『蒲田行進曲』なみにテンションが高くて圧倒される。
でも、この学校は絶対にまた同じこと繰り返すと思う。
ジョディ・フォスターの『フライトプラン』はこれパクっておいて、あんなにつまらんかったんか。
「聖」と「邪」をそれぞれ妹と姉に割り振る結果として、京都の芸者の世界に染まらずに済んだ妹は最終的に故郷を離れて、東京に旅立つしかないのである。
恒例の柴又に帰ってきた寅さんがふたたび家出するきっかけになる出来事、今度ばっかりは寅さんほぼなんも悪くなくて不憫になってくる。しかし、やらかした元舎弟をいつまでも責めもせず、笑い話のエピソードトークに>>続きを読む
後半の先妻・レベッカの溺死事件をめぐるミステリ展開よりも、序盤から中盤にかけて主人公である後妻が家政婦長のダンヴァースにいびられまくる展開がいちばん面白かった。そういう意味で、先妻に殉じるラストシーン>>続きを読む
三幕構成におけるラスト三幕目の入り方と、そこからの異様なまでの面白さのブーストに驚く。
死の運命を知った男が、擬似的にいちど死ぬことで新たに生まれ変わる。傑作。
人間関係のピタゴラスイッチのような数奇の運命により、不義の関係にはまり込んでいく男女
めちゃくちゃ長いが(3時間50分)、異様に起伏の激しい展開のおかげで、まったくだれない。
南北戦争版ロミジュリかと思ったら、まったくそんなことなくて、ちょっと笑ってしまう。
こう来るかと思ったところや、シリアスになりそうなところを絶妙にギャグで外し、展開に心地よい意外性がある。
それでも、"ある曲"を使って、きっちりカタルシスをつくってみせる話運びは見事というほかない。
原作は10年まえくらいに既読(内容はほぼ覚えてない)
とにもかくにも井口清兵衛(真田広之)の幼馴染みである朋江を演じた宮沢りえが美しすぎて驚愕する。公開当時(2002年)はアラサーくらいだと思うが、>>続きを読む
小津映画としては『東京物語』『麦秋』『晩春』につづいて、4作目。原節子も出ていないし、笠智衆も爺さん役ではない(主人公の会社の先輩として登場する)し、おまけに「家族」をテーマにしたホームドラマではない>>続きを読む
穏やかなトーンで描いてはいるが、「親と子」のコミュニケーション不全や真っ暗な断絶を容赦なく暴き立てており、怖い映画だなと思う。そのあたりは老夫婦の妻・とみ(東山千栄子)が亡くなったときの子どもたちの言>>続きを読む
映画史に残る名言「感情をベタつかせて、人に無意識に迷惑をかける人間は大嫌いだなあ」だけでも、本作には観るべき価値がある(もちろん映画全体も素晴らしいが)。
大恋愛の末にそれぞれの故郷を飛び出し、大阪>>続きを読む
「国税局の査察官」という一見なかなか興味の持ちづらい題材を、見事なエンターテイメント作品に仕上げている。
感心したのは、当初主人公の板倉亮子(宮本信子)はやり手ではあるが港町税務署の一介の調査官に過>>続きを読む
よくもわるくも「型」の集積という感じで、どっかで観たことある展開やシチュエーションがてんこ盛り。ただ、公開年代(1978年)的にもしかしたら、本作がその元ネタである可能性もあるが、その辺りは判断がつか>>続きを読む
序盤から中盤にかけての話運びの圧倒的な巧みさにため息がでる。
酒屋・森田屋の女主人である礼子(高峰秀子)は、子どももおらず結婚半年で夫に先立たれるが、夫の家である酒屋を義母に代わって切り盛りし、スー>>続きを読む
前半は「ちょっと厳しいかなあ」と思っていたら、後半からぐっとおもしろくなり戸惑う。おそらく、若きアリアーヌ(オードリー・ヘプバーン)がどれだけ魅力的かつお金持ちであろうとふた回り以上も年上の男性を片思>>続きを読む
娘に早く結婚してほしい父親と、自分が嫁ぐと独りになってしまう父を心配して結婚したくない娘。極めてシンプルな人間関係を中心にしたホームドラマだというのに、スクリーンから片時も目を離せないほどの強烈な引力>>続きを読む
アメリカン・ニューシネマらしい退廃的な雰囲気が全編を横溢している。ヒモを生業にしているジョー(ジョン・ヴォイト)と足の悪い小男・ラッツォ(ダスティン・ホフマン)がニューヨークで人旗を揚げることを夢見る>>続きを読む
正直に申し上げて、少々舐めた状態で劇場に赴いた&そもそもミュージカル映画には評価が辛めになってしまうのだが、まさかのキャラ良し・ストーリー良し・世界観良し・歌良しの堂々たるエンタメ作品が出てきて、「舐>>続きを読む
2024年一発目は名画座で言わずと知れた邦画のクラシックを。
恥ずかしながら、本作は初鑑賞となったわけであるが、まず昨年12月に劇場公開された『窓ぎわのトットちゃん』を強く想起させる内容であることに>>続きを読む