シーケーさんの映画レビュー・感想・評価

シーケー

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

見ごたえのある映画だった。
時系列がバラバラな演出は面白いけど、観客の前知識や理解力が試される。
私はアインシュタインと池で話したのを戦前と思ってしまったり、2つの聴聞会が同じ時期と思ったりしたので、
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天国と地獄(1963年製作の映画)

3.8

黄金町の芸術祭に出ていた映像作品の元ネタになっていたから見たのですが、さすがの名作だった。前半中盤後半それぞれ違う良さがある。
社会における「立派」さについて考えた。誘拐犯に金を払うことが立派なのかそ
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.8

めちゃくちゃいい映画だった。仲間っていいな。ただし、オザケンは外しでも選ばれない

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.7

ウディ・アレンはちょいやさぐれてるのではという感じがする。
ケイト・ウィンスレットはこの感じで同情できるし、やな女だし、女優としてのうまさみたいな魅力がある。
水辺映画として、桟橋、砂浜、遊園地をシン
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.9

インディ・ジョーンズシリーズに何を求めるかは人によって違うと思うけど、自分にとっては異国情緒=オリエンタリズム=植民地主義の映画で、批判も当然だけどそこが他にない好きな映画です。
前作がアメリカ国内か
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

今日ラブホテルの話をしていてこの映画の話になっておすすめされて観た。
リアルとも非リアルとも言えるすごくいい映画だ。ロマンティックさもありつつ心をえぐるところもある。
口が悪い関西弁でかわいげのあるジ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

前にとても話題になっていた映画を今さら見ました。たくさんの固有名詞も恋愛の色々も水辺の扱いも書きたいことはたくさんあるけれど、一番はNANAのことです。

発表に20年くらいの時差はあるけれど、実は偶
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オンネリとアンネリのおうち(2014年製作の映画)

3.8

子どもがかわいいのを楽しむ映画で、たくさんの衣装で着せ替え人形みたいにしてるのはちょっと怖いくらいだけど、ちゃんと子どもの好きそうな話になってたのは児童文学しててよかった。
ほんとに悪い人が出てこない
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

3.7

インディ・ジョーンズのお約束場面は網羅しつつも、異国情緒がかなり減っていてびっくりした。代わりにあるのが50年代のアメリカという不思議さ。前作からの時間経過で時代はこうなっているのだけど、白人っぽい大>>続きを読む

マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

すごくかわいくていい映画なんだけど、何かが足りない。エマニュエル・べアールの「天使とデート」みたいなロマンティックなかわいい恋愛映画としての評価の話は他の人におまかせするとして、水辺映画としても同じよ>>続きを読む

プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

テレビで20年ぶりくらいに見ました。昔の映画って感じだけど、2人とも人間として変わるところと、周りの人にいい人も悪い人も色々いるところが好きです。
気づいたのが最後にアメリカの都市らしい非常階段をのぼ
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ターミナル(2004年製作の映画)

3.7

一部だけ見たことあったけど全部見たらいい映画だった。ハートウォーミング

空港の乗り換えで半日とか長く過ごすと、ずっとここで住むことになったらみたいなことを考えることがある。海外で言葉が通じないときの
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ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

3.9

昔から存在だけ知っていた映画だったけど、初めて観てすごくびっくりした。

ヤバい世界に誘い込まれていくという基本の流れもよいのだけれど、脈打つテレビやビデオカセット、ムニっとしたブラウン管テレビ画面み
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.8

知ってる話なのに手に汗握るすごい映画だった。
3DCGなのが序盤は違和感あったけどだんだん慣れてきたし、モーションキャプチャを元に動かしていることが試合の臨場感に繋がっていたと思う。スラムダンクの登場
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魔法にかけられて2(2022年製作の映画)

3.0

前作が面白かったので期待して観た。
いつまでも幸せに暮らしましたのその後の展開として、郊外への引越しはちょっとワクワクしたけど、途中からまあ結果どうなっても良いかなって感じがしてしまった。前作より物語
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魔法にかけられて(2007年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

見てる途中でこれ昔テレビで見たって気づいたけど、とても面白い映画だった。

ディズニー的なおとぎ話の世界と現実としてのニューヨークの世界のギャップを楽しむ構図だけれど、この中に恋愛や結婚の価値について
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.7

テレビでやってたので見たけどいい映画だった。
料理、特に前半の主人公の自由な料理が美味しそう。たぶん彼の料理のシグネチャーはハーブづかいなのだろう、緑のハーブを刻む様子を見ているとどんな味なんだろうと
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

