yadokariさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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coco映画レビュアーが無くなってしまったので2023年6月から。主観的な辛口批評です。けっこう重いです。好きなのはヌーヴェル・ヴァーグとか。ハリウッドには厳しいかも。多国籍の映画が好きです(いろい…

coco映画レビュアーが無くなってしまったので2023年6月から。主観的な辛口批評です。けっこう重いです。好きなのはヌーヴェル・ヴァーグとか。ハリウッドには厳しいかも。多国籍の映画が好きです(いろいろな国の文化を知れるから)。監督ではゴダール、フェリーニ、ジャームッシュ、そんなところです。最近では韓国映画をよく観ます。4以上はお勧め。3.5は平均的な評価。ネタバレあります。

真珠のボタン(2015年製作の映画)

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チリのインディアンが真珠のボタンと交換されてイギリスに連れて行かれて西欧化したが、再びチリに戻って部族と共に暮らそうと思ったが戻れなかった悲話がタイトル。水のノマド(遊牧民)、カヌーでチリの島々を往来>>続きを読む

光のノスタルジア(2010年製作の映画)

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チリの自然と歴史なんだろうな。映像が素晴らしい。 チリは天文観察で有名だという。『真珠のボタン』と同時上映だった。チリの夜空に輝く星のイメージがチリの平和への願いだったのだろう。

私の想う国(2022年製作の映画)

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パトリシオ・グスマンは最初のピノチェト軍事政権下のドキュメンタリーからアンデスの山と天文台の映画も見て、この映画で完結というような映画人生がそのままチリの歴史や土地に繋がるような壮大なストーリーを感じ>>続きを読む

レスリング・ウィズ・シャドウズ(1998年製作の映画)

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カナダの人気レスラーブレット・’’ヒットマン’’・ハートはアメリカのプロレスWWFチャンピオンになって善玉(ヒーロー)レスラーになるのだが、次第に物語重視のエンタメとしてのプロレスはヒールレスラーとの>>続きを読む

地獄でも大丈夫(2022年製作の映画)

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韓国のマイルド・ヤンキー文化圏(国道16号沿いの郊外都市文化)の映画なのか、いめられっ子の女子高生がいじめっ子女子がいる街に修学旅行代わりに復讐しに行くというガールズムービーなのだが、そのいじめっ子は>>続きを読む

オークション 〜盗まれたエゴン・シーレ(2023年製作の映画)

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ゴッホの「ひまわり」から影響を受けたシーレの「ひまわり」の絵を巡るオークションの話。絵の値段は投機対象というか金持ち対象の話だと思ったのだが、夜勤労働者の家から発見されたというので興味を持った。

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静かなる情熱 エミリ・ディキンスン(2016年製作の映画)

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エミリ・ディキンソンの詩に最近ハマっているのでどんな人なのか映画を観たくなった。エミリの詩は神を拒むのだけど宗教的なところがあり、それがどうしてなのか?気になったのだ。

父親がピューリタンで自由と宗
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I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

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映画ヲタクの高校生の話なのだが、統合失調症というような変わり者の少年がけっこう周りの人間から見守られているというようなコメディ。映画ネタもあるが知らなくとも面白い。アメリカのTVのおバカさんパターンと>>続きを読む

はだしのゲン2(1986年製作の映画)

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1(『はだしのゲン)でレビュー済みだった。浮浪児の存在がのちの『仁義なき戦い』になっていくのかと想像してみていた。おもったよりドロドロはしていなく明るい反戦映画という感じか。テーマ曲が八十年代で明るい>>続きを読む

はだしのゲン(1983年製作の映画)

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去年広島に行ったので映画を見るとその時のことを思い出す。街並みは川があって、原爆ドームがあってとアニメ通りだった。その原爆ドームで鳥の卵を取って生き延びたのかと思う。なんでこの原作が非難されたのかと思>>続きを読む

狂熱のふたり~豪華本「マルメロ草紙」はこうして生まれた~(2024年製作の映画)

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橋本治の美意識の本作り。ここまで豪華本は浮世絵の世界だった。日本の印刷術の匠の技もあるのかもしれない。橋本治の美意識は、独占するものではなく分かち合う美なのかと思う。

ここでも装丁家の岡田嘉夫との共
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シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録(2007年製作の映画)

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平成時代の大島新監督と昭和世代の演出家唐十郎が対峙した映画でおもしろいのだが、映画としては昭和の酔っ払い親父を見守る映画になっていた。

それは新年会のシーンで、カメラは家族を映すのだ。そして子供たち
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太陽と桃の歌(2022年製作の映画)

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スペインの果樹園と農業地をソーラパネルの事業にしようとする地主と農民との争い。田舎の大家族の農作業の中でそれぞれの家族の個性があり、弟がサインしたのか、兄弟で仲が悪くなるのだが、全体的には大家族のノス>>続きを読む

お坊さまと鉄砲(2023年製作の映画)

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正月気分に浸れる映画かも(随分遅い正月だが、一月は正月)。アメリカの民主主義を皮肉ながらブータンの平和国家にほのぼのしてしまうが、国民の幸福度に拘っているニュースキャスターとか、世界情勢も反映させなけ>>続きを読む

キノ・ライカ 小さな町の映画館(2023年製作の映画)

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アキ・カウリスマキの映画の中では詰まらない映画だと思う。ただこの映画に意味はないかというとそうでもなく、そこに「映画館とは何か?」という問いがあった。自分の住んでいる街に映画館があること、それだけで世>>続きを読む

私は憎まない(2024年製作の映画)

