日本で上映されるまでに
時間がかかったことに
大きく頷ける作品であった
多くの外国人の友人から
日本人の意見、感想を聞きたいと
せがまれていたのだが‥
かさぶたを剥がされるるようでもあり、
触れてほしくない傷に
言及されるようでもあり
非常に苦しみを伴う作品であった
こんなにも日本人である事を
考えずにはいられらない作品は他にはない
日本人でなかったならば
映画そのもののスコアは
もっと高いと思われるが、
どうしても高評価をつける事を
よしとしない自分がいる
たまたまアメリカ人と思しき二人組が
映画館のど真ん中に陣取り
２度ほどありえない大声で
非常に下品な笑い声をたてていた
この温度差はなんなのだろうか
悲しさと、埋まらない溝を感じてしまった
原爆実験に成功し
高揚するシーンを見て
日本で今まで教えられてきた
広島、長崎の言葉にすることすら
躊躇う日本人としての思いは
どこへやったら良いのやら
悔しさで涙がとめどもなく溢れてしまった
まぁ、兎にも角にも
複雑な心境に陥る作品であった
