楽しい楽しい政治映画。
戦争で血塗られたユーゴスラビアの半世紀に及ぶ歴史を三角関係で描く大胆な試みであると同時に歴史をどう語り継ぐのかという難問への興味深い問題提起でもあるんだろうな。
クストリッツァ>>続きを読む
ジェームズ・グレイっつーことでDVDレンタル。
戦間期のニューヨークを舞台とした移民の物語であり、マリオン・コティヤールが主人公。主要キャストにホアキンがいるものの、過去の作品と比して時代が遡ること、>>続きを読む
映画としてコメディとしてどこまで面白いかは別としてブルース・ブラザーズ、特にジョン・ベルーシのカリスマ性なくしては成立しなかった企画ではある。音楽のシーンはやっぱいいすよね。これは確かにサントラほしく>>続きを読む
やっぱり仁義なき戦いの延長でみてしまう。仁義なき戦いの天才脚本家笠原和夫の降板後、同シリーズの脚本を担当したのが高田宏治、つまり本作の脚本家。
「その人を倒さなにゃ男になれん、それが北陸ヤクザの気質い>>続きを読む
映画の完成から遠く離れた日本のDVDリリースによってノーランの『インターステラー』から受け取る何かしらのメッセージに触発されて、いまこうしてネットワークでつながる誰かにむけて感想を投稿しようとするとき>>続きを読む
ストーリーだけをみればアメリカンドリームになるんだろうか。ほかのアルドリッチ作品と共通するのはやっぱピーター・フォークのキャラクターだろうね。頑固で少しダーティなおっさん。ためにためた入場シーンがハイ>>続きを読む
意外とおとなしい
もちろんグロいんだけど、ムカデ人間の容貌にしてもまあつなげただけたなって感じだし、いちばん気になる連結部は包帯でみえないし、2両目3両目の口が繋がれてるので声が出ない。正直この手の映>>続きを読む
お祭り映画の第二弾。
俳優集めてお祭りできるジャンル映画ってよくよく考えてみるとすごいこと。ここ数十年のハリウッドアクションの蓄積の上に成り立つ奇跡のような映画って改めて思うね。
ストーリーなんて特に>>続きを読む
原始的な恋愛映画とはこういうもんだろうか。
風光明媚な田舎の風景に映えるサラ・フォレスティエを手持ちカメラで捉えたショットでチケット代を回収。風に揺れる木々、小鳥のさえずりが心地よい。あとはもう壮大な>>続きを読む
語りと映像の齟齬によってドミニク・サンダが宙吊りになっていく字義通りのサスペンス映画。
死体で登場するドミニク・サンダ。その後、夫による回想によってなれ初めと夫婦生活、そして妻がいかにして死にいたった>>続きを読む
アラン・レネってことで構えてみてしまうと逆に楽しめないただのラブコメ。
といってもアラン・レネともあろうものが普通のラブコメの文法で笑いをとってなるものかってプライドは感じられて、他では見られないコメ>>続きを読む
映画というよりディストピア型のテーマパークを3時間まわらされた感じ。ワンシーンワンカットワンカメラの演出が密着型ドキュメンタリーのように登場人物にまとわりつく。ふつうに登場人物がカメラをのぞきこむし>>続きを読む
正直いまみるとこれがリアリズムかって感じだけど、確かに同時期のハリウッドからすれば、無味乾燥で退屈で辛い現実と極めて近い映像世界だったんだろうなと思う。
スタジオから外に出たら現実はより暗く閉塞した世>>続きを読む
立地的には「ウエストサイド」なんだろうけど、上映待機中のロビーには「イーストサイド」のにおいがするフィルムセンターで見てきた。
MOMA所蔵プリントなので非常に状態がよく、あれほどきれいなサイレント>>続きを読む
映画オールタイムベストカップル総選挙があれば、100枚以上DVD買う勢いでこの映画の大河内伝次郎&新橋喜代三に投票しちゃうくらいぶっちぎりで好きな二人。
このDVDジャケットはその辺よくわかっていて丹>>続きを読む
左手にHATE、右手にLOVEのタトゥーで有名で、確か、ジョン・ウォーターズも引用してたな。『セシルBシネマウォーズ』だったか。まさか『ワンピース』のトラファルガー・ローは違うと思うし、deathはさ>>続きを読む
いまアマゾンで見たら内容紹介に「蓮實重彦氏絶賛」の文字があるんだが、フランスつながりか(違う)。んー『エロ将軍と二十一人の愛妾』を絶賛してたのは記憶にあるけど。
まあいいや。
ポルノ映画の形式をとっ>>続きを読む
上映時間が86分ってなにかの間違いかな?倍近くあるはずだけど。まあどうでもいいか。
「怪談」というより、『罪と罰』って感じの新釈版。田中絹代の一人二役もその辺のギミックとして効いているね。あとは直助=>>続きを読む
いやー三作ほぼ連続でみてしまったから飽きてしまった。
テレビ映画から劇場公開版にグレードアップして確かにセットや衣装が豪華になってたし、曲もダンスも振り付けもシリーズ最高水準ではあるんだけどね。
とい>>続きを読む
たった70分の映画だけど、時代劇最高傑作だと思う。
製作は1962年。日本の映画の歴史からすれば、時代劇はこれ以降廃れていくジャンルなんだが、そこは大映時代劇。三弦の構えが邪剣であるように、東映的な王>>続きを読む
うん、脚本の試行錯誤感がひしひしと。
特にトロイ=ザック・エフロンの葛藤フェイズは友人に恵まれなかったとしかいいようがない。
たかだか一回や二回ドタキャンしたくらいで裏切り者扱いされるトロイ。
そもそ>>続きを読む
なんとなしに見た『セブンティーンアゲイン』が後を引きそそくさとレンタル。
「お前キャラちがくね?」の閉塞感からの解放が見事に歌とダンスに昇華されていてとても楽しい。
お約束展開を盛り込みつつ、数々のス>>続きを読む
ザック・エフロンのアイドル映画といってしまえばそれまでだけど、サービス精神てんこ盛りの上質なエンターテイメント。
遊び心のきいたトーマス・レノンのコメディパートもすべりしらずで笑える。
キーファ・サ>>続きを読む
NHKBSはたまにこういう渋いところを拾ってくるので油断できない。
加藤泰と中村錦之助、『瞼の母』(1962)以来の股旅もの最強タッグ。
高倉健主演の任侠映画から漂う死の美学とは対照的な「残されたも>>続きを読む
『カルメン純情す』(1952)の翌年、1953年製作。
あのなぞの政治色はここにつながるのかと少し納得。
物語としては日本版『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、なんつー安いラベリングしちゃうのはもったいな>>続きを読む