umakoronさんの映画レビュー・感想・評価

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きみに伝えたいこと(2021年製作の映画)

3.6

戦争が身近にある生活を
まざまざと見て、
やるせなさで、押しつぶされそうになる

現実にあんなに悲しい知らせを
電話で聞かされる残酷さ‥‥

ご本人のお顔を拝見し
溢れ出る優しい雰囲気に
彼が成し遂げ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

カメラワーク、脚本
すべてが人間の心理を計算し尽くした
見事な演出であった

題材はありきたりなのだが
斬新に感じさせる技がすごい

尺が若干長いのが難点だが
ヒリヒリもモヤモヤも楽しめる

映画好き
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.4

中盤のテンポの悪さが気になるも
感情に寄り添えるシーンも
それなりに‥‥。


理解のある旦那様に加えて
永遠と女神認定してくれる
故郷の幼なじみもいて
女性としてはかなり幸せよね

もちろん選ばなか
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対峙(2021年製作の映画)

4.5


逃げ場のない時間が永遠と続く

誰もが被害者にも加害者にも
なりうる事件なため
子育て経験者は強烈に抉られる内容であろう

限られたスペースで
登場人物もほぼ四人だけ

非常に難しい題材を
脚本と演
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ラブ・アット・サンセットテラス(2020年製作の映画)

3.0

お疲れモードのため
ストレスなく見られて
後味の悪くなさそうなものをチョイス

私にはべたすぎて
雰囲気だけでは良かったけれど
まったく面白さが伝わらずでした

うーん
疲れてるせいなのか
腐ってるせ
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モーリス(1987年製作の映画)

4.0

この切なさはなんなんでしょう‥。

人を思う
ひたすらそれだけにフォーカスした2時間
キリキリとした、決して甘くない恋
クラッシックな雰囲気がまた良い

強烈に切なくて胃が痛い

同性愛の是非はさてお
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レナードの朝(1990年製作の映画)

3.8


再鑑賞
ストーリーは間違いないので
今回は実力者二人の演技に集中

あー、素晴らしい
演んじる姿、そのものが楽しめる
稀有な作品


技術はすすめども
いまだに多くの謎の
病に苦しむ人とその家族に
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

日本で上映されるまでに
時間がかかったことに
大きく頷ける作品であった

多くの外国人の友人から
日本人の意見、感想を聞きたいと
せがまれていたのだが‥

かさぶたを剥がされるるようでもあり、
触れて
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美しい絵の崩壊(2013年製作の映画)

3.0

いやいや‥
あらすじで嫌な予感はしてたんですが、何を見せられているんだか。
うーん。
なんとも安っぽい

せめてもう少し芸術的に振りきってくれれば‥‥

年齢を肯定的に受けとめる事の難しさから
若さに
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エリザベート 1878(2022年製作の映画)

3.8

地位があるゆえの閉ざされた生活

愛と居場所を求め
奇抜な行動に走るも
一層孤独感を深める

プライドと尊厳
制約ある生活でいかに自分らしさを保つのか

溢れ出る苦しみと葛藤
息苦しさで切なくなるも
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マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

3.5

ニコラスケイジって
何故こんなに困った顔が似合うんだろう

独特な間合いとどこか抜けた感じの
演技がツボにはまる

ストーリーは
強烈な印象は残らないが
ストレスなく普通に楽しめる

ロブスター(2015年製作の映画)

3.1

この監督の奇才さといったら‥‥。

想像すらし得なかった世界を
独特な角度で見せる巧妙さに
毎度ながら翻弄される

もはや面白いのかそうでないのかすら
わからなくなってきたが
この摩訶不思議さと、どぎ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8

なんだこれ
ゾワゾワが止まらない

脚本うますぎでしょう
爽快さはないのだが
ストーリーが全く読めず
常に????に支配される

程よいストレスが
なぜか心地良くもある
不思議な作品であった

アグネスと幸せのパズル(2018年製作の映画)

3.4

新しい世界の扉を開ける
そこには立ち止まっていたら
決して見ることのない世界がある

家庭に入り
誰かのために生きる事は
幸せな時間に間違いはないのだが
ふと個人の願望に目を向けた時に感じる
ザワザワ
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

3.2

ただ娘にランドセルを
買いたかっただけなのに‥‥


あざとさと狙った感が鼻につき
今ひとつ乗り切らなかった


音楽の安っぽさと
こうしたら泣くよね的なのがもう
全然ダメで‥‥

高評価な作品だけに
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クイーン:ロック・モントリオール1981(1981年製作の映画)

4.4

期間限定でIMAXで復活と聞いて
心待ちにしていた日がついにやってきた

あー、幸せ
嬉しすぎてなーんも言えない

白いショートパンツに
首には赤いスカーフ
白キャップの、フレディが
クネクネと踊る
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とらわれて夏(2013年製作の映画)

3.8

共に過ごした時間の長さで測れない
結びつきや縁を描いたストーリー

欠けていた何かに
すっぽりとハマるような人が
目の前に現れた衝撃は
どれほどのものだろうか

囚われの身でありながら
緊張感に欠ける
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潜水服は蝶の夢を見る(2007年製作の映画)

