ジョゼと虎と魚たちのシーケーのネタバレレビュー・内容・結末

今日ラブホテルの話をしていてこの映画の話になっておすすめされて観た。
リアルとも非リアルとも言えるすごくいい映画だ。ロマンティックさもありつつ心をえぐるところもある。
口が悪い関西弁でかわいげのあるジョゼの性格が一番の特徴で、二人の関係をすごくバランスよく見せていて嫌味がない。
二人の恋を描くことが中心で終わりを示唆する言葉も多いけれど、結末はなかなかつらい。それが成長の物語にもなっていて、ジョゼの電動車椅子に乗る姿がカッコよくて救われるところもある。
恋愛映画として性をちゃんと描いているところもこの映画のすごいところだ。周りの男性からの被害も主体として享受も描いている。（不良のコウジがジョゼに人間的にも性的にも惹かれているところもいいところだが、演じた役者が何年後かに捕まってしまっていい話ではなくなってしまった）
住んでいる部屋の変化、ラブホテルの内装、平屋住宅群の様子など、舞台となるロケーションが物語の背景としてすばらしかった。時代の記録のようにも見えてそんな意味でもいい映画だった。