きんぽうげさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

きんぽうげ

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BOY A(2007年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

英国でも犯罪者で未成年の場合、こうやって呼ぶのだなと、分かった。少年犯罪が目立ってきた昨今の日本同様、その更生は、なかなか困難であろう。世間の目とは、一体何?それが世間に知れ渡ったのが、良い行いをした>>続きを読む

ディーパンの闘い(2015年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

難民問題は日本人としては、全く馴染みがなく、常に対岸の事として済まされているのは、当然として、あえてこの映画を観た事で、思う事は間違いではないと思う。スリランカもそうなのだとは、つゆ知らず、かなり酷そ>>続きを読む

ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ドキュメント映画の監督の話なのだけれど、名声を得るためには手段を選ばない若者とかつて名声を、一瞬ではあるが持ったことのある中年が、まんまとその手段に乗せられてしまい、結果は利用されただけであったものの>>続きを読む

ブルックリン(2015年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

今や社会問題となった移民の話だ。
なぜ外国からアメリカに渡るのか。希望の大地として、人生をやり直す。彼女が目指したのは、今少しはっきりしていなかった。要はその時代のアイルランドにおいての女性の社会的立
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裸足の季節(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

トルコの作品はあまり馴染みがないというか、日本に入ってくるのが少ないために来て公開されるものは、だいたいが良作である。つまり、当たる事が予め予測されるものが多い。
今回のも、映画祭等で評判の良かったも
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

クリント-イーストウッドの作品はほとんど観ていて、今回もキネ旬のベストワンだったので、大いに期待して観たがダメだった。
どうしてだろうと、今後皆様の感想を見させてもらうのが、逆に楽しみなのだけど、実際
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君と歩く世界(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画を観た後、何もかもが許せるような気になった。
それは、男としての生き方とか、かけた部分を補うのではなく、ありのままを全て受け入れる姿勢の問題である。
ジャック-オーディアールという監督を今まで
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ映画としては不思議なタッチの作品。独特の会話のリズム、どちらかというと、北欧、カウリスマキのタッチ。家族が分断されるというのが妙である。父親派と母親派。父親の言う俗物とは何かに興味を覚えた。知>>続きを読む

しあわせはどこにある(2014年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

多国籍の作品らしく、どの国の映画なのかの雰囲気が掴みにくい感じだった。ヨーロッパの匂いもした。きちんとした性格の持ち主が悩むというところからは「トゥルーマンショー」を思い出す。精神科医が悩み、「しあわ>>続きを読む

命をつなぐバイオリン(2011年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

感動した。過去の悪しき出来事とはいえ、この時代には多くの劇的なドラマが生まれたのであろう。実際に起きた事ではないとしても、訴えかけてくるものの強さは伝わってくる。
国の問題は個人をあそこまで翻弄する。
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

是枝監督の作品はほとんど観ていますが、このところの傾向は、どうやら家族の問題に集中しているようだ。
洋画ばかりに浸っていると、ふと、自分の日常から遠ざかってしまう。そんなときに、身に覚えのある光景が入
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

特殊な状況におかれた人々が物語を作り上げることは、分かってはいるけれど、この作品では、そのオンパレードになっている。とはいうものの、自分はどのようにかんがえているのかと、ナイフを突き立てられたような印>>続きを読む

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

かつての青春もののドラマを観ているようで、気分もその当時に帰ってしまう。ストーリー仕立てが、非常に単純でわかりやすく、ドラマの盛り上がり、浮き沈みがはっきりしていた。何を隠そう、ウィルス学長が最大のこ>>続きを読む

クローズド・サーキット(2013年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

少々複雑なストーリーだったが、国家機関が相手という閉塞感は十分に伝わってきた。裁判劇は定番ではあるが、どんでん返しも加わり、緊張感もあった。この映画でスティーヴン・ナイトの名を知り、脚本力の強さを知っ>>続きを読む

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

登場人物がたった一人だけ、「聴く」という行為が様々な想像力を掻き立てさせてくれるのが、良く理解できた。優秀な建築士も、社会的信念のためには、自分の身を振り返り、為すべき事はしなくてはならない。その間に>>続きを読む

リトル・ランボーズ(2007年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

問題児の問題は、大人たちの関係の結果起こる事が良く理解できる作品。
極端な例をいうのならば少年犯罪にも繋がる。映画を作るのには独創性が必要だ。ランボーは悪い奴らをやっつける。そういった単純さが、片親で
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マダム・マロリーと魔法のスパイス(2014年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

レストランものって言ったらいいのか、最近は確かにそういう作品が増えてきた。なかなか良くできたストーリーだった。料理は主観の問題なんだけど、評判が客の入りに大きく影響するのは周知のことである。特にシェフ>>続きを読む

きっと ここが帰る場所(2011年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

幸せって、どこにあるのだろうか?そ
んなことを、ふと考えさせる内容でした。その生きている目的が復讐のために費やしてきた亡き父親。かつての輝きは消え、なんにも努力しなくとも、生きていけるが、張り合いのな
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ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

良くできたドラマ。ほとんどがレストランの中で物語が展開。
様々なキャラクター満載で、基本は友人を殺されたオーナーの復讐劇。
そして、人情を絡めて伝統か革新かの 選択を迫られる。調理場は戦場という雰囲気
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サウルの息子(2015年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

手持ちカメラと接写、揺れる画面。臨場感と言えばそうなるが、関係性があまりにも複雑で誰が誰でがわからず、
ただ、常に動いている雰囲気が、その持つ非情を醸し出してはいた。
ゾンダーコマンドという非人間的な
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愛する人(2009年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

主演の二人が、その個性を充分活かした良作。
双方とも親子という関係上似ている(気が強い) のは当然だけど、最終的に孫と出会え微笑んだ顔は見ていて気持ちが和んだ。
養子縁組が重要なテーマとなっていて3組
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暗い日曜日(1999年製作の映画)

5.0

こんなに良くできた映画があったとは、驚きであった。
監督はこの映画以外、もう1本だけしか撮っていないし、主演女優も、魅力的なのに、他にろくな作品にしか出ていないのが不可解である。
それくらいのめり込ん
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