父親。
家に着いて暖炉に火を入れ、子供たちも小さく妻もまだ生きていた頃の家族団らんの幻を見る。

終わり方が
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オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)

2.1

極限まで削り取った台詞、狂気に満ちた雰囲気、挑戦的な暴力描写、小細工なしのプロット、スローモーションの決闘、赤や青のライトに照らされた映像美…どれもこれも失敗しているように思えた。

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

2.7

パク・チャヌク監督による復讐3部作の1つ。
ごく平凡な生活を送っていた男がある日突然拉致され、そのまま15年間もホテルの一室に監禁され続けた挙句に突如解放され、その理由を求め奔走する物語。
終盤の目を
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甘い生活(1959年製作の映画)

2.2

ローマにおける上流階級の退廃的な生活が延々3時間。
今まで3回観た結果、合わないものは合わないなと。

アバウト・シュミット(2002年製作の映画)

4.0

大手保険会社を勤め上げ、定年を迎えたシュミット。
これから第二の人生を楽しもうにも何をすればいいのかわからず、前の会社に顔を出すも邪魔物扱いされ、妻に先立たれた上に手紙から親友との浮気の過去も発覚、娘
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シェフとギャルソン、リストランテの夜(1996年製作の映画)

4.5

アメリカ東部ニュージャージーの田舎町、アメリカン・ドリームを聞きつけやって来たイタリア移民の兄弟が営むイタリアン・レストラン「パラダイス」が舞台。
弟セコンドはギャルソン兼マネージャーとして、職人肌の
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ニルスのふしぎな旅 劇場版(1982年製作の映画)

4.7

いたずら好きの腕白少年ニルスが、妖精に小人にされて動物と会話できるようになり、飛べないはずのガチョウの背中に乗って旅をしていく中で成長していく物語。
人生で初めて観た映画で、当時繰り返し観てた。

死霊の盆踊り(1965年製作の映画)

1.0

これ観終わって時間を無駄にしたと思わない人がいたら教えてほしい。

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