futileさんの映画レビュー・感想・評価

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安住の地(2023年製作の映画)

4.0

濡れ場がなければ青春を描いた一般映画の様相な前半。文鳥にきっちり喋らせてみたりロングで役者を捉えてみたりとある程度工夫が見られる。生身の人間という意味だろう「生」を大切にするべきだなんだと議論したあと>>続きを読む

変態の季節(2023年製作の映画)

3.3

話の流れや絡みのシーンに沿って作っているようでいて、寄り添いすぎずに演出してる印象を受けた。途中で切ったり、ジャンプカットが割とあったりとかのそれです。音楽の使い方と編集が良かった気がする。

まあ、
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あなたに会いたくて…/ 未亡霊 不貞の湯けむり(2023年製作の映画)

3.3

大蔵怪談ではなくて、山内のホラーというイメージ。もう、タイトルバックの時点でこの雲海閣の廊下に、階段、そして浴場の映像がそう感じさせてくれる。そして化け物に頼らず見せてくる。それだけで大体悪いと感じる>>続きを読む

みちるさんがやってくる(2023年製作の映画)

2.7

山内作品にもだいぶ慣れてきて未だに慣れないものは、気持ち悪いモンスターくらいなのではないかと今年の作品を肯定的に捉えられることで感じた。また、幾らか分類できる気もしてきた。この作品ならば海のある田舎が>>続きを読む

此処に花あり(2023年製作の映画)

3.0

テアトル新宿でOP+を観たのは今年が初めてなのだが、スクリーンの中の人がその辺に普通にいるのでなんとも居心地が悪い。舞台挨拶などがない回であればそれは収まるのだが、この上映では客席に竹洞が捉える日常が>>続きを読む

私の太陽(2023年製作の映画)

2.7

いわゆるシンデレラストーリーではなくて、母娘にいじめられという内容から少しずつズレていく。お前は何が目的でなんのためにいるんだ?な狂った婚約者以上に、精神崩壊したかと思わせる狂ったように踊る母が印象的>>続きを読む

引っ越してきました麻美です。(2023年製作の映画)

2.0

これはもうなんも言うことないや、そう思ってしまう。昨年の『さあやとこはる』は良かったような気がするだけに現状、続編を観ていないので今年の高原は合わないと感じずにはいられない。

人たらしなどという言葉
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快感メモリー 三人の今日子(2023年製作の映画)

2.5

なるほど確かにそれまでの大蔵映画にはなさそうな意図的に説明を省き、その上で発狂させたような独自の作りなのだと思う。初の小栗はるひで、翌日に『私の太陽』を観たからこそ余計に作風というものを理解した気がす>>続きを読む

オレとアニキと五人の女たち(2023年製作の映画)

2.5

何より、廓噺だという本そのものの古臭さを感じずにはいられない。タイトルの通りのものであり、男女双方が駆け引きで騙し合いをしてて5人を順番に回していく。それだけであり、ありきたり。

モーテル303(2023年製作の映画)

2.3

タイトルバックからして90年代くらいまでの古さを意図的に出している。そのままの流れでホテルの廊下を見たときには『鉄輪』的なことでも始まってくれるのかと期待したのだがそうは行かなかった。密室という題材で>>続きを読む

ふきげんな姉妹(2023年製作の映画)

3.0

電飾ではないがネオンの色彩に吉行の影響のようなものを感じた。何よりはラブホテルではない単なる宿をそう見せたところだろう。そして、その中できっちりと遊んでくれる。安藤の笛もそうだし、障子を開けると市川が>>続きを読む

NEXT LEVEL(2023年製作の映画)

3.0

塩出という人に期待はできなそうだと思っていたが、面白かった。要はパク・チャヌクだろ?塩出もチャヌクも1本ずつしかまだ観ていないのだが共通項を感じた。

ヒッチコックかシャブロルだろうかサスペンスな画面
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復讐は囁きにのせて(2023年製作の映画)

2.3

ASMRという題材を復讐のシーンで活かしているが、それだけ。『海底悲歌』でもそうだが一般映画のそれこそアートを撮りたかったのかなという感じがする。その点で向こうのほうがまだ全然印象が良い。今作でどうし>>続きを読む