Enaさんの映画レビュー・感想・評価

Ena

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メメント(2000年製作の映画)

3.5

妻が何者かに殺されたことで短期的な記憶を無くしてしまった男が、証拠を辿りながら犯人に復讐しようとする話。主人公はすぐ忘れちゃうんだけど、私たちには過去の事実が巻き戻しのように見えてくるのが斬新。覚えて>>続きを読む

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

4.5

全編ミュージカルで綴られる、戦争によって引き離された若い男女の悲恋。壁紙までトータルコーディネートされたファッションとエモーショナルな楽曲で御伽話のよう。ラスト、いかにも裕福そうなのに全然幸せじゃなさ>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

3.7

ひょんなことからスーパースターに見初められてしまう女の子のお話。セレブ街道を突っ走るプリシラの服がいちいち可愛い。プリシラ目線なのもあると思うけど、ロリコン、モラハラ、DV、薬物と、エルビスのクズっぷ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

原爆を作った科学者の葛藤を描いた物語(と理解)。複雑な時系列の中でたくさんの人物が入れ替わり立ち替わり会話劇を繰り広げる三時間。これを理解するための歴史的科学的知識が圧倒的に足りなかったにも関わらず、>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.7

一目惚れした女の子をデートに誘うも嫌われてしまい、自暴自棄になる男の話。『ジョーカー』的な狂気を期待してたんだけど、時折挿入されるジャジーな音楽のせいか、思ったよりゆるっとしていて、後半はいつの間にか>>続きを読む

下妻物語(2004年製作の映画)

3.9

私の青春映画が劇場でやってたので再鑑賞。この映画をバイブルと言うには歳を重ね過ぎてしまったけど、やっぱり好きだなあ。水野晴郎は笑った。みんな大人になったなあとしみじみしたところで、ラストのTommy >>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

2時間超えの法廷劇ということで覚悟して臨んだけど、思ったより長くは感じなかった。ただ想像してたのとはちょっと違ったかな。えええ、ほんとにそれで終わり?って思ってたらほんとに終わっちゃった。真実なんてあ>>続きを読む

ひなぎく(1966年製作の映画)

3.7

可愛い格好でやりたい放題やる女子2人組のお話。ほぼほぼナンセンス。たまに挿入される爆撃映像によって風刺であることを匂わせてはいるけど、このいかにも女子的な世界観が楽しめない人には退屈かも(隣の殿方は爆>>続きを読む

アニー・ホール(1977年製作の映画)

4.4

ふと思い立って久々に観たけどやっぱり面白かった。あんな早口だったっけ。ロブスターでわちゃわちゃしてるところが最高に好き。ああいうくだらないことで笑い合える関係って、恋人に限らず友達でも意外と見つからな>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8

予告編で聴いたヘタウマな『Burn』の歌声に釣られて鑑賞。一見幸せそうな家族のところに謎の青年が現れる話。たぶんホラー。不気味なカメラワークと不協和音で終始ゾワゾワ。人間の嫌なところを炙り出していて、>>続きを読む

月曜日のユカ(1964年製作の映画)

3.6

男を悦ばせることだけが生き甲斐(でもキッスはダメ)というよく分からない価値観の女の子の物語。加賀まりこがお人形のように可愛い。和製ブリジット・バルドーと呼ばれたようだけど、少なくともこの映画においては>>続きを読む

マダムと女房(1931年製作の映画)

-

時間潰しがてら、いつかの『スワロウテイル』ぶりの神保町シアター。年齢層高めのお客さんで大賑わい。日本初のトーキーということで想像以上に台詞が聞き取れず、加えて眠気を誘うかすかな雑音があり、何度もウトウ>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.9

『Stop Making Sense』でデビッド・バーンに興味を持ち、再上映に滑り込み。曲ごとに演出上の工夫が凝らされていて面白かった。ユーモアを交えて観客に社会問題を問いかける姿を見てると、この40>>続きを読む

8 1/2(1963年製作の映画)

