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スリ(掏摸)のkominekazuyaのレビュー・感想・評価

スリ(掏摸)(1959年製作の映画)
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何が語られるかじゃなくどう語られるか、ブレッソンの作品はそういう作品だと思う。一つの方法を追求した人。
眼差しの動き、手の動き、立つ、座る、歩く、止まる、渡す、受け取る、また渡す。そういう切り刻まれた映像が繋がっていくことで何かが語られる。
一つの方法によっているので大きな物語を語ることは出来ない。でもその小さな物語を方法を追いながら観ていくとスリリングな冒険になる。またどう語られるかを追っていくと不思議と何が語られているかが分かってくる。
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