もはや殺人鬼よりも敵なんじゃないかと思うぐらい森に連れて行こうとするチン少年に笑う。
『君たちはどう生きるか』を見たので再現。おそらく宮崎駿はこれをやりたかったのではないか。戦争と近親相姦、母への憧憬と社会の不条理、全てこの映画に宮崎駿の引退作品は敗北している。なぜ宮崎駿は高畑勲になれ>>続きを読む
最後に描いたのは白雪姫とアリスだったかと。しかし自分の母親をヒロインにして妾を母と認める近親相姦の冒険譚ってやばくないですか?あと尺があまりにも足りておらず、現実の世界は零戦と戦車描くためのダシでしか>>続きを読む
随所に踊るべきシーンはあるし、サーカスは面白いが、ぶっちゃけ途中で飽きた
水に落ちることで人間は浮くけどロボットは浮かない。これが人間とロボットの差異になっているのだが、これがある種彼の人間になりたい願望を表象しているのがとても感動的。全ての水に落ちるシーンでデイビッドは人>>続きを読む
『ダーティーファイター』のオラウータンをとりあげたのは偉い。ここにもスコセッシが出てきた。スコセッシはもはや映画評論家では?
こういう映画にかならず出る男、スコセッシ。もはやドキュメンタリーのレギュラーでは?
スピルバーグの成熟を感じさせる作品で、トム・ハンクスの脚を机に置くスタイルは『若き日のリンカーン』のそれではないか。カメラが移動しがちだったスピルバーグのフレームが今作はあまり動いてない印象を受けてお>>続きを読む
暗殺が悉く失敗しており、それゆえにサスペンスをうみカタルシスではなく、残尿感に似た気持ち悪さを感じさせる。全編通してリッチな画面作りになっており、撃たれた人間の身体から煙が出ている所がいい。スピルバー>>続きを読む
これは割と良かったが、このシリーズ本当に面白くないな。仕掛けに興奮することもなく終わる。
『シンドラーのリスト』はクワイ=ガン・ジンがシンドラーを演じトム・リドルが収容所の署長を演じているように見えて、今見るとなかなか面白いわけだが、スピルバーグはこの2人の関係を対にしているところが傑作で>>続きを読む
素晴らしい。カメラは冷徹に落ちぶれた老人の姿を客観的に捉えるが、他方でその内面もだ、また主観ショットで捉える皮肉。制服という立場によって老人に力を与える社会が、老人から制服を剥ぎ取ることで奈落へと落と>>続きを読む
手の感覚がトリュフォーのナイーブさを感じさせとてもいい。妙なところでカットを入れるのでリズム感がちょっと歪で微妙。
昔見た思い出。ムッソリーニの話だと思ったら、サスペンスだった。
とても車に酔った気分になるので、これが評価された意味が正直わからないのである。
ハリソン・フォードはちょっと間抜けなのが良い。
機関車と併走するドクの恋に涙する。奥から汽車が来て手前に女が立つ姿にグリフィスやジョン・フォードを想起する私は甘いのだろうか。少なくともラストのクロスカッティングはとても感動的で美しい。
映画は「過去」を作った。もちろん絵画や小説でも過去は描かれてきたが、映画においては過去が未来であった時の痕跡を残し続けている。全ての映画は「過去」になることを宿命づけられているわけだが、まさにバック・>>続きを読む
技術と思想を分けて、思想はアカンが技術は良いみたいな議論をよくされる本作だが、そんなに簡単に分けられる話でもない。グリフィスが用いるクロスカッティングやパンフォーカスといった技術はもっぱらサスペンスを>>続きを読む
シネマトグラフとかいうが、今見ると単純に簡潔な作りで見やすい。映画はそもそも変態的な代物で、とどのつまり覗き趣味でしかない。しかし金を払っているので覗く権利があるというのが「映画」になるわけだが、まさ>>続きを読む
最も恐怖したのは初夜を断るシーンと母親を殺したあとの涙ぐむシーンだろうか。悪意の増殖はラング、グリフィス、フォードを感じさせるが、ガキの視点に感情移入しているので、牧師が恐怖の対象であることは一目瞭然>>続きを読む