映画紹介などで語られている以上でも以下でもない作品。
ドラマチックなことが起きるでもなく、どんでん返しやドキドキすることもない。登場人物の心を微かに揺らすさざ波を、ただただ静かに描く。
それがどうした>>続きを読む
公開前から多く聞かれた批判として、広島・長崎の描写がないといった声があったが、その批判はまったく当たらないと思った。
広島での作戦成功を受けて、若いスタッフたちを前にスピーチする場面で、それはとくに>>続きを読む
「アパート住まいのトイレ清掃員が首都高で通勤するか?」というツッコミを入れたくなったが、鑑賞から数日経って思い直した。外国人の目線からすると、画が日本的に映るのではないだろうか。ビルの隙間を縫うように>>続きを読む
冒頭、佐賀までの電車移動を延々と。これにまんまと引き込まれる。そして「さ、張込みだ」のセリフとともに出るタイトルバック。大木実の顔に思い切り被せる斬新な構図に「ありきたりな作品にはしない」という監督の>>続きを読む
金持ちをデフォルメし過ぎてるようにも感じたし、逆に自分が知らないだけで、本当にああいう世界がいまだにあるのかも、と。映画のリアリティラインに気を取られて、うまく没入できなかった。
とはいえ監督の視点の>>続きを読む
宗教二世問題が脚光を浴びる昨今、タイムリーな映画と思い録画してたものを鑑賞。
無理に結論を出さない展開が好ましかった。ぼやけた印象は残ったが、ハッキリ白黒つけられるテーマではないので、正解だと思う。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
終盤まですべて順調に進む脱獄計画。この手の映画に付き物のサスペンス要素がほとんどない。順風満帆、計画通り。観客はそれで終わるわけがないとわかってるから、いつしかハラハラする場面を渇望している自分に気づ>>続きを読む