asayowaiさんの映画レビュー・感想・評価

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アクアマン(2018年製作の映画)

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クリプトンやパラダイス島とかこれまでのDCユニバースでも異世界は出てきたけど、異世界をメインの舞台として描けるのは本作がはじめてだからなのか、VFXの力のいれようがすごかった。

近未来的な海中都市の
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オー・ブラザー!(2000年製作の映画)

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コーエン調としかいいようのないジャンルの特定が難しい映画だ。多分彼らの名前がクレジットされてなかったら観なかったと思う。

1930年代のアメリカ南部を舞台にした脱獄囚の珍道中。銀行強盗ジョージ・ネル
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

初見。ソール・バス(本作が描く1960年代を代表するグラフィックデザイナー)、あるいはモーリス・ビンダー(本作でも引用される007シリーズのタイトルデザイナー)を意識したオープニングクレジットからスピ>>続きを読む

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

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文字通り“色褪せない”ミュージカルの名作。ハリウッドのように豪華絢爛なセットは作れないけど、ジャック・ドゥミとベルナール・エヴァンには類まれな色彩感覚が備わっていた。原色をふんだんに使ったセットと衣装>>続きを読む

BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

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現実離れした世界を描いてぼくらを驚かせるのは映画のお家芸だ。
その一方で、現実をありのまま描くこと
でぼくらを驚かせてくれる映画がある。

本作は紛れもなく後者に属する映画だ。

実在する団体、ACT
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ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

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愛すべきキャラクターの数々。脚本に惚れこんだソダーバーグが思わず監督復帰したのも納得。オーシャンズイレブンのマイナーリーグ版といった感じの犯罪映画だけど、決してサスペンスにはならず、田舎町ならではのゆ>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

30年ぶりの続編。色んな意味で時代が『ブレードランナー』に追いついたということでしょうね。個人的にはそれほど好きな映画ではなく、3時間弱ってなげえな・・・、と敬遠していたけど反響にまけて結局みた(しっ>>続きを読む

マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

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MCUはキャラクターだけじゃなく、作品のトーンも多様で飽きない。シビルウォーに登場しなかった(させなかった)ソーとハルクでこんな面白い喜劇調のアクション傑作が撮れてしまう。

MCUの新作となればいま
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

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知人からすすめられて何の予備知識もなく鑑賞したところ、『チェイサー』のナ・ホンジンに匹敵する衝撃だった。

アフリカ系アメリカンの主人公クリス(ダニエル・カルーヤ)は、彼女(白人)の実家に招かれる。人
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シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

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ちょうどいい時間にやってたので。
しいていえばアン・ハサウェイ目当てかな。

アメリカの片田舎の公園がなぜかソウルとリンクしており、ある時間にアン・ハサウェイがそこに入ると怪獣が出現する。怪獣の動きは
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酔拳2(1994年製作の映画)

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はじめみたけど、ジャッキー・チェンのパブリックイメージってまさに本作のそれ。頭のおかしいアクションなのにスリルよりも安心感が強い。驚異的な身体能力で難なくこなしてるように見えるからっていうのもあるんだ>>続きを読む

TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)

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好きなひとは好きなんでしょうね。さすが鬼才。鬼才感が全面に出てますよね。女優のヌード、パンチラへのものすごい執念が透けてみえるところがちょっとあれですけど…。

鈴木亮平と清野菜名がいい。染谷将太は仕
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母なる証明(2009年製作の映画)

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つらい。とてもつらい。
まず真犯人はだれ?っていうフーダニットの物語として十分に質が高いんだけど、これはあくまで推進力にすぎない。
事件の核心に迫る過程で明らかになるその背景があまりに救いがない。主人
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

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こだわり抜いたアクション、クラッシックな雰囲気ただよう衣装とセット、大人とオタクだけをターゲットにしたウェルメイドなアクション映画。おもしろい。傑作ですね。
殺し御法度のホテル、隠語で依頼する掃除屋な
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暴動島根刑務所(1975年製作の映画)

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頭使う脱獄映画は数あれども、これほど工夫なく暴力のみで脱獄してしまう映画はめずらしい。大事なのはテンションとテンポでとにかく突き進むこと。
動のカリスマ松方弘樹と静のカリスマ北大路欣也。田中邦衛の怪演
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

