無知Aさんの映画レビュー・感想・評価

無知A

無知A

名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

3.4

名探偵コナンという作品の映画としては素晴らしいが、一つの映画としては物足りない印象だった。というのも、今作の内容は総集編である『緋色の不在証明』に出てくるような情報を最低限網羅しておかないと、>>続きを読む

地獄の門(1980年製作の映画)

3.4

ホラー、スプラッターの巨匠として、ルチオ・フルチの名前は聞いたことがあったが、今作が初鑑賞となった。同監督の作品は非常にグロテスクだと聞いていたが、まさに期待通りの内容だった。蛆虫シャワーや顔>>続きを読む

ぼくたちと駐在さんの700日戦争(2008年製作の映画)

3.5

仲間との青春といえば、まさに今作のようなものだったと言える程に、ノスタルジーを感じる作品だった。若いからこそ出来る無茶を目の当たりにすると、羨ましい反面、哀愁も感じた。

今作は市原
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デモンズ(1985年製作の映画)

3.5

舞台が劇場という事で、劇中劇のスタイルなのもあり、当時この作品を劇場で見た人が感じた恐怖は計り知れない。内容としては、いたって普通の動きの早いゾンビものといった所だが、タイトルがタイトルだけに>>続きを読む

バタリアン2(1987年製作の映画)

3.4

前作のホラーにコメディ要素を多く加えた今作。評判は前作の方が良いが、個人的には今作も面白かった。どうしても、コメディが前面に出てくると、他のゾンビものと比較され、オリジナリティは薄れてしまう。>>続きを読む

バタリアン(1985年製作の映画)

3.6

バタリアンといえば、走る、喋る(知性がある)、死なないの恐ろしい三拍子が揃った、チート難易度のゾンビもの。やはり、何度観ても今作のゾンビは恐ろしい。バイオハザードや〇〇デッドシリーズのように、>>続きを読む

母性(2022年製作の映画)

3.8

母が大好きな娘と、娘が大好きな母、この瞬間だけを見れば大変素晴らしい関係だと思う。だが、時を経て、子から大人へと変わった時、自らの子が生まれた時、どうなってしまうのだろう。今作では、子と親の関>>続きを読む

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.8

今作は、女性の強さと弱さ、そして様々な愛が巧みな表現で描かれていた。内容としては、前半では自由奔放な様子が描かれるも、後半では、どれだけボロボロになっても産まれてくる子どもを守ろうとする姿が見>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.6

目先の覇権ではなく、未来に残る作品。目先のハッピーエンドではない、バッドエンドの先にあるかもしれないハッピーエンド。リスクがあったとしても、この出来そうで出来ない選択をする覚悟と行動。やはり、>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.8

大切な娘の為に、闘病生活の中でも熱心に教育する母親の姿には感動させられた。作中、本来優しい母親が、残される子どものために、心を鬼にして接する様子は愛に溢れていた。私が、今作をはじめに見た時は、>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.5

正直、衝撃的な内容と思わなかったが、話の題材やテンポは魅力的に感じた。過保護は親のエゴなのか、子どもを想う気持ちが真に子どもへ向けられているかどうか。確かに、話の内容は非常に学びや発見のあるも>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.3

最初に一言、心から感動した。今作は、家族をテーマの軸に、ろう者の抱える様々な要素が映し出されていた。良くも悪くも彼らの全てをさらけだしており、非常に親しめる距離感で描かれていた。場合によっては>>続きを読む

線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.9

決して人が操ることの出来ない自然と 対峙し、それぞれの線でこれを表現していく。水墨画もだが、芸術というのは、なんと素晴らしいものか。今作は、表現することの大切さと、美しさを雄弁に語っていた>>続きを読む

Gメン(2023年製作の映画)

3.7

今作は、ヤンキー系の中でも、他よりもギャグに力が入った作品だった。原作も確かに面白いらしいが、役者の演技が高評価に繋がっているように感じた。コメディ系の実写となると、多くの作品は、原作と比べた>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.9

今作は、ルイス・ブルームという男の視点を通じて、存分に人の残虐性を説いていたように思う。本来、人の悲劇や惨状を目の当たりにすれば、心を痛めるべきかもしれない。だが、多くの場合、人々はその非日常>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.7

私は学が無いので、今作において、これはこうだという発言が出来ない。だが、去っても争っても色褪せることの無い地元の美しさと温かさ、ノスタルジーは感じられた。大まかに見れば、邦画でいうところの『A>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.4

親友の死をいかに受け止めるか。どうやって気持ちを整理するか。今作における主人公の苦悩は、非常にリアルで見応えがあったが、やや盛り上がりに欠ける内容だったのが、玉に瑕だった。永野芽郁の演技は良い>>続きを読む

冬薔薇(2022年製作の映画)

3.6

今作は、愛されたくても愛され方の知らない男、居場所が探しても居場所が見つからない男が、とある事件を機に、自分自身を見つめ直す物語。タイトルは『冬薔薇』だが、今作の主人公も寒々しい環境の中で、静>>続きを読む

