ベルリン映画祭での銀熊賞ということだが、近松の戯曲の中でもかなり難しいストーリーだった。これだったら、『心中天網島』のATGの実験映画のほうがまだわからないと思うだけいいかもしれない。キャストも『心中>>続きを読む
アカデミー賞最多ノミネートながらメキシコの麻薬カルテルを支持するものだといちゃもんが付き、前評判からネガティブに捉えれて助演女優賞と歌曲賞に留まった。監督がフランス人ということも批判の的になったかもし>>続きを読む
原題は「コンクラーベ」。日本でもヴァチカンの選挙はニュースになっているので原題もままでいいかもしれない。すべて日本語で優しくしようという魂胆なのか?
納得のアカデミー賞ノミネート作品である。どうして>>続きを読む
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毎年のようにナチス関係の映画は公開されるが、それぞれ違った視点で描くので興味深い。ステラはアメリカのブロードウェイに憧れるユダヤ人歌手なのだが、時代の巡り合わせが悪いのかゲシュタポに捕まってしまい、拷>>続きを読む
綿矢りさの対談を読んで思い出した映画で、ラブコメ仕立ての原作を松岡茉優が素で演じているような感じを受けて面白い映画だと思った。ヒロインを演じた松岡茉優(この作品が代表作となりそうな)はラブコメの演技が>>続きを読む
「東アジア反日武装戦線“さそり”」のメンバーであった桐島聡は爆弾テロ実行部隊のメンバーなのだが、別の部隊「狼」が爆薬の量を間違えてしまい、三菱重工爆破事件爆破事件で一斉逮捕されてしまう。大道寺将司が関>>続きを読む
麻薬的だな。ゲーム世界は依存的だから現実世界を忘れさせてくれる効果はあると思うがその世界にいつまでも浸っていることはできない。この映画は一人の筋ジストロフィーで亡くなった青年がゲーマーの世界で生きて亡>>続きを読む
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「世界サブカルチャー史 アメリカ 喪失の90s」をTVで見て。この番組は映画でアメリカ社会を振り返る番組だったが、この映画はフェデックスの重役(システム・エンジニア)だった男が飛行機事故で無人島に流さ>>続きを読む
順調にトーナメントを勝ち進んだイラン人柔道家が突然上から棄権しろと言われる。実際に東京であった話なのだが、場所と男女を入れ替えている。そこが地方大会なのにという感じなのだけど戦う女性柔道家に感情移入し>>続きを読む
カフカ『変身』を忠実に映画化しているように思えるが虫の眼が可愛すぎる。眼から目覚めるのはいいとして虫の眼は瞼が閉じるかなと疑問に思った。その後に虫っぽい足のクローズアップで変身したことに気がつくのだが>>続きを読む
途中休憩が入る215分の大河ドラマ。ハンガリー出身のユダヤ人建築家のアメリカの亡命してからの半生。建築家には疎いからラースロー・トート知らなかった。ブタペストの公共施設を手掛けたがユダヤ人故に収容所に>>続きを読む
トラウマ級の悲惨な映画。正直どういう気持で見ていいのかわからない。映画に力があればネタニヤフを辞めさせることはできるのだろうか?何より悲惨なのは子供が授業をしているのに学校を破壊するとかやっていること>>続きを読む
原作は『地下鉄道』を書いたコルソン・ホワイトヘッドだった。原作の『ニッケル・ボーイズ』も読んでいたのだが見事に忘れていた。『地下鉄道』の感動が強すぎたのかもしれない。
映画は原作と違いシミュレーショ>>続きを読む
『フロリダ・プロジェクト』のショーン・ベイカー監督で興味を持って観に行ったが『フロリダ・プロジェクト』のインディーズぽっさがなくなって、ハリウッド仕立てになっていたが、いまいち乗れなかった。『フロリダ>>続きを読む
五社英雄の『女殺油地獄』はエンタメ路線であり、樋口可南子が油まみれになって殺されるのが見どころか(泥んこレスリングみたいな)?ただストーーリー的には近松の大阪人情劇は薄味となっていたような。東京版とい>>続きを読む
五社英雄の映画はエンタメ的にどろどろしていたが、こっちは原作の近松に近い感じで大阪人情劇という内容。脚本が橋本忍なのも、あまり原作をいじらなかったのかも。歌舞伎役者の坂田藤十郎(中村扇雀)が良かった。>>続きを読む
それほど好きでもなかったのが、ジョーン・バエズとの関係とかウッディ・ガスリーとの関係もわかりやすく描かれていた。同時代的ではないのでピーター・バラカンの話を聞くぐらいでロック・サウンドになってブーイン>>続きを読む
難民体験ツアーというようなアニメ映画。アフガニスタンを逃れてロシアに逃れて、当時はロシアしかパスポートが出なかったとか。そのロシアもソ連解体後の酷い状態で警察が難民を見つけては逮捕するより金を奪う。期>>続きを読む
