yadokariさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

チャイコフスキーの妻(2022年製作の映画)

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悪妻と言われるチャイコフスキーの妻をチャイコフスキーへの愛を貫いた人として評価する。逆に見ればストーカー女のような感じがしないでもない。チャイコフスキーが同性愛を隠すために偽装結婚した、そのことが愛の>>続きを読む

ソウルの春(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

体調が悪く一時間しか見れなかった。韓国映画の男しか出てこないドラマのような。体調のいいときに観たかった。

体調を整えて二回目。まさかクーデターが成功するとはおもわなかった。そういう史実だから動かしよ
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モンキーマン(2024年製作の映画)

2.9

インドというよりヒンドゥー教の猿神ハマヌーンをモチーフに現代のインド下層階級と上級階層の落差に挑むというアメリカ映画。せっかくヒンドゥーの神をモチーフにしているのに、ただのバイオレンス・アクションにな>>続きを読む

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

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体調不良で映画館に行けないので自宅観賞。あまり難解な映画ではなく横になってだらけて見れる映画として、観賞。武神・「龐煖(ほうけん)」が最後に登場してくる。趙との戦いはまだ終わってないから、「大将軍の帰>>続きを読む

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

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二回目だった。韓国は民主化運動があって今の韓国というような感じなのか、この時代の映画は多い。民主化運動を成し遂げたという国民映画でそのように作られている。元北朝鮮出身の赤狩りの親分が恐ろしいほどの拷問>>続きを読む

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「プロメテウス」を見たらこれを見なくければ意味がないというか、「プロメテウス」の続編になっている。エイリアン・シリーズは昔から結構見ているので、それほど嫌いでもなかった。ただ「フランケシュタイン」のス>>続きを読む

プロメテウス(2012年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

今流行りの「エイリアン」前章という始まりのドラマ。「プロメテウス」ギリシヤ神話でも有名だが「フランケンシュタイン」を重ねた方がわかりやすいかも。「プロメテウス」という人類の叡智を集めた宇宙船で人類の植>>続きを読む

メアリーの総て(2017年製作の映画)

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点数が付けられないけど平均以上の作品か。メアリー・シェリーが「フランケンシュタイン」を書くまでの半生期。夫の詩人であるシェリーがどうしようもない男で彼がフランケンシュタイン博士のモデルというような。怪>>続きを読む

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

3.5

フランス映画の伝統として良質な「ヴァカンス映画」というのがある。これもその一本に加えたい映画だ。それほど大したテーマはないのだが、低所得層の移民が楽しんだヴァカンスということになるのだろうか?最初はロ>>続きを読む

映画 聲の形(2016年製作の映画)

2.7

ヒロインが天使だった。彼女の聲は人間には理解出来ないのだろう。それでいじめっ子が元いじめられっ子の小学生時代から人間不信に陥る主人公が友だち愛を獲得していくというストーリー。アニメだから出来過ぎのとこ>>続きを読む

ボレロ 永遠の旋律(2024年製作の映画)

3.1

「ボレロ」制作秘話とラベルの伝記的映画。「ボレロ」の最初のダンサーがエロティックでイメージと違うと思ったのは、最初に「ボレロ」を観たのが「愛と悲しみのボレロ」で逞しい男性ダンサーだった。後半は黒人ダン>>続きを読む

パリの灯は遠く(1976年製作の映画)

2.6

ナチスのパリ占領時代のある男の運命の話で同名人物のユダヤ人がいて、アラン・ドロンの役はユダヤ人ではないと証明する男の話なのだが、わかりにくい。最初にジャンヌ・モローがユダヤ人の身体検査を受けるのがけっ>>続きを読む

山猫(1963年製作の映画)

3.6

ヴィスコンティの貴族趣味がでた作品で城の中は自然光だったとか、ろうそくの火のシャンデリアとか圧巻の舞踏会のシーンとか、アラン・ドロンよりも貫禄のバート・ランカスターの映画かな。

さらば友よ(1968年製作の映画)

3.0

最初に観たアラン・ドロンの映画。当時はTV枠で映画の番組があったけど「ゴールデン洋画劇場」だった。中学生で友だちとドロンとブロンソンのタバコに火を付けるシーンの真似をしたり(どっちがドロンだったのか、>>続きを読む

冒険者たち(1967年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

アラン・ドロン追悼二本目。ドリカム映画(男二人に女一人)だが大した内容はなかった。自由を愛する三人の男女の物語。やっぱ音楽が印象的で記憶に残っていたのか?ジョアンナ・シムカスが可愛いのは、アラン・ドロ>>続きを読む

暗殺者のメロディ(1972年製作の映画)

3.6

トロツキー暗殺というジョセフ・ロージの異色作にアラン・ドロンが暗殺者役で出ていたのが印象的でラストシーンの暗殺のシーンとか印象的だった覚えがある。今回、この映画も見直したかったけど配信されてなかった。

若者のすべて(1960年製作の映画)

4.0

アラン・ドロンだとこの作品が忘れがたい。ギラギラしたヤサグレ感とかルキノ・ヴィスコンティの演出とか。後にヴィスコンティは『山猫』でもアラン・ドロンを起用するけど、あっちはバート・ランカスターが良すぎて>>続きを読む

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.5

アラン・ドロン追悼して。ただこのアラン・ドロンはそれほどかっこよくはなかった。完全犯罪も今見るとそれほどでもないのだが、ニーノ・ロータの音楽が素晴らしくよくて、それだけでいい映画になったのかなと。アラ>>続きを読む