3.7

好色な男性(=監督自身)の脳内を覗いたような作品、であることを眠気に耐え抜いた2回目の鑑賞でようやく理解。色んな女性がいるけど、アヌーク・エメ演じるショートカットに眼鏡の知性派妻が圧倒的に素敵。

ナワリヌイ(2022年製作の映画)

-

暴君に疲弊したロシア市民が、勇気ある彼に希望を見出したんだろうなということが痛いほど伝わる迫真のドキュメンタリー。ユーモアを交えて気丈に振る舞う姿は心を揺さぶる。けど、撮ってる側も彼を利用している感が>>続きを読む

ひまわり デジタルリマスター版(1970年製作の映画)

3.7

そんな都合いいことあるかいって何度も心の中で突っ込んだけど、そんなことどうでもよくなるくらいのソフィア・ローレンの迫力。対照的なロシア娘の純真無垢な佇まい。車窓から見えるひまわり畑の映像はぶれてるのか>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.8

『哀れなるものたち』で物足りなかったような意見が散見されたので鑑賞。なるほどこれはたしかに狂ってる。とくに前半はブラックコメディとしてキレキレ。後半は救いがなさ過ぎて観てて辛くなってきたけど、ラストは>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

ポスタービジュアルから奇想天外な冒険譚期待してたんだけど、思ったより説教臭いというか、月並みな話だったような。面白いけど。未来都市的に描かれたリスボンもパリも魅力的だけど、今日びAIでサクッと作れそう>>続きを読む

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

3.8

沼野女史の解説付き会で初鑑賞。忍耐と犠牲ならぬ忍耐と集中力が試される2時間。考え抜かれた構図でどの一場面も絵画のように美しい(けど内容はよく分かってなかったことが解説で判明)。4K修復版ポスターは妙に>>続きを読む

サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.6

偏屈で皮肉屋のめんどくさいアレンが可愛くて仕方ない人向け。昔映画祭開催中のカンヌに滞在したとき、アレンにバッタリ会えないかなと期待したこと思い出した(会えなかった)。いつか会えたら傑作ではないかもだけ>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

3.6

ここではないどこかで私は認められるはずっていう承認欲求的なのを拗らせてしまった女の悲哀。分かるような分からないような。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.1

監督Q&A付きの贅沢会で初鑑賞。超絶ホラーだと思ってたら良い意味で期待を裏切られた。異文化異宗教って本来怖いものよね。監督も言ってたようにこれはロールシャッハなんだと思うけど、私的にはブラックコメディ>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

3.7

いつか映画館で観たいと思って数年、ようやく機会に恵まれ初鑑賞(チケットは瞬殺)。家族愛を織り込みつつ、時間も空間も飛び越えた物語は、見応え満点。ただ、人類を救うため、というテーマが私には大きすぎて、イ>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

4.2

10年ぶりの再鑑賞。細かい設定は相変わらず着いていけないけどやはり面白い。そんなこともあるかと思えてしまう絶妙な世界観。儚げなマリオン・コティヤールが印象的で、シャネルの広告見ても泣ける。

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.6

いつかビル・マーレイとスカヨハも来たんだなと思いながら渋谷のど真ん中で再鑑賞。このキャスティング用意してくれるんならこれくらい私でも撮れるんじゃないかって気もしちゃうけど、そこはソフィアだから許す。

(2023年製作の映画)

3.0

歴史物も好きじゃないし芸人の漫才も好きじゃないしなんで私ここに来ちゃったんだろうなってずっと思いながら観てた。なのでグロ描写だけが心に残り辛かった。

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.7

厨二病を絵に描いたような女の子の物語。私は青春時代にここまで突き抜けられなかったので、羨ましくすらある。ラストは、まともな大人になりきれなかった私としては、ちょっと寂しい気もする。

私がやりました(2023年製作の映画)

3.6

ウィットのある会話に30年代のファッションと、一昔前のウディ・アレンを思い出す感じ。軽く時間潰しに観たい気楽さがいい。

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