3.4

あなたに残されているのは
視覚と聴覚
思考力と過去の記憶

できることはこんなにあると思うには
どれだけの時間を要するのであろうか

失われた事への執着と
どうあがいても折り合えない現実に
嘆くことし
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.6

時代の移ろいを感じるも
この絶妙な軽やかさは
何度見てもストレスなく楽しめる

メリル ストリープの
嫌なやつ度合いが癖になり
アンハサウェイのキュートさが
惜しみなく炸裂しちゃってます。

程よい箸
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ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

3.6

宮殿ものが好きな故
スコアが高めになるのはご容赦を。

煌びやかさに心躍り、
目が楽しい事といったらない
ただそれ以上に何があるかと問われると
答えに詰まる

日本にいながらにして
ヨーロッパのお城を
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

これほど表現に困る作品はそうない

術後麻酔から醒めるまでの
あの不快な時間を
映像で表したかのようでもあり
水槽の魚目線で
人間界をシュールに描いたようでもある


開かずの扉を興味本位で開けてしま
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.9

登場人物の把握に時間がかかり
この作品をミュージカル仕立てにする事に
疑問を感じたが
相関図を理解してからの後半は
完全に映画の世界に引き込まれた

リアリティのある役者の起用
圧倒的な歌唱力
映像の
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

なんという余白の残し方
これはどのように受け止めるべきなのか
大いに悩めるところだが
それがまた楽しい

世界観の作り込み方
配役とカメラワーク
どれをとっても好きが
沢山詰まった作品


中盤までど
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ことの終わり(1999年製作の映画)

3.2

恋愛観も所が変われば
随分と違う
宗教的な背景も加わり
愛の形はさらに複雑化

この独特なトライアングル+αを
すんなり吸収するには
キリスト教信者でなければ正直難しい

愛は大人達を翻弄し
葛藤から
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.1

山崎賢人が体を張りまくり
玉木宏がひっそり良い味をだし
アイヌの歴史も感じるのですが‥‥

良いレビューに相反し
私にはリアリティがなさすぎて
全くハマらないどころか
ため息すらでるレベルだったのです
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恋におちたシェイクスピア(1998年製作の映画)

3.7

ヴェローナのジュリエットの家を
見てきたので、
久しぶりにこの作品を見たくなった

ジュリエットの家そのものは
想像よりもはるかに質素だったが
あの美しい街並みと
映画を重ねてみるとまた違う味わいが増
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.6

子供の無邪気さと
大人たちの重すぎる会話

この強烈なギャップが
ベルファストの日常に存在していた

宗教に根ざした紛争は
想像の域をとうに超えた激しさで
一瞬の判断ミスで命を落としかねない

戦火の
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

この男の過去には一体何があったのであろう
終始この思いに駆られる2時間であった

英語字幕版ということもあり
沢山の外国人がこの作品を楽しんでいた

日本を知らない外国人が見たら
この国の雰囲気や文化
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忘れられし愛(2023年製作の映画)

3.9

王道でありながらも
満足感の高い2時間

ポーランドののどかな雰囲気がまた良い
ありがちなのに惹きつけられるのは
なぜなんでしょう

ヒロインの可愛さも高評価

オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

3.7

映画から歴史を学ぶ 


名誉と威信をかけて闘った2人の男達の
生き様を描いた真実に基づく作品

正義は何か頭では理解していても
身の危険がある中で
真理を貫く尊さに心打たれる

映像が暗く
夏目漱石
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.2

10年経ったら
こんな恋愛がいたって普通かもしれない
そんな可能性を十分に秘めたストーリー

孤独と戦い
釈然としない時間を過ごすなら
バーチャルパートナーも
ありかも知れないが、
やはり強烈な違和感
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EO イーオー(2022年製作の映画)

3.1

ほっこりとしたロバのロードムービーを
期待していたが、
ひたすら暗い

癒し要素はなく
物悲しい時間が続く

ロバの目に映る我々の世界の
滑稽で残忍なこと

あのなんとも言えないIOのいでたち
言葉を
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

3.7

立ち上がれないほどの衝撃
人権も正義も何もあったものでない

搾取され続ける人生に
たった一つの光であるトリの存在

2人の危なかっしすぎる日々が痛ましく、
後半は胃が痛くなってきた

今も地球のどこ
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.6


深部をグサグサとえぐられ
もはや放心状態

思春期独特の壊れそうな空気感を
よくもまあ表現したこと

深すぎる悲しみは
得てして表面には現れないもの

心の機微をじわじわと
花農家の作業と共に季節を
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ジュリア(s)(2022年製作の映画)

3.7

どこでボタンを掛け違えたのだろう
いつから歯車が回らなくなったのだろう
あの時、あの選択をしなかったなら‥


誰しもの心の中に漠然とある
選ばなかった道への想いを
優しく表現した作品

幸せであるか
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.5

地味な作品という事で
両お隣は爆睡していました。

登場人物も少なめで
何も起こらない
ここまで何も起こらないと
拍子抜けするのだが
見終わるとなんとも言えない余韻と
解釈のバラエティさで
意外と良か
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