ルーマニアの映画。旧社会の慣習と新世界の対峙。ルーマニアの田舎の閉鎖された村で起きた殺人事件。市長と教会が関わっているのだが、都会から来た新人ポリスはいろいろ調べて深入りしていく。すでのその土地の慣習>>続きを読む
けっこう胸糞映画だった。大抵の映画はここまで胸糞になることはない。閉鎖的な家族の話で説明がないので、よくわからないのだが犯罪者家族(ナチス)なのか、世間から隔絶された中で育つ子どもたちと支配する父親と>>続きを読む
リュミエール兄弟の初期の記録映画。1分ほどのシーンばかりだが面白かった。最初の工場からただ人が出てくるだけのシーンなのだが、フォーレの音楽(当時のフランス音楽)を被せて、それだけで敬虔な感じになってし>>続きを読む
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トランプの映画というより弁護士ロイ・コーンの映画か。ロイ・コーンはローゼンバーグ事件で妻も死刑送りにした弁護士だという。赤狩りの象徴といべきなのか(実際にスパイ行為はあった)。ロイ・コーンの中には国家>>続きを読む
中原中也と小林秀雄と長谷川泰子の三角関係を描いたのだが、広瀬すずの長谷川泰子だということで注目していたのだが、『阿修羅のごとく』以上の演技ではなかったな。なんか定番の泣きのシーンとベッドシーンがあった>>続きを読む
評判のいい映画なのはカメラが邪魔をせずに小学生の表情とか捉えているからだろう。羽仁進で似たような小学校映画あり、それはカメラを2,3日空回ししてカメラに慣れさせて小学生の表情を収めたという。いわゆる観>>続きを読む
シェイクスピア劇のような映画を想像したのだが、ストーリーは単純だけどごちゃごちゃしていた映画。絶対権力者のヘンリー8世がカトリック教会と組んで異端者や改革者を処刑する。さらに跡継ぎに男子を求めるので次>>続きを読む
亡命イラン人監督の作品だけに評価が高い。イラン映画(これはイラン映画?)はキアロスタミ監督の時代から評価が高いがそういう影響関係にあるのだろうか?ストーリーが込み入っているが、脚本が面白い。父は国家主>>続きを読む
貧しい芸術家たちが集まるアパートでのジョージアの騒動を描く。ジョージアの民主化の映像をオーバーラップさせるのだが、そんな映像とは無縁の芸術家たち(無縁というのはないが)。彼らはその才能を活かして欧米に>>続きを読む
映画館で上映されていたのだがNetflixにあったのでそっちを観た。
マレーシアの移民の兄弟の話なのだが、一人が聾唖者の青年で一人がやんちゃなヤンキーという設定。実の兄弟ではなく幼馴染かもしれない。>>続きを読む
ゲームの世界で星座の位置から北を知るということをやっていたので、ゲームの世界でもそういうことが役立つのかと思った。これはゲーム脳という映画の話で現実逃避の人がゲームの世界で人間関係を構築している人の話>>続きを読む
トラウマ級のドキュメンタリーか。「子供たちは遊べない」と同時上映なのだが、アフガニスタンのアメリカ撤退の中で救出を望む人々の声が響く。なにより驚くのは、最初のシーンから飛行機に乗れない民衆が飛行機の外>>続きを読む
映画の中で金持ちは本物の絵を飾るが貧乏人はレコードジャケットを飾るというのは、俺のことかと思うほど、レコードジャケットは好きだったというかジャケットでアルバムを買うこともあった(と言ってもジャズの話な>>続きを読む
思っていた映画とは違っていた。もっとスマホ撮影された爆撃の映像とか観られると期待したのだが、インタビュー中心と子供たちがダンスを踊るシーンを編集したものだ。ガザではなくエルサレムだったからか。何か自分>>続きを読む
小学6年生の女の子が両親の離婚問題であの頃(三人で幸せの時代)には戻れない家族劇を日本の盆送りという風習とオーバーラップさせて描く映画絵巻か。盆送りで火祭りや送り火、花火、日本の祭りを取り入れて少女の>>続きを読む
ブルースがガンガン流れるのかと思ったらブルースの歴史みたいな映画だった。黒人囚人が鉄道敷設のためにレールソングをハンマーで叩きながら歌ったことや、家庭内不和の寸劇の中で湿っぽいブルースが歌われたりする>>続きを読む
脚本がキャシー・アッカーで音楽がルー・リードなので興味を持った。
ちょっと眠くなった。インディーズ映画で80年代のNYシーン(サブカル的な)を描いているのだが、ポルノ映画館の切符売り場で働く女性が一>>続きを読む
時系列では最後に制作された「民衆の力」が一番最初に観た方がいいと思う。一部の「ブルジョワジーの叛乱」と「クーデター」は繋がりがある感じ。そうするとチラシで「劇的な幕切れ」というドキュメンタリーになる。>>続きを読む