リンダとイリナ(2023年製作の映画)

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その前に見たギヨーム・ブラック監督『宝島』が良かったので40分ものなんですがポイント観賞。その前に一本違う映画館で見て、歩き疲れたのか後半寝てしまいました(ポイント観賞だったからか?)。TikTokの>>続きを読む

ぼくの家族と祖国の戦争(2023年製作の映画)

3.5

こういう立場になったらと考えると判断つかないですね。ナチスは憎い気持ちもわかるし、その子どもたちまで犠牲にするのはちょっとと思うももの、その場所にいないので、どう行動するかわからないです。レジスタンス>>続きを読む

宝島(2018年製作の映画)

3.5

フランスの夏休み映画。ドキュメンタリーとあるがドキュメンタリータッチであるような、夏休みにヴァカンスに行けない者たちが湖のビーチに集う。懐かしい感じがしたのは豊島園とかのプールを思い出させる。そう言え>>続きを読む

風が吹くとき(1986年製作の映画)

3.5

ヴィッド・ボウイが歌うタイトル曲は「マザーグースの詩」からの引用というので、原爆の恐怖よりも夫婦の愛の祈りの物語のようで、先日見た村上春樹のオマージュ映画『めくらやなぎと眠る女』に近いものを感じた。>>続きを読む

リッチランド(2023年製作の映画)

3.1

「リッチランド」というアメリカのプルトニウムを製造している村で長崎の原爆もここのプルトニウムが使われたとか。村のシンボルはキノコ雲で原爆に肯定的な人ばかりの村かと思ったら、そういう映画でもない。むしろ>>続きを読む

蛇の道(1998年製作の映画)

3.5

こっちの方が面白い。相変わらずわけがわからないのだが、香川照之の蛇の化身のようなねちっこさ。それを上回る哀川翔の存在感。こっちは臓器提供ではなく、もろロリコン・少女凌辱と言ったテーマでその姿が邪淫の道>>続きを読む

蛇の道(2024年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

セルフリメイクだということだが、前作を見てないのでストーリーがわかりにくかった。ミステリアスな女というのが蛇なのかと後で考えたのだが、ちょっとありきたりなようにも感じた。もっとクールビューティというか>>続きを読む

つゆのあとさき(2024年製作の映画)

3.5

永井荷風の原作の映画化。出会い系の風俗店で働く孤独な琴⾳が一人のパパ活大学生に心を開くという物語。待合室でスマホ会話(LINEか?)の画面ばかり出てくるので眠くなった(というか寝ていた)。字幕を読むの>>続きを読む

めくらやなぎと眠る女(2022年製作の映画)

3.5

村上春樹のオマージュ的な映画。タイトルの短編よりはいろいろな短編が入ったムラカミ・ワールド(世界)。桜と薄が一緒だという人がいたが、現実世界ではないのでいいと思う。「めくらやなぎ」も架空の植物なんだか>>続きを読む

お隣さんはヒトラー?(2022年製作の映画)

3.5

悲劇的な戦争映画もうんざりするのか、喜劇的に描くことで戦争映画の批評でもあるし歴史を伝えていくことでもあるのだが、日本では最近こういう映画はない。むしろ悲劇の主人公だけがクローズアップされるような作品>>続きを読む

マミー(2024年製作の映画)

3.4

林真須美に同情出来ないのはやっぱ保険金詐欺で裕福な暮らしをしていたからだろうか?普通じゃないのは、デパートの人が宝石とか時計を持ってきてこれとこれと言って買ってたとか。一億の金を手にするとか、それは夫>>続きを読む

医学生 ガザへ行く(2022年製作の映画)

4.0

現在のガザの状況以前に作られた(2022年制作)だから状況はさらに酷いのだろう。それにドキュメンタリーと言ってもカメラが持ち込まれているのだから。お気楽イタリア人が体験したガザの不条理というような映画>>続きを読む

東京カウボーイ(2023年製作の映画)

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見事に寝てしまった。この時期映画館で居眠りするのが気持ち良すぎて。

蒲団(2024年製作の映画)

3.7

田山花袋原作が今風の世代間の感性の違いと愛の勘違いを喜劇的描く。花袋原作よりも面白いかもしれない。

壁は語る(2022年製作の映画)

4.0

実質的にカルロス・サウラ監督の最後のドキュメンタリー映画なのだろう。同時公開された『熱情の王国』は劇映画として自己模倣のように感じたが、この映画は芸術としての表現の原初性、それは表現の欲求であり、古来>>続きを読む

流麻溝十五号(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

毛沢東の文革と同じようなことを蒋介石もやっていたという歴史物語映画。見るのは覚悟がいるような暗い話なのだが、そういう歴史があったということを明らかにしておくべき記憶の映画か?ただそれは中国化を支持する>>続きを読む

ローズの秘密の頁(ページ)(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

号泣映画だ。ストーリーもいい(原作がいいんだろうな)。聖書のページに精神病院に入れられた女性が記憶を留めておくため日記を書く。「ローズ記」という奇蹟の物語。ルーニ・マーラの真っ直ぐな愛。クラシカルな顔>>続きを読む

このろくでもない世界で(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

予告編が良かったから観たいと思った韓国ノワール。主人公を思うヤクザのアニキ分の気持ちがわかりにくかった。多分少年時の記憶を主人公の青年に重ねているのだが、そこが複雑すぎるのかな。あと家庭内暴力の現実は>>続きを読む