きぃこさんの映画レビュー・感想・評価

きぃこ

きぃこ

映画(387)
ドラマ(1)
アニメ(0)

獣の終末(2010年製作の映画)

5.0

自分にもどこか身に覚えがあるような恐怖の連続。もしかしたら安堵も期待も恐怖の一種なのかも。人を人と思って観るか、獣と思って観るかでも印象が変わりそう。不気味さの奥に、悲しい程の純粋さが見え隠れするとこ>>続きを読む

春の夢(2016年製作の映画)

5.0

人っていいなぁと。笑いながらも涙して、涙しながらも笑って生きていく。4人に何度でも会いたくなる。

人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

5.0

拉致されたのが俳優だからこそ実現できたこと、それが単に犯人から逃れるための演技力だけではないところに胸打たれて余韻が冷めず。

これまで多様な役柄を演じてきたからこそ、相手に響く言葉や態度の選び方がわ
>>続きを読む

マジシャンズ(2005年製作の映画)

5.0

95分間ワンカット。演劇好きにはたまらない一発勝負感が漂う。舞台を撮影した映像はどうしたって臨場感に欠けてしまうのに、不思議と途切れない集中。メイキング映像を見てみたら、演劇の演技を活かしつつも、映画>>続きを読む

生き残るための3つの取引(2010年製作の映画)

5.0

笑っていたら笑えなくなってきたり、俯瞰しているつもりだったのに一緒に愕然としたり、ユーモアとブラックのバランスが絶妙でとにかく好き!

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

5.0

今の自分にすべての過去が繋がっているとわかることが一番辛い。でも、それこそが真っ当な過去の辿り方。言わずもがなの名作。線路はやっぱり敷かれていたのだろうか、思い切れば線路脇に飛び込むこともできたのだろ>>続きを読む

うつせみ(2004年製作の映画)

5.0

本来の人の姿を考えさせられる。他人との境界線や言葉の使い方が、彼らの方が元来ではないのかと。手酌が、とても優しい。

子猫をお願い(2001年製作の映画)

5.0

当時ファンが立ち上がり再公開を求めて実現させたと知って観たくなったけれど、その気持ちが胸掻きむしりたくなる程よくわかった……!!

友へ チング(2001年製作の映画)

5.0

聞き慣れたチングという言葉が、これほど重く切なく感じられる作品はそうそう無いのではと。

絶対の愛(2006年製作の映画)

5.0

人は外見では……とは言うものの、外見を失ったら探そうにも探せないという皮肉が響く。

ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

シリーズの知識皆無で鑑賞。笑いが真っ黒な世界と裏表であることを思い知らされる。心のどこかで“悪”に惹かれてしまう理由に対し、答えのひとつを見せてくれるかのような。

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

5.0

車も音楽も突き抜け感が爽快!もっともっとカーチェイスをねだりたくなったものの、きっとそうじゃない、この映画が向かったのはそっちじゃないと思えて、それがまた胸に心地いい♪

花様年華(2000年製作の映画)

5.0

絵葉書を紙芝居のようにめくっていく心地。期待したいような、後ろめたいような想いが、タバコの煙のようにゆらゆらと。ふと現実と“練習”が交差する瞬間が好き。

余談:最後に割と唐突にとある地が登場。私も好
>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

5.0

南極滞在のドキュメンタリーを見た後に、ふと、この映画を観たかったことを思い出して。大きな責任と孤独感を抱えた大人が、ずっと同じメンバー同じ空間で数百日。食事の美しさも、家族との距離感も、バカ騒ぎも、料>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

5.0

言葉が出てこない。肌の色だけに留まらず、広く問いかけられる。自分含め、せめて今の世代で終わらせないと。

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

5.0

これほど自分や自分が今いる状況と重ねてしまう作品は珍しいのかも。最初から最後まで、脳内の半分は自分と自分の周りのことを考えるので一杯だった……!

アンカット・ダイヤモンド(2019年製作の映画)

5.0

ラストの稀有な感情は、それまでの2時間があってこそだった。

神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

5.0

一、キャスティングが絶妙すぎて、登場時点で嬉しさのあまり顔がニヤける(笑)

二、地獄各所のアイディアが興味深い(他人事じゃないかもしれないけれど)

三、私もヒャンギちゃんのような使者に笑顔で迎えら
>>続きを読む

赤い殺意(1964年製作の映画)

5.0

いやはや凄い……人生ってしょうもないし救いようがないしと呆れつつも、その様を捉える目は鋭く、強烈な恐怖や僅かな期待を抱きながら見入ってしまう。これまで観た中で、これ程までに笑いどころがツボに入った作品>>続きを読む

どっちにする?(1999年製作の映画)

5.0

展開や声に、不思議な程ずっと浸かっていたくなる。一度入ってしまった湯船やこたつから出られなくなるように。自分も子どもの頃を思い出して懐かしくなるのか、あるいは、大人っぽさの薄れた世界の居心地がいいのか>>続きを読む

頭山(2002年製作の映画)

5.0

これまでアニメーションは見慣れてきたと思っていたのに、一瞬一瞬の新しさにハッと目が覚めるよう。そして、人の生き様に三味線の音色がこんなにもよく似合う。

夏時間(2019年製作の映画)

5.0

原題は「姉弟(または兄妹)の夏の夜」。弟の前で意地を張る時、弟に救われる時……私も長女で弟がいるせいか共感の連続だった。もう一組、父と叔母、つまり兄と妹にも。そして、側にいてくれるだけでも充分だった祖>>続きを読む

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

5.0

原作がとても好きだったから、アニメを観るのは漫画の余韻から覚めて記憶も少し薄れた頃に……と思っているうちに20年は経った気がする(笑)。そのくらい原作の余韻が強烈だったから、アニメで観るのが不安でもあ>>続きを読む

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

5.0

まずは、映画館で快適に観られたことに感謝!3部に分けての上映で、区切られるタイミングに非の打ち所がなく痺れた♪

幸せであるか否かを他人が見極めようとすることに違和感が付き纏い、幸せの正体が見えないこ
>>続きを読む

つみきのいえ(2008年製作の映画)

5.0

一言もない世界で、水の重み、煉瓦の重み、家の広さなどすべてひとつひとつが語りかけてくるかのよう。御伽話のような物語を想像していたけれど、語られるものは驚くほど写実的。

愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

5.0

12分とは思えない程長く感じられた。悲しいとか虚しいとか、そういう言葉だけでは表現しきれないものが、アニメーションだからこそ伝わってくる。

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

5.0

怒涛の如く押し寄せる奇縁の連続!……と思いきや、気持ちが温まるうちに、こうした縁も結局は自分が掴み自分が育てるものなのかもと思えたり。

ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

5.0

人物の背景、街の空気、息をのむアクション、こちらが観たいものを全部わかっていてくれる信頼感と安心感が半端ないっ。韓国ノワールを楽しみにしていた者としては嬉しくて頬の緩みが止まらない♪「新しき世界」とセ>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

時かけ、サマーウォーズ、バケモノの子は残念ながら性に合わず、4度目の挑戦で観たら楽しめた!一部の感情の説明台詞には個人的に惜しさが残るものの、歌の素晴らしさがしっかりカバーしてくれる♪ 脇役二人の告白>>続きを読む

ロン 僕のポンコツ・ボット(2021年製作の映画)

5.0

世代問わず響き、わかっているようでわかりきっていないことでもあり、とにかくよかった!この道に詳しければさらに伝わるものがあるのだろうけれど、詳しくなくとも充分に沁みるのがお見事!

>|