ゆるキャン△(2022年製作の映画)

3.6

一つの映画作品として、群を抜いてめちゃくちゃ面白いとまでは言わないが、『ゆるキャン△』の続編として、流れを汲めば非常に良い作品だった。正直、大きな出来事が起こって、目を釘付けにさせる要素はあま>>続きを読む

はじまりへの旅(2016年製作の映画)

3.7

文明社会から離れた森で、固定観念や規範などに縛られない自由な教育を受けるか、全てが整備された環境で育つか。どちらが正しいかと言えば、どちらにもメリットとデメリットがある為、一概にこうだとは言え>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

3.8

今作は一見、ただただ怖いホラーの良作かと思いきや、解釈によっては社会風刺でもある深い作品だった。タイトルの「アス」を「US(アメリカ)」と捉えるのか、「私たち」と捉えるのか解釈はそれぞれだが、>>続きを読む

ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.4

多くの方は非常に強いカルト色と、作中にて散見される濡れ場の数々によって、今作を批判するものかと思われる。だが、これらを抜きにして考えれば、閉鎖的な環境が見出す人間の本性や、束縛の中だからこそ生>>続きを読む

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.6

今作はゾンビものだが、同ジャンルで多く見られるコメディ要素や、お約束の数々はなりを潜めていた。つまるところ、今作は『新感染』をはじめとした、韓国の迫力溢れるゾンビ映画に似たテイストだった。そし>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

自分の人間性を社会に適合するようねじ曲げて生きていくというのは、ある種の死にも近いのかなと、今作では感じた。これは昔、『シャッターアイランド』という作品を見た時にも感じたことだが、自分の生き方>>続きを読む

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.6

『コンフィデンスマンJP』ではお馴染み、怒涛のどんでん返しは今作でも健在だった。だが、同シリーズの映画過去2作と比べて、驚きは少ないようにも感じた。ロケーションや話のテンポは圧倒的クオリティな>>続きを読む

ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)

3.9

夕陽の暖かさと、過ぎ行く時間の懐かしさが強く感じられる作品だった。作中の台詞で、「当たり前じゃないか。明日だって明後日だって五十年先だってずーっと夕日は綺麗だよ」とあるが、深いなと感じさせられ>>続きを読む

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.9

今作は、内容をスクールカーストの崩壊とまとめれば簡単だが、依存の危うさに焦点を合わせて考えれば、まさに現実的で恐ろしい話だと感じた。確かに、依存とまでは行かずも他者との関わり合いというものは、>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝(2022年製作の映画)

3.4

映画「クレヨンしんちゃん」ならではのユニークなアクションと忍者アクションの化学反応。そして、お馴染みのちょこっと下品だが、ついつい笑ってしまうギャグ要素が光った作品だった。とりわけ、個人的な感>>続きを読む

地獄の花園(2021年製作の映画)

3.3

正直、目新しさや意外な展開というものは無かったが、役者の個性が光った良作だった。映画と言うよりは、ドラマに近い内容だったと思う。

それにしても、賛否は分かれるが、バカリズムの脚本は面
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.0

今作ではYoutuberというテーマを中心に、大胆な物語が繰り広げられていたのだが、テーマと内容ともに秀逸な作品だった。今回はYouTuberが槍玉に挙げられていたが、作中の内容はどのような人>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.9

阪元裕吾監督の大人気作『ベイビーわるきゅーれ』の続編という事で、面白さは言わずもがなだった。前作同様に、主演の二人が、独自の雰囲気を醸し出しており、アクションとコメディの双方で非常に楽しめる作>>続きを読む

ハンガー・ゲーム(2012年製作の映画)

3.3

ハンガーゲームシリーズの第一作目として考えれば、二作目や三作目といった続編に興味が持てる良作だった。だが、単純にバトルロワイヤル系作品として、単体で見ると作り込みがやや甘いなと感じた。世界観は>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

化け物に、ゾンビや幽霊、悪魔や猛獣、どれもホラーの題材として強力だが、やはり人間も怖い。というのも、私たちは広いコミュニティの中で、いくつか最低限の共通ルールを持っているからこそ、普段恐怖心を>>続きを読む

アルゴ(2012年製作の映画)

3.5

実話を元に作られた作品という事で、無駄な派手さはないが、程よい緊張感がある良作だった。ただ、感情移入が出来るかどうかで評価は大きく異なるように思う。確かに、主観的に命のかかった大作戦という意味>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.8

クリストファー・ノーラン監督の作品という事で、視認できる全要素のレベルが非常に高かった。また、内容はシンプルだが、複雑に見せる事で深みが感じられる同監督独自の脚本も素晴らしい。1のものを1とし>>続きを読む

ゾン100 ゾンビになるまでにしたい100のこと(2023年製作の映画)

3.2

人気漫画作品『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』の実写版と言う事で、大きな期待を胸に観賞。まず、率直な感想として、ゾン100は実写にはあまり向かないのかなと思う。確かに、主人>>続きを読む

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