kominekazuyaさんの映画レビュー・感想・評価

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パプリカ(2006年製作の映画)

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もう凄いの一言。
夢をテーマにしていて理屈でストーリーを追うことはもはや不可能だった。今敏もそこは求めていないんじゃないかと思う。むしろストーリーから解放された分、表現が凄まじいことになっている。イマ
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NINIFUNI(2011年製作の映画)

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ディストラクションベイビーズ続いてこの作品と観て、真利子哲也の映画はロックだと思う。歌詞の内容で何かを伝えるのでなくドラムにはバスドラもシンバルも無い。スネアだけで乾いてシンプルなビートを鳴らしていく>>続きを読む

座頭市物語(1962年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

三隅研次のマスターピース。三隅美学に貫かれた画面作り。端正な佇まい。三隅作品の主人公は決して大声で主張したりしない、静かに立っている、社会的に異形の者だ。まわりの陰謀や駆け引き渦巻く臭い人間たち。それ>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

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アメリカを闊歩する死神、それを止めることが出来ないという事、を感じている古き男。アメリカに対する考察。
保安官とシガーが限り無く接近するシーン、あれはどういう意味なのだろう。

セッション(2014年製作の映画)

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アーティストの狂気、狂気じゃなかったと思ったら狂気、狂気に対抗するにはそれを上回る狂気!。ラストは圧巻。

父、帰る(2003年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映像はタルコフスキーからの影響が強い。母親が家の扉の前の手すりに腰掛けているシーンで、あ、これは「鏡」だ、と思う。

父親は何故帰ってきたのか、何処から帰ってきたのか、何者なのか。これは何かの暗喩なん
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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

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すごい作品だった。
繊細かつ克明な描写。写るものの極端に少ない画面。主観的な心理描写は無く客観的即物的描写。繊細な音の表現。
ブレッソンの映画に神は存在しない。その事と感情を排した即物的な描写は関係が
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

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何が語られるかじゃなくどう語られるか、ブレッソンの作品はそういう作品だと思う。一つの方法を追求した人。
眼差しの動き、手の動き、立つ、座る、歩く、止まる、渡す、受け取る、また渡す。そういう切り刻まれた
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ちょうどいい体温の心地良さ。色とか光とかが心地良かった。夢見心地になれる。僕は好きだな。

この映画はミュージカルなんだけどライアン・ゴズリングもエマ・ストーンもミュージカルには素人の俳優でその素人っ
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

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荻上直子作品初体験。
主役の子供がとても良くて観ている時は子供じゃなくて一人の人間として感じられるのは、監督がそう見ているからか。いい作品だった。

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

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流行りの学園ものかなと思ってスルーしてたんだけど色々評判がいいので観てみたらとても良かった。主張しない演出とかカメラとか、セリフじゃないところで伝わってくる微妙な感覚とか、登場人物の皆に愛がある感じと>>続きを読む

アカルイミライ(2002年製作の映画)

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日本にはたけしときよしという素晴らしい映画監督がいる。
トーキョーソナタと並んで僕には大切な一本になるかもしれない。
でも気軽に誰彼なしに勧められる映画じゃない。

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