iyさんの映画レビュー・感想・評価

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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

2.6

アニメーションだから伝わる良さもあるよね。特に心象描写は。

怪物(2023年製作の映画)

4.8

小説に一文字たりとも不必要な言葉が無いように、どんなシーンにも意味があり重みのある本みたいな映画だった。「怪物だーれだ」って、こんなに刺さるフレーズあるだろうか。凄い。怪演だった。

法廷遊戯(2023年製作の映画)

2.9

伝えたいことは伝わるし散々振り回されたけど、何かが足りない。ただ、杉咲花さんの演技は凄かった。

ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

4.0

妖艶で脆くて刹那的。同姓同士故か尚更なのか。美しいほど儚く脆い。たとえお互いの気持ちが100%分かりあえなくたって、50%だけでもすごいと、運命だと思えるようになりたい。いつだって、いい意味でみんな他>>続きを読む

恋する惑星(1994年製作の映画)

4.6

映像美の暴力。どこを切り取っても絵になる。考える隙間を与えてくれる遠回しなら演出が大好き。恋ってこんなにチグハグで、生活に溶け込んでいて、それでいて宇宙人になってしまうのだな。

仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

3.8

分かっていても、ちゃんと怖い良質なホラー。展開も結末も含みがあって楽しめる。昼じゃなかったら耐えられなかったかも。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.9

世界中のタクシーを起点に来たストーリーと説明してしまうには勿体無いほどのアイコニックが効いていた。それだけじゃ無く、土地の時間を活用した光と陰の使い方、街の裏表などギミックも高度で、考える余白がありつ>>続きを読む

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

3.0

初めは置いてけぼりで中断しようかと思ったけど、1時間くらいで急にこの世界に吸い込まれていた。アート特有の「観る側の理解」という文化がこの映画にも取り入れられており、不安定で混沌とした感情に楽しまされた>>続きを読む

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.5

とても好き。静かに進む物語の中で、厳しい現実を生き抜く強さと愛情と人間味が溢れてる。最後の鼻歌に胸が苦しくなる。

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.9

森林と身体パーツのカットが美しく意味を成してて思わず見惚れてしまうな。おかげで「悲しみは使い古した喜び」というワードが素直に入ってくる、帰り道の車をみて想像させられる、どんなに充実した旅だったのか。私>>続きを読む

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.3

どうしたって自分が大切で、自分のせいじゃないを積み重ねて、見失った自分の代わりの「誰か」を求める。彼らの言い訳に共感出来てしまうほど自分も同じだと、胸を刺された。そんなこと忘れてしまうほどとにかく進ま>>続きを読む

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.4

なんとも言えない心地よいリズムで流れていく逃避行劇と、ミスマッチな毒々しいラストが癖になる。異常環境下での愛も、主人公になれる犯罪も、一度味わうと戻れない蜜の味。

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.8

クラッチがカッコ良すぎる。ゾンビ映画としての純クオリティを求められると評価が変わってしまうけど、前作からの期待値を超える為としてのアクション要素は成功していたと思う。最後銃の音が鳴り響いてたらより感情>>続きを読む

犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.0

ミステリーの固い根底に加え音楽やカットも巧妙で、時代を感じさせない面白さがあった。金田一耕助はここから始まってたんだな、知らなかった。確かになんとも言えない味がある。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.9

世界観が確立されてて夢みたいだったな。少しやりすぎ感や派手感はあったけど、それさえ笑顔になれる。ティモシーが「政治的なレトリックが激しく、常に悪いニュースばかりで溢れた時代と風潮の中で、この作品がチョ>>続きを読む

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

3.4

見えない世界を守ってくれる人、支えてくれる人、導いてくれる人、それぞれの愛の形があって、それをレオナルドが受け止めて進んでいく姿が眩しい。彼には愛が見えただろうな、あんなキスをしたら。

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.2

音楽、キャラクター、会話のそれぞれがバチっとハマっていてこれぞアメリカンという感じ。時系列のせいでついついまた観たくなる。ただ、ストーリー軸は癖が無くて、つまらなかった。

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

2.9

ある程度のストーリーは読めてしまうのが、このシリーズの残念なところだなあ。巧妙なキーフックをその大筋につけてるのがこの作品の良さでもあるけど。ただドラマのほうが少しテンポが良かったから好きだな。あとは>>続きを読む

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

2.9

前作が良かったからかなり期待してしまっていた、残念。前回のアップテンポな展開と違って、今作は随分ゆっくり。多組織が同時刻で動いている故だろう。にしては、関係性が謎で、前半で軸を理解するのは難しい。後半>>続きを読む

百花(2022年製作の映画)

3.1

映像的なトリックが癖になる。自分も認知症の穴に迷い込んでしまうような、でもふと冷静になり感じる異常さが上手く認知症を表現していた。また、親子間で起こるほんの少しのうまく噛み合わない歯車が人間の不安定さ>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.6

バレエというのは何と美しいのか。最後、桜田一果が踊る姿に、彼女の生き様を観れた。それだけ俳優さんの演技が良かった。「私たちみたいなのは1人で生きていくしかないの。」と凪沙が桜田一果に言った言葉が胸を打>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

2.8

それぞれが出会うまでの事情があったからこそ出会えた、縁。家族みたいな存在。でも、その事情こそが家族じゃなくさせている。結局自首して公園へ走り出すムン・ソヨンも、奥さんに見放されプライドを取り戻すために>>続きを読む

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.7

男の人だと、男の人が生み出す特別な作品だと思った。女性である私では感じ得ない異なる感覚にストーリーの底がついている。それがリアルでとても良かった。
そして、彼らが生きるソコはなんと狭い世界だろう。大人
>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.5

なんとも言えない不安定な心地良さ。「大人って何だろう」と考えさせされる。インタビューで話されている彼らの答えや、ジェシーの言動全てが、愛くるしくまるでふかふかのベッドの上で戦争しているかのようで、そう>>続きを読む

ムカデ人間(2009年製作の映画)

2.9

設定が奇怪過ぎて、観ていて感じるなんとも言えない嫌悪と気持ち悪さが、そこらのホラーとは段違い。そこまでのストーリー展開があるわけじゃないが、飽きる事なく難なく観れた。愛する3匹の犬達へというメッセージ>>続きを読む

his(2020年製作の映画)

3.6

言葉の端々にそのキャラクター自身の価値観が垣間見えて、ジェンダーや親子などを超えた「人間」としての関係を築く努力に学ばさせられる。宮沢氷魚さんがとても表情で語るのがうまくて美しい。

夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

4.0

序盤で流れた音楽に聴き覚えがあり考えてみたら、私が今作品を知る前からずっと知らない人のカバーを繰り返し聴いていたPURE IMAGINATIONだった。この作品の歌立ったのか。時代によって子供の在り方>>続きを読む

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.7

人生には様々な出会いがあって、機会があって、そうして日々が続き密かに変わり続ける。そんな中で、芯を持って変わらずにいることは難しいだろう。ジェニーも小隊長も、きっと悩みそして自分の理想のために理想から>>続きを読む

バックドラフト(1991年製作の映画)

2.9

火の恐ろしさ故、消防士さん達へのリスペクトが増える物語。この時代の映画ならではの、題材以上の複雑さを避けた王道作品。キャラクターも、主人公の情けなさや兄の頑固さなどそれぞれ立っており観やすい。ただ、父>>続きを読む

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