くりーむさんの映画レビュー・感想・評価

くりーむ

くりーむ

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞してから後からジワる。

人生の半分以上である24年間もの刑務所に服役した実在した男を描いた三木隆三原作を元に30年の時を経て西川美和が映像として蘇えさせる
服役後の話と聞くと「前科者」を思い起こ
>>続きを読む

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

4.0

舞台が60年代初頭当時のアメリカ南部で人種問題と聞くと結構重いテーマかな
でも見続けていくとそこまで重くなく、むしろ爽快な感じで心も温まるといった内容。
エマストーンやヴィオラディヴィスの2人よりも嫌
>>続きを読む

今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

3.5

前日の記憶が消える女子高生の恋物語。
正しくは寝ると記憶がなくなる。
記憶が消えるラブストーリーものと言えば「50回目のファーストキス」「静かな雨」を思い出す。
近いのだと「ぼくは明日、昨日のきみとデ
>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.9

キャリーマリガン、ゾーイカザン目的で鑑賞
業界を震撼させた性的暴行暴露となった実話告発モノ
この告発の余波が#MeToo運動となり世界へ拡がる。
日本も業界の著名人による性加害が話題になりました(今回
>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.8

業界モノで作品同士の対決となると「バクマン。」の様な感じ
こちらの方は制作側の裏側も丁寧に描かれている、セル1枚1枚色塗りしていたアニメ創世時代を描いた朝ドラ「なつぞら」の頃に比べるとアニメ制作も随分
>>続きを読む

サンザシの樹の下で(2010年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

チョウドンユイ目的で鑑賞
まだ10代の頃なのであどけなさがあります。
内容は文革時代中国が舞台の身分格差の純愛物語
とは言っても特に強く反対されている訳でもなく
チョウドンユイ演じるジンチュウの母親が
>>続きを読む

退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)

3.7

今泉力哉監督が描く青春群像劇
群像劇なので主人公が複数
その主人公の一人、矢作優演じる売れない映画監督が「街の上で」の若葉竜也演じる古着屋の店主と重なる
同棲している彼女からの別れ話。
他の女性からの
>>続きを読む

母性(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

湊かなえらしい母と子の偏愛の様がよく表現されてました。

戸田恵梨香演じるルミ子
母親(大地真央)からの愛情が今まで全て自分だけに向けられていたのが
子供が生まれてからその子に愛情が注がれる様になり嫉
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.2

是枝裕和、坂元裕二この二人が今まで描いてきた作品は似た様なテーマが多かったですね。
同じだけに互いに意識していたかと思います。
今までの是枝作品は自身が書いた台本が多く、撮影途中でも台本を書き直してい
>>続きを読む

うみべの女の子(2021年製作の映画)

3.6

「ソラニン」の浅野いにお原作
漫画同様かなり際どい描写が話題になっていた記憶
ちょっとメンヘラで面食いなコ小梅を演じるのは石川瑠華、その痛い感じが何処となく「殺さない彼と死なない彼女」の桜井日奈子と重
>>続きを読む

君たちはまだ長いトンネルの中(2022年製作の映画)

3.9

「鎌倉殿の13人」で実朝の一途な妻役を名演した加藤小夏が出演しているとの事で気になり鑑賞。

主人公の女子高生が今の日本が抱えているデフレ経済を憂い、消費税増税反対や大規模な財政支出などの経済対策を叫
>>続きを読む

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

子供から大人になりつつある不安定な時期に友人や異性、そして親子との関係を瑞々しく描いた青春群像劇
冒頭の殺傷事件のニュースから重いテーマなのかなと思ったが重くはない。

原作と同じく監督がふくだももこ
>>続きを読む

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

3.5

タイトルから思春期の子を持つ親が色々悩み向き合っていく様な内容かと思った。
親子喧嘩シーンも無く、再婚相手の父親とも仲良いしほのぼのとした環境で育っている娘。
また実父と再会しても空気すら悪くならず仲
>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

2.8

幅広い年齢層でも楽しめる
一介の付き人が一度も制作現場に携わらずいきなり映画監督になり有名俳優を起用出来るなどファンタジー過ぎる設定
そのせいなのだろうか特に感情移入はしなかった。
やまさき十三原作の
>>続きを読む

チィファの手紙(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ムームーの従妹チィファ役を演じたチャンツィフォンが良かった。

同じく岩井俊二が手がけた「ラストレター」の中国版リメイクと思って観ていたけど、こちら「チィファの手紙」の方が先に制作され先に公開(中国)
>>続きを読む

ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.7

都市ボーイズの岸本氏が絶賛していたのと北村優衣が出演との事で鑑賞

カルト教団の信者である男2人女1人が教団の指令により無人島で修行する話なのだけど…
山本直樹原作なだけであってそこは普通には収まらな
>>続きを読む

映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

TV版の続編なのかと期待したが映画版はただの総集編。
TV版ラスト+オーディオドラマで気になった箇所は最後に回収されたけど
ん〜
エンドロールで小戸川率いる宴にミステリーキッスの市村さんが一緒にいたけ
>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