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抜群におもしろい。ドン・シーゲル、イーストウッド型の胸くそ悪くなるサスペンス。
夜道で異変に気づく描写がすばらしい。
誰もが感じたことのあるあの感覚。ちょっとした物音や人の気配を感じてふとそちらに目を
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

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なりたいものからはどんどん遠ざかり、なりたくないものに近づいていく。
そんな時に人はぼやく。「こんなはずじゃなかった」と。

この映画には「夢の残滓」がつまっている。阿部寛は小説家になりきれず、腰かけ
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ぼくらは何を食べてるのか。
生きるための根本にあるこの問いを日常生活でどれだけ意識するだろうか。
ダイエット中に脂質や炭水化物の量を気にすることはあっても、それがどんな道のりを経て小売店に並ぶのかを考
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

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おもしろい。
脚本最高すぎる。おもしろくなかったら千円あげる。騙されたと思って見てほしい

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

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2029年のアメリカ。多くは語られないがどうやらミュータントが人間に敗北したらしい近未来が舞台。老いたチャールズ/プロフェッサーXとローガン/ウルヴァリンの姿が哀愁を誘う。

近未来が舞台といっても前
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妻として女として(1961年製作の映画)

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高峰秀子vs.淡島千景、100分一本勝負。夫をめぐるど迫力覇権争い。

淡島千景の如才ないやり手感が小気味いい。食卓シーンで酌するタイミングとかね、できる嫁ってのがすっと入ってくる。撮影当時は47才。
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

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柳楽優弥無双の映画。役柄としても無双してるし、演技でも無双してる。
ほんとに良かった。彼のキャリアがカンヌのプレッシャーでつぶれなく良かった。

ぼくには想像つかないくらいの葛藤と努力があったのだろう
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

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2009年に起きた実話にアレンジを加えてイーストウッドらしいサスペンスに仕上がっている。「イーストウッドらしい」とはなにか。
 
 それは沈む大国アメリカの希望になった感動の物語を、受難の物語として描
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女は女である(1961年製作の映画)

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 映画の革命児ゴダール大先生の3作目。『勝手にしやがれ』で鮮烈デビューを果たし、飛ぶ鳥を落とす勢いで映画業界に殴りこみをかけていた1961年の作品。監督3作目にして全世界の映画関係者が彼の新作を待ち焦>>続きを読む

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

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 スターウォーズファンじゃないのに結局見てしまう。やはりep7公開時の宣伝が凄まじく、本作もスピンオフとはいえ、ディズニー資本のプロモーション力でSシリーズ通したコンテンツ力がもりもり上がっているよう>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

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2016年は邦画の年だった。出不精な自分が劇場でみた数少ない映画でも『ちはやふる』、『シン・ゴジラ』、『君の名は』などたくさんいい映画があった。ただそのなかでも映画納めに見た本作はぶっちぎりの出来だっ>>続きを読む

ビリギャル(2015年製作の映画)

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 パッケージングからはベストセラー書籍の安易な映画化にしか見えない。実際序盤のストーリーは少しうんざりするような内容だった。

 例えば、最初のプロローグで小学校教員が保護者に「長いものには巻かれてく
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怒り(2016年製作の映画)

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 映画自体は半月前に見たんだけど、最近原作を読み終えたのでそれも含めて感想を。

 映画はそれほど原作をいじってない。もちろん端折ってる箇所はたくさんあるんだけど、東京、千葉、沖縄パートの筋は変わって
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ズートピア(2016年製作の映画)

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 言うまでもないけど『ズートピア』は「偏見」がテーマになっている。子どもむけ映画を制作するディズニーとしては珍しいテーマかもしれない。子どもむけのお話ってのは「固定観念」をてこにストーリーを展開してい>>続きを読む

フェイシズ(1968年製作の映画)

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  脚本と呼べるような代物はなく、なんらかのやりとりをカメラにおさめれば、それが演技になり、シーンを形成する。
 そんな通常ではあり得ないようなプロセスを想像させかねないくらいおかしな映画だ。
 肩な
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