しげのかいりさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

しげのかいり

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ダークグラス(2021年製作の映画)

4.1

もはや殺人鬼よりも敵なんじゃないかと思うぐらい森に連れて行こうとするチン少年に笑う。

火垂るの墓(1988年製作の映画)

4.9

『君たちはどう生きるか』を見たので再現。おそらく宮崎駿はこれをやりたかったのではないか。戦争と近親相姦、母への憧憬と社会の不条理、全てこの映画に宮崎駿の引退作品は敗北している。なぜ宮崎駿は高畑勲になれ>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

1.5

最後に描いたのは白雪姫とアリスだったかと。しかし自分の母親をヒロインにして妾を母と認める近親相姦の冒険譚ってやばくないですか?あと尺があまりにも足りておらず、現実の世界は零戦と戦車描くためのダシでしか>>続きを読む

フェリーニの道化師(1970年製作の映画)

3.7

随所に踊るべきシーンはあるし、サーカスは面白いが、ぶっちゃけ途中で飽きた

A.I.(2001年製作の映画)

4.4

水に落ちることで人間は浮くけどロボットは浮かない。これが人間とロボットの差異になっているのだが、これがある種彼の人間になりたい願望を表象しているのがとても感動的。全ての水に落ちるシーンでデイビッドは人>>続きを読む

クリント・イーストウッド:シネマティック・レガシー(2021年製作の映画)

3.1

『ダーティーファイター』のオラウータンをとりあげたのは偉い。ここにもスコセッシが出てきた。スコセッシはもはや映画評論家では?

スピルバーグ!(2017年製作の映画)

2.8

こういう映画にかならず出る男、スコセッシ。もはやドキュメンタリーのレギュラーでは?

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.7

スピルバーグの成熟を感じさせる作品で、トム・ハンクスの脚を机に置くスタイルは『若き日のリンカーン』のそれではないか。カメラが移動しがちだったスピルバーグのフレームが今作はあまり動いてない印象を受けてお>>続きを読む

ミュンヘン(2005年製作の映画)

4.7

暗殺が悉く失敗しており、それゆえにサスペンスをうみカタルシスではなく、残尿感に似た気持ち悪さを感じさせる。全編通してリッチな画面作りになっており、撃たれた人間の身体から煙が出ている所がいい。スピルバー>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

3.5

これは割と良かったが、このシリーズ本当に面白くないな。仕掛けに興奮することもなく終わる。

続・激突!/カージャック(1974年製作の映画)

4.8

地平線を走る車は砦となる。マジで『リオ・グランデの砦』だった。

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.8

『シンドラーのリスト』はクワイ=ガン・ジンがシンドラーを演じトム・リドルが収容所の署長を演じているように見えて、今見るとなかなか面白いわけだが、スピルバーグはこの2人の関係を対にしているところが傑作で>>続きを読む

最後の人(1924年製作の映画)

4.9

素晴らしい。カメラは冷徹に落ちぶれた老人の姿を客観的に捉えるが、他方でその内面もだ、また主観ショットで捉える皮肉。制服という立場によって老人に力を与える社会が、老人から制服を剥ぎ取ることで奈落へと落と>>続きを読む

狂った一頁(1926年製作の映画)

3.3

こういうのって奇抜なだけなので途中で飽きるよねと思うなどした。

ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

4.1

手の感覚がトリュフォーのナイーブさを感じさせとてもいい。妙なところでカットを入れるのでリズム感がちょっと歪で微妙。

愛の勝利を ムッソリーニを愛した女(2009年製作の映画)

4.8

昔見た思い出。ムッソリーニの話だと思ったら、サスペンスだった。

クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年製作の映画)

3.3

とても車に酔った気分になるので、これが評価された意味が正直わからないのである。

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

4.9

機関車と併走するドクの恋に涙する。奥から汽車が来て手前に女が立つ姿にグリフィスやジョン・フォードを想起する私は甘いのだろうか。少なくともラストのクロスカッティングはとても感動的で美しい。

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.4

映画は「過去」を作った。もちろん絵画や小説でも過去は描かれてきたが、映画においては過去が未来であった時の痕跡を残し続けている。全ての映画は「過去」になることを宿命づけられているわけだが、まさにバック・>>続きを読む

國民の創生(1915年製作の映画)

4.9

技術と思想を分けて、思想はアカンが技術は良いみたいな議論をよくされる本作だが、そんなに簡単に分けられる話でもない。グリフィスが用いるクロスカッティングやパンフォーカスといった技術はもっぱらサスペンスを>>続きを読む

ニューヨーク・ハット(1912年製作の映画)

4.2

帽子を握りしめるメアリー・ピックフォードに胸がキュンとなる。

ラルジャン(1983年製作の映画)

4.9

シネマトグラフとかいうが、今見ると単純に簡潔な作りで見やすい。映画はそもそも変態的な代物で、とどのつまり覗き趣味でしかない。しかし金を払っているので覗く権利があるというのが「映画」になるわけだが、まさ>>続きを読む

赤い靴(1948年製作の映画)

3.0

思ってた以上に公共ホールを取り巻く話で、肩透かし。もっと足を強調しろと。

狩人の夜(1955年製作の映画)

3.8

最も恐怖したのは初夜を断るシーンと母親を殺したあとの涙ぐむシーンだろうか。悪意の増殖はラング、グリフィス、フォードを感じさせるが、ガキの視点に感情移入しているので、牧師が恐怖の対象であることは一目瞭然>>続きを読む