いったつさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

いったつ

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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.0

菅原文太の鬼気迫る演技に圧倒された。
車でタンクローリーに激突したり、何十発も撃たれたりしてるのに最後まで取っ組み合いの喧嘩をしてるのはさすがに強靭(狂人)すぎて笑ってしまう。

ストーリー的には、冒
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.1

戦争によって結ばれ、戦争によって引き裂かれた男同士の友愛。

デヴィッド・ボウイの圧倒的な存在感、坂本龍一の表情と佇まいが印象的だった。
ヨノイは同じく過去を背負って生きているセリアズに惹かれていくけ
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

5.0

通しで観たのは高校生以来だけど本当に心の底から素晴らしい作品。

前田は部長として普通にめちゃめちゃ立派だし、宏樹は当時の東出だから成り立った奇跡みたいなキャラクターだし、吹奏楽部の沢島は裏の主人公と
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.3

単純な青春賛歌でも文化系ルサンチマンでもないのが良い。
高校演劇原作ということもあり、ほぼ同一場面&会話劇のみで進行していくのに、ラストにかけての劇的な盛り上がりは見事だった。

同じ「元野球部」なの
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.8

連戦連敗、才能が無いと自覚しながらもリングに上がり続けるボクサーのお話。

東出昌大が東出昌大史上一番良かった。
途中から脳障害の症状が洒落にならなくなってたけど、大丈夫だったのだろうか、、

自分に
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街の上で(2019年製作の映画)

4.2

箱庭みたいな街・下北沢にいくつもカメラを仕込んで撮りためた素材の中から、主人公・荒川の周りに起こった出来事だけを選んで繋げたような、ちょっと不思議な作品。

作中通して1対1の会話シーンが多いんだけど
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パプリカ(2006年製作の映画)

3.7

正直話の意味は全くわからなくて何回か寝そうになったので、内容も相まってなんだか夢見心地だった。

気持ち悪い動きはあるけど絵は本当に綺麗。というか気持ち悪い動きをすればするほど絵としての美しさが際立つ
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14歳の栞(2021年製作の映画)

3.6

2019年春、とある中学校の2年6組に50日間間密着したドキュメンタリー。

「中二病」という言葉でひと括りにされがちだけど、実際の中学2年生って成長の度合いも興味を持っていることも人それぞれで、当た
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

製作期間4年+7年、堀監督がほとんど全部一人で作ったストップモーションアニメ。
事前に製作背景を知ってしまうと「面白い!」より「凄い!」が先に来てしまう所はあるんだけど、悪い意味でのインディー感は無く
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.9

愛する街と夫(=自分の全て)を失いノマドとなった女性が、同じノマドとの交流を通して、自分の生き方を見つめ直すお話。

不景気で会社が潰れて企業城下町もろとも消滅するなんて日本じゃさすがにありえないけ
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.3

吉田大八×松岡茉優のタッグは、オールタイムマイベストの「桐島、部活やめるってよ」以来9年ぶり。
謎に豪華な出演陣と垢抜けないポスターに若干嫌な予感がしたものの、そんな予感を良い意味で裏切る良作だった!
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.4

名作アニメを順番にちゃんと見てみるシリーズ。

めちゃめちゃ複雑な設定・世界観を要所要所でさらりと説明しながら、張り巡らせた伏線をちゃんと回収しつつ、ストーリーとして綺麗に帰結させる…というのを85分
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.9

夢を追ってアメリカに移住する韓国人家族の話。
文字通り一から畑を耕す夫、孵化場で生活を支える妻、生まれつき病気の息子、朝鮮戦争寡婦のおばあちゃん。
家族みんなが必死に生きているんだけど、その必死さがど
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.6

2011年の「婚前特急」が当時結構お気に入りだったので、同じ前田弘二監督の作品ということで見てみた。
登場人物がみんな紋切型のキャラ設定なのはそれはそれで愛着が持てていいんだけど、事の顛末は予想の範疇
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.3

30年以上前の作品とは思えないくらい映像が美しかった。
たぶん1988年って戦後復興の雰囲気がまだ肌感覚として残っていた時代で、作中の2019年は確かに未来的ではあるんだけど、「ギリギリ戦後のカオス」
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

4.4

冒頭の戦闘シーン、戦闘の目的はよくわからないんだけど、めちゃめちゃカッコいい。
前評判で聞いていたほど意味不明とは思わなかったし、むしろ旧劇よりもストーリーの軸が一本化している気がして、少なくともどこ
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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

4.5

TV版26話と旧劇160分を一気に鑑賞。
ここまで全部見れば全貌が理解出来ると思っていたけど、全然そんなことなかった笑
旧劇に関しては「何かわからないけど凄い物を見た…」というのが最初の感想で、その後
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.9

当たり前なんだけど、TV版を見ていないと「旧来のエヴァ」のどこを壊したのか全くわからない…笑
序と破、4時間弱を一気に観るとシンジくんの境遇と感情がジェットコースター並みに起伏してて単純にかわいそうに
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

4.3

今を逃すと一生縁が無いまま終わりそうなので、このタイミングで一気観を決意。
ミーム化された単語のオリジナルがたくさん出てくるのが面白かった。
大量の謎が今後伏線回収されていくのか、単にアニメ版の説明が
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.5

自分の「階層」を自覚する人しない人、留まろうとする人変えようとする人。階層が違うと生きる世界は全く違うけど、意外と似たような生きづらさを抱えていたりする。色んな人がこの映画を見て、人それぞれ見える世界>>続きを読む

あの頃。(2021年製作の映画)

3.7

オタクたちのバディ感にそこまで入り込めなかった。
今が一番楽しいのはとても良いことだけど、松坂桃李は本気でそう思えてたのかな?