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号泣映画だ。ストーリーもいい(原作がいいんだろうな)。聖書のページに精神病院に入れられた女性が記憶を留めておくため日記を書く。「ローズ記」という奇蹟の物語。ルーニ・マーラの真っ直ぐな愛。クラシカルな顔>>続きを読む
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予告編が良かったから観たいと思った韓国ノワール。主人公を思うヤクザのアニキ分の気持ちがわかりにくかった。多分少年時の記憶を主人公の青年に重ねているのだが、そこが複雑すぎるのかな。あと家庭内暴力の現実は>>続きを読む
アメリカの高校生の生活のリッチさを感じると共に心の貧弱さをも描いているのか?暴力的エネルギーの発散は、アメリカ社会そのものなのかもしれない。その暴力によって蹂躙される者たち。エレファントとはそういう暴>>続きを読む
爆睡してしまった。ストーリーが複雑すぎた。主役が陰気な感じでイタリア映画らしさがない。女神を求めるのはいいんだけど。あと音楽かな良かったのは。心地よい眠りを誘う。
主人公がアーサーなのはアーサー王伝>>続きを読む
八月は戦争月間ということで忘れてはならないのが黒澤明『八月の狂詩曲』。これも夏休みと戦争というテーマが生かされている黒澤映画の習作。
日本映画からは、70年代の不良の夏休み的な映画だけど石川セリの音楽も素晴らしい。夏のヨット映画は『太陽がいっぱい』とか『狂った果実』とか定番なのかもしれない。
ジャズ映画としても素晴らしいのだが、夏のジャズ・フェスティバルという映像詩的な映像と音楽が素晴らしい映画。夏の音楽映画といえばこれか?
今日は夏休みということで、夏に観たい映画の特集。まず題名からロメール『夏物語』はロメール監督のフランスのヴァカンス映画。おフランスのヴァカンス気分を味わいたい人はお勧め。
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「ヒップホップ」版「パパと呼ばないで」かな。ヒップホップ系映画だけどテンポが悪い。またヒップホップ特有の社会批評もない感じで、ただ母を無くした自立したい少女が娘を捨てた若気の至りというどうしようもない>>続きを読む
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大将軍、王騎の戦いと最期なのだが、英雄の死を描くドラマなのであり、パターンはよくある悲劇だった。ただなかなか死なないの英雄にちょっとうんざりしてