1914年。
セルビアを訪れたオーストリアの大公夫妻の暗殺事件をきっかけに、ドイツ・オーストリア・イギリス・フランスを中心とした、第一時世界大戦が始まる。
平凡な中流家庭だったスミス一家は家族揃ってピクニック。
そこで行われていた新兵募集の催事に参加したことから、この一家に悲劇が訪れる。
戦況はどんどん悪化していき、犠牲となる兵士の数は膨大となっていく。
そんな中でも、国の上層部の人間たちは、
まるで陣取りゲームをするように戦争を楽しんでいるように見える。
クリスマスの束の間の休戦時、ドイツ兵とイギリス兵の交流が心にしみる。
兵士たちは好きで殺しあっているのではない。
しかし上層部は「兵士は戦闘が好きなのだ」と言い放つ。
流行歌や賛美歌の替え歌に込められた反戦のメッセージが凄い。
言い忘れましたが、この作品はミュージカル仕立てです。
痛烈な反戦ミュージカルです。
赤いテープに導かれる、幻想的で悲しいエピローグから、
強烈な印象を残すラストシーンへ。
静かに物語は終わります。
痛烈な怒りを込めて・・・
未見の方にはオススメします。
今や、”サー”の称号を持つ大御所たちが、
多数出演しているのも見どころ^^。
じっくりと鑑賞するのがいいでしょう。
145分の超大作です。