期待よりけっこう面白かった。自分の人生を新しいことをして動かしていくみたいのも好きだし、あと制作物に隠された想いみたいのに私はちょっと感動しやすいので。
何年も後から見たらこのゲームの中と外の描き方が
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.1

ピクサーはとりあえず観ておこうということで観ました。けっこうしっかりしたSFで、スターウォーズ的な世界観でした。トイストーリー的な要素はあまりないので良い話だけどテンションが上がるわけではない感じ。で>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.5

とてもいい映画なのだけど、ゆったりとした映像が今の自分のリズムにマッチしなかった。
全部の場面が写真集にできそうな光線加減で美しい。ゴーストが立っているだけで魅力的な絵になる。静かな自宅の部屋を何度も
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.5

ブラックコメディを久しぶりに見たのでおもしろかった。
有名な俳優がたくさん出たり、ふざけた場面も真面目な場面もあり、ラストも好きな感じである。ただ映画館で見たい内容かと言われるとそうでもないという映画
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アイデアあふれるわくわくする映画だった。登場人物のキャラクターも現代アメリカっぽさがある並びで、程よく感情移入できるのがいい距離感に感じた。

UFOを動物として扱うというアイデアがこの映画の一番斬新
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

今さら見たのですが、とても気持ちのいい映画だった。主人公が基本善人だし、音楽のセンスが良くて、カーアクションが音楽にぴったりで、女の子もかわいい。
見ていて救われたというか、こういう映画的に気持ちいい
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.2

10年くらい前に途中で見るのをやめてしまった映画を最後まで見た。

ベトナムからの移民であるトラン・アン・ユン監督の初長編で、サイゴンの家を再現したセットをフランスに建てて撮影したということで、彼の感
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新学期・操行ゼロ(1933年製作の映画)

2.9

90年前の戯画的なものなので誰にも感情移入できないし見ているのが退屈だった。きっと当時はあれが痛快みたいな感じだったのはわかる。映像的にいいとか服がかわいいとかそういうよさはありました。

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

いわゆる佳作的な映画だとは思うけれど、古美術商とヘルシンキになじみがある自分にとっては心動かされる部分がすごくあった。

古美術商的な視点に立つと、彼らの商売の力は目利き、実力、客筋の3つだ。ここでい
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だましだまされアート界: 贋作をめぐる物語(2020年製作の映画)

3.7

アート界の詐欺事件で老舗画廊が無くなるまでのドキュメンタリーで、顛末を含めて面白い。
アン・フリードマンのような自分の得になる嘘を信じ込むというのが世の事件とかによくある気がする。一応はアート界にいる
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ミーン・ガールズ(2004年製作の映画)

3.6

アメリカのハイスクールもの好きなんですが見逃していた有名作。
このジャンルの中でも明るくて楽しいです。話としても主人公が染まってしまってやな女になるところがいいですね。時代にしては多様性みたいな話もう
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うみべの女の子(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

青春映画として性と田舎と男女どちらともの痛々しさを描いている点で稀有な作品だと思う。原作は一回だけ読んだくらいの思い入れだけれど、とても再現度が高く感じた。ただ磯部の見た目が良すぎるのであと2段階くら>>続きを読む

Summer of 85(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とても美しいストレートなメロドラマだった。そして水辺を舞台にした水辺映画として本当にすばらしい。
フランス映画で一夏の恋の話なら強い日差しの南仏の海を思い起こすけれど、本作はフランス北側のノルマンディ
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A.I.(2001年製作の映画)

3.6

見たのはだいぶ前ですが、子供が親を愛する気持ち(たぶん正確には愛したいと思う気持ち)という人間として避けられない感情を引っ張り出されすぎて見てられないとなった記憶がある。確かキューブリックが原案でそれ>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.2

ピクサーで見てない作品見ていこう月間。家族の話で息苦しさがある前半がよかった。メキシコの文化のデフォルメみたいのも元を全然知らないけど魅力的だった。

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

3.8

ピクサーは全部見ておこうくらいの気持ちで見たのに予想を超えるいい映画だった。主人公も家族もいい人たちでそこが涙が出そうになった。全体が成長の話になっているのがちゃんとした映画だと思いました。

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

すばらしいドキュメンタリー。貧困、DV、人種、大人になること、親子、多くのテーマが3人のリアルな人生にそって立ち上がってくる。家の様子とかお酒の缶とか現実のディテールが訴えかけてくる感覚もすごい。
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.3

精神世界の描き方が不思議な映画だった。物語の前提として生まれる意味としてきらめきが大事で、それが天職(ウェーバーのプロ倫を思い出させる)だけでなくもっと身近なものでもいいという話がメインストーリー。そ>>続きを読む

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