月島さんの映画レビュー・感想・評価

月島

月島

世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

奇跡は起きない。残された時間で腹を括ることもできない。いつまでもけじめをつけることができずに時間だけが流れていく。
学生の頃、社会現象になったから観に行った思い出。当時まんまと泣いた。

観やすさ重視
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

オープニングの「Another Day of Sun」が圧巻で最初から引き込まれる。曲調とスケールの大きい映像からは想像しにくいけど、和訳を見ると映画の顛末をそれとなく暗示してるっぽい。

夢への憧れ
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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ド直球に「愛と平和」を謳うSEEDの世界観はそのままに。
一層美麗になったキャラクター、CGで緻密になったMSや戦艦など、21世の1stガンダムが超進化を遂げた。

キラさえ翻弄する強敵が現れたり、
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

おっさん共による正当防衛アクション映画。

「哀愁漂うおっさんが実は…」というコンセプト、痛々しくてリアルな暴力シーンは初期の「ジョン·ウィック」を彷彿とさせる…なんて思っていたら、脚本家は同じ方でし
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ジョンにようやく訪れる、安息の時。

長い上映時間の殆どが戦闘シーンだけど、
ジョンやシマヅ、アキラにケインなどタイプの違うアクションをするキャラのお陰で間延びは最小限になっていたと思う。
ポッと出の
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仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル(2022年製作の映画)

1.0

こんな完結編で誰が喜ぶのか。

観た人に衝撃を与えられれば何でもいいのかな?震災の年に放送されてて子どもたちの支えになった仮面ライダーだよね、オーズって。
そんで、どんな事が起きたって明日を生きる喜び
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バイオハザード:デスアイランド(2023年製作の映画)

3.7

歴代主人公を揃えたうえで“ゾンビや感染の恐怖”を主軸にしてくれたのは、初期のバイオハザードに戻ったみたいで嬉しい。

スリリングで映画らしいストーリーながら、これだけの面子が揃えば何が起きてもなんとか
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.8

大学生グループと怪しい男たちの遭遇。
そんなB級映画でよく見かける設定に一捻りを加えたブラックコメディ。

人を見た目で判断することも良くないし、
誤解を招くような伝え方をするのも良くない。
そんな「
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巨神兵東京に現わる(2012年製作の映画)

2.5

ナウシカの前日譚とも「火の七日間」の新解釈とも取れる、巨神兵の理不尽で胸糞の悪い無双劇。

一瞬実写と勘違いしてしまう程ジオラマのクオリティが高いうえ、そんな凝りに凝って作り上げた「世界」を数分の映像
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.2

DCのコミックは読んだこともないので、どのヴィランがどの作品に出ているのかは全然知らなかった。
それでも、強烈な個性と人間の闇やトラウマを具現化したようなキャラクターはMARVELにないものを感じさせ
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サイレン FORBIDDEN SIREN(2006年製作の映画)

3.0

原作のゲームからいくつかの用語とシチュエーションを引っ張ってきただけの別物だが、これはこれで不気味さや胸糞の悪さ…嫌な空気感がよく表現されていたと思う。

森本レオや田中直樹といったホラーのイメージが
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ゾン100 ゾンビになるまでにしたい100のこと(2023年製作の映画)

3.3

「ゾンビランド」のグロを抑えて更にゆるくした感じ。

ゾンビ映画だけど銃で強行突破するサバイバルな話じゃなく、「自分を見つめること」「生きること」を重視した作風。
原作マンガとアニメが好きなのでもうち
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.3

上映中はお静かに。映画館で観れたらもっと面白かったんだろうな。

親の心子知らずか、はたまたその逆か。
音を出せなくなった世界の中で葛藤しながらも助け合う家族。各々の行動には時に感動し、時に呆れさせら
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クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年製作の映画)

3.2

ずっと「何かが起こっている」のに、ずっと「何が起きている」のかわからない…
そして、おそらく設定はだいぶ練り込んであるのに、一般人が逃げるだけの話だから謎は何にも明かされない。
そんなモヤモヤ、不安が
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.4

もしも歳の取り方が人と逆だったなら、どんな人生になるのだろう。

その設定に興味を引かれたが、そこにインパクトが集まり過ぎてしまったのか作中では思ったほど特別なことは起こらず…。それでも「大切な人との
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ビッグ・バグズ・パニック(2009年製作の映画)

3.3

巨大昆虫パニック映画…と言いたいところだけど虫はサムネイルほどデカくないし、刺されると虫とゾンビのハイブリットみたいな生き物になっちゃうから、そもそも本当に昆虫なのかも怪しい。

ちょっぴりドーンオブ
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ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン(2004年製作の映画)

3.6

大作RPGの後日談。
ゲームのエンディングでは急に500年後になっちゃったから、各キャラクターのその後が知れるのは普通にありがたい。

『名は体を表す』とはよく言ったもので…。ラスボスを倒し世界を救っ
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それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ(2006年製作の映画)

3.9

どこかの不思議な国や星を冒険をするでもなく、TV版のような日常の中で「生と死」を語る。
その異質さゆえに話の重さが際立つが、間違いなく見応えはある。

明確な死の描写があるため、とあるシーンは大人でも
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

4.0

いや感動した。こりゃ何度も観たくなる。ONE PIECEで泣いたのはメリー号と頂上決戦の白ひげ以来だなぁ。

そしてまたシャンクスの株が爆上がりしたよ。

『新時代』って去年めちゃめちゃ聴いたけど、素
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ONE PIECE STAMPEDE(2019年製作の映画)

3.4

島に上陸、一味が別行動、ルフィが一度敗けてリベンジ…。

プロットが原作でさんざん見たパターンだし、今回はドラマ性も控えめで物足りなかった。

なんと言うかこう…悪く言うつもりは全然ないんだけど、ただ
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム THE MORE FUN STUFF VERSION(2022年製作の映画)

4.4

マルチバースという設定を活かして歴代の作品を無かったことにしなかったのは本当に英断だと思う。

その反面、視聴者にとってはスパイダーマン映画の集大成、お祭り的作品になったけれどMCUのスパイダーマンと
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Don't Peek(原題)(2020年製作の映画)

3.0

あつ森と言えば、ちょいちょい見かける不気味な小ネタ…

…から着想を得たのかな?

ホラーとしてはベタだけど、夜中にあつ森やるのがちょっと嫌になった。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.6

山王戦をアニメで、しかもこのクオリティで観られるなんて…!

初めて原作でこの試合を読んだとき。
部活で強豪と戦ったとき。
色んなことを思い出して胸が熱くなった。

主題歌が10-FEETってのもまた
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

3.9

ようやく鑑賞…クリスマス終わったけど年内に観れて良かった。相変わらず選曲が素敵。

ピーターのために奔走するマンティス(とドラックス)のお話。
バトルはないけど、ちゃっかり新しい仲間がいたり、大事なこ
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ウェアウルフ・バイ・ナイト(2022年製作の映画)

3.8

季節外れだけど、やっと鑑賞。

普段のMARVEL作品より、B級感が強い。控えめだけどゴア描写があったり、生身のアクションも多めだったりで楽しめた。

敵キャラも多く、しかも個性的で強そう。
正直、普
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

どれだけ大きな出来事であっても少しずつ風化していくので、例えファンタジーでもこうして形に残すのは意味のあることだと思う。
正直、実写で震災を描いても観てくれる層は限られているだろうから。

"被災した
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0

一昨年のチャドウィックの訃報はただただ衝撃で、この映画も重くて切ない内容になるかも…と想像していたけれど、思っていたよりは観やすかった。

とは言え、大切な人を失ったやり場のない感情や混乱の様子が生々
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.0

サマーウォーズへの回帰?
ウサギのアバターで世界観を説明したり、クジラが出たり…なんだか懐かしい。

個性的なキャラクターと映像美はもちろん、
mireniamu parade…中村佳穂の歌が
とにか
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.9

感情がぐっちゃぐちゃだ。
まずは「ラブ&サンダー」ってダサくね?とか思ってごめんなさい。

あと、ヤギうるさい(笑)

ジェーンの再登場で、タイカ·ワイティティ版のコメディ色はそのままに
「ダークワー
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バケモノの子(2015年製作の映画)

3.4

「バケモノの子」なんて
迫害の常套句をタイトルにしながら陰湿な要素はなく、
親子とか師弟とか、絆が概ね分かりやすく描かれている。

映像美や渋天街の設定も良くて、
話も前半部分まではオチを想像しながら
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おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

3.6

初見は20代の頃、映画館で。
サマーウォーズの期待値で足を運んだら、人狼が出ること以外は地味…というかだいぶリアル志向な話だったので、肩透かしを食らったことを覚えている。

主人公の子育てが報われたよ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.9

羨望という名の嫌味を感じる。
確かにこれも立派な悪意。
物語の展開を暗示するかのような写真の数々。意味を掘り下げるほど胸糞が悪い…。

主人公サイドがクレバーなので、
ホラーあるあるの視聴者が呆れるよ
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仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判(2018年製作の映画)

3.1

色が同じとか言う理由でプロモーションにガチャピン、ムックを使うの好き(笑)
エイプリルフール限定の宣伝も良かった。

でも、それだけだなあ。
仮面ライダーって、いつから製作陣の自己満のためのオモチャに
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

3.7

ガラケーにDS…!

家族というより、一族の話。
登場人物が多数いるのに、ごちゃごちゃしてないのはすごい。…かと言って、未だに全員の名前は覚えられないけど。

日本人が夏休みに田舎へ帰る慣習をうまく突
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モンスターズ・インク(2001年製作の映画)

5.0

ダメだ…サムネ見ただけで泣けてくる。

夜の部屋で怯える子どもじゃなくて
ドアの向こう側にいるモンスターの事情で語られるのが面白い。
"子どもの悲鳴が必要"なんて字面は物騒だけど、思いの外、切実でユー
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キングダム(2019年製作の映画)

3.8

スケールや知名度からしてハードルが高いし、「有名だから取り敢えず実写化」なんてしようものならたちまち叩かれる中で、作り手の熱量がしっかり感じられた。原作が結構丁寧に再現されている。

ランカイとかムタ
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