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ガザに住む医者が娘三人をイスラエルの戦車の砲撃を受けて亡くす。その模様はイスラエルで生放送されていて、かなりのインパクトのある報道だった。それでもイスラエルは罪を認めずその家にハマスがいたからというこ>>続きを読む

二人で歩いた幾春秋(1962年製作の映画)

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木下恵介監督で高秀子の昭和の母(高度成長期ぐらいの)という感じの映画。語り手は道路工夫の市役所の小使いとして住む一家(妻が小使い役なのか?)。そんな苦しい生活の中で短歌を詠みながら歌物語として息子の大>>続きを読む

エゴイスト(2023年製作の映画)

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鈴木亮平が光源氏に思えた。今読んでいるからということもあるのだが、光源氏は愛人に援助しながらも孤独を抱えてしまう。それは月の皇子だからなのだ。その意味で鈴木亮平が高級マンションの部屋で一人ちあきなのみ>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

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大晦日にテレビを付けたらやっていて見入ってしまった。やっぱ黒澤明の名作だった。三船敏郎の滑稽さ、志村喬の重厚さ、そしてエキストラも含めてこれぞエンタメという豪華さ。ストーリーも一人一人のドラマがあり、>>続きを読む

鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽(2022年製作の映画)

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太宰『斜陽』の映画化。脚本を書いたのが増村保造であり、その弟子筋の監督でもあるのだが、増村的ジェットコースター的なドラマ展開はなく、ノイズのなさ(それは現在の映画が抱える問題かもしれない)がリアリティ>>続きを読む

どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

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エリート一家を襲った病ということだろうか?統合失調症を姉が発生、当時父は精神医学に不審感を抱き家に連れて帰る(父も医療関係者)。それから姉の監禁生活が始まるのだが、姉は家族に対しての個人という闘いの病>>続きを読む

正体(2024年製作の映画)

3.6

冤罪のドラマで逃亡犯が無実を晴らすというハリソン・フォードの映画でそんなのがあったと観ていた。袴田事件もあったりして、日本では冤罪も多いのだけど、それは検挙率を上げるためにとりあえず疑わしい奴は逮捕し>>続きを読む

身代わり忠臣蔵(2024年製作の映画)

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なんとなくTVでやっていたので観た。「忠臣蔵」のパロディだが、吉良の弟が身代わりになって、大石内蔵助と仲良くなる。結末はいかにというドラマ。吉良の首をラクビーのように回すのが今っぽい。ただ現実はもっと>>続きを読む

青い山/本当らしくない本当の話(1983年製作の映画)

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ジョージアになる前のグルジア共和国(もう名前も出てこない)時代の映画で崩壊していく出版社(政府機関かと思った)を描くカフカ『訴訟』的な映画。なかなか意思決定ができないまま、新人作家は作品を出版して欲し>>続きを読む

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

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けっこう評価が高いのは懐かしさだろうか?「セプテンバー」という八十年代ポップスのディスコティックな曲で踊るロボットと犬。絵のタッチも最近の日本アニメじゃなくて漫画というような懐かしさのようなもの。アメ>>続きを読む

ぼくとパパ、約束の週末(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

自閉症の少年が父親とドイツ中のサッカースタジアムを巡る中で理解し合う親子愛ものか。あまりべたべたしてないのがいいと思った。サッカー場の熱気が伝わってくる映画でサポーター気分が味わえる。これ日本でリメイ>>続きを読む

金の糸(2019年製作の映画)

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以前観た映画で感想がnoteにあった。
https://note.com/aoyadokari/n/n4d9bb1c2d1f4

ただ付け加えるとすれば、ヒロインの作家が書いている本は、先日観た映画『
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ウジュムリ(1934年製作の映画)

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ラナ・ゴゴベリゼ監督の母ヌツァ・ゴゴベリゼ監督のソ連に粛清される原因となった映画。デビュー作の『ブバ』がソ連のプロパガンダ映画の内容に対して、こちらは環境破壊映画か?自然だけではなく人も破壊していく映>>続きを読む

母と娘 - 完全な夜はない(2023年製作の映画)

4.0

副題はエリュアールの詩で「明けない夜はない」というような意味でスターリン時代にソ連の最初の女性監督というヌツァ・ゴゴベリゼは長編劇映画完成後に粛清にあって流刑、父は死刑、友人の詩人も自殺。

その家に
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ゴンドラ(2023年製作の映画)

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シチュエーション・コメディで短編映画でも良かったか。予告編以上のものはないのだが、映画としては実験的で面白かった。ただくり返さるシーンに飽きてしまう。ゴンドラの下で住民が音楽を演奏するシーンとかファン>>続きを読む

劇場版モノノ怪 唐傘(2024年製作の映画)

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情報量が多くて疲れる。そのわりにはストーリーは大したことがない。

ジョイランド わたしの願い(2022年製作の映画)

3.5

パキスタン映画は以前ラホールの音楽映画を見てインド映画とは違ったシリアスさがあったと思ったがこの映画もトランスジェンダーやパキスタン社会の家父長制を描いていて面白かった。

トランスジェンダーのダンサ
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雪の轍(2014年製作の映画)

3.6

カンヌ映画祭パルムドール受賞作のトルコの映画。

世界遺産のカッパドキアの洞窟ホテルのオーナーの男は親の遺産もあり美人の若妻もいて何不自由ない暮らしのように思えるが、その内側に入るとところどころ綻びが
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二つの季節しかない村(2023年製作の映画)

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カンヌ映画祭でパルムドールをとった『雪の轍』の監督だった。壮大な三時間を超える作品だが、『雪の轍』よりはわかりやすいのかと。トルコ映画だからなのか民族紛争の最中の国というような(クルド人問題を抱えてい>>続きを読む