海岸の風景がまるで絵画の様に美しい。
また人物の描写もレンブラントやフェルメールの作品を見ているかの如く自然の光加減が絶妙に映し出している。
特に焚き火を囲いながら歌いだす女性たちの描き方がアートだっ
>>続きを読む

かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

主演の子、どこかで見たことあるなと思ったら「ドラゴン桜」に出演した頭の良い子だったんですね。
というか、同じく「ドラゴン桜」で共演した秀才の男子も共演ですか笑

ストーリーの起伏がなだらかなせいか、自
>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.9

「ワイルドライフ」で愛欲に飢えた母親役が名演だったキャリーマリガン主演作
口元がどことなくゴールディホーンな感じが可愛い。

前半からのノリがトゥルーディ、いやマディソン(アリソンブリー)の登場からガ
>>続きを読む

ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.8

ポールダノが原作に惚れ込み映画化権を獲得し製作。
パートナーで既に劇作家、脚本家としてキャリアのあるゾーイカザンと共にじっくりと練り上げた脚本を元にメガホンを取る。

失職したと思ったら変なヒロイズム
>>続きを読む

イン・ユア・アイズ 近くて遠い恋人たち(2014年製作の映画)

3.3

ゾーイカザン目的で鑑賞

今まで自分の姿を鏡で見た事なかったのかな
仮出所中のディランがまだ何もしていないのに検問対象?
ディランの悪友二人が案外弱い。
レンタカーが無理なのでタクシーでってアドバイス
>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.9

「エール!」も良かったけど、こちらは知っている曲を歌うのでこちらの方が入り易かったですね。
「Starman」の合唱シーンはつい一緒に歌ってしまった。
ジョニミッチェルが好きなので手話独唱シーンには泣
>>続きを読む

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.9

ゾーイカザンとポールダノの「ルビースパークス」が良かったので同じく共演されたこの作品が気になり鑑賞。

19世紀半ばの西部開拓時代に実在したスティーブンミークが荒涼なアイダホを西部へ抜けるルートを初め
>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.7

田辺聖子の原作と違い、祖母の登場などで
妻夫木聡、池脇千鶴の実写版に近い設定。実写版であった露骨な性描写などは全く無く対象年齢を低く設定され誰でも観れる作品に仕上げられている。
ラストも原作や実写版と
>>続きを読む

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.0

ビルマーレイ出演作はちょくちょく観てるのでそこまでではないがシガニーウィーバーやダンエイクロイドは久しぶり
ハロルドライミスを見るとホント涙が出てくる。
ズールやらガーゴイルやら角刈り女とか懐かしい。
>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

未来人との恋愛もあり「時をかける少女」に近いもループはしない。
せっかくタイムマシンもあるのだからトラブル回避のループネタをぶち込んで欲しかった。
乃木坂の頃からダンスに定評のある伊藤万理華だけあって
>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

4.0

チョウドンユイは先日観た「ソウルメイト」や「僕らの先にある道」でどちらも活発で笑顔が多い活発な役だったけど
今回演じるのは物静かで内気な女の子役と全く真逆の役を演じる。
それでもたまに見せる笑顔が余計
>>続きを読む

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

3.7

親友の彼氏を好きになってしまった。
もしくは親友の彼氏が自分に好意を抱き
それで親友との間に亀裂が生じるなど
割と身近で聞いた事がある

ただこの安生と七月の仲は亀裂が入ろうが決して割れる事はない
>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

脇役まで好みの配役

二人の恋遍歴を現在、別れ、交際、出会いと時間を遡ってる。
これ普通に時間通りに見せたら全く違って見えただろう。出会った頃の初々しい二人を最後に持ってきた事によって別れた二人なのに
>>続きを読む

前科者(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ドラマ版が良かったで気になっていた作品。早くもアマプラ見放題

ドラマ版よりも更にパワーが増した感がある静河御前、衣装のケバさもパワーアップ。阿川保護司の大事な存在

牛丼を美味そうに頬張る工藤が森田
>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

学生時代、友達との交友は学校以外では誰かの家で溜まるんだよね。
まあゲームしたりマンガ読んだりしかないけど、女子ならスタバかどこかで甘い物飲みながら駄弁ってるんだろうな。
そんなどうしようも無い時間を
>>続きを読む

アウトサイダー(1983年製作の映画)

3.7

懐かしく再鑑賞
このFコッポラの作品から皮切りに80年代のハリウッドではヤングアダルトが主人公の作品が多く出た記憶

マットディロンとロブロウにダイアンレインはこの作品から一気にブレイク
ラルフマッチ
>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

父親が変顔して娘を笑わせるシーン、あれ佐藤二郎のアドリブかと思ったけど、ラストに楓が返したので意味のあるシーンなのだったと

気になったのは何故、楓が父親のスマホをスグに返さなかったのか?
想定ですが
>>続きを読む

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

第三話の遠野君どうしちゃったの〜?
って感じだけど
ラストのタイトルが出てからエンディングまでが良い

「君の名は」の前に観ておくべき作品だったかも知れない。

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

見終えた後、何か違和感を感じた。
理由を小一時間考えたら、主人公である漫画家夫婦の2人以外があり得ない程冷静なのだ。
夫の不倫相手である編集者の千佳が当事者にも関わらず、まるで他人事の様に平然としてい
>>続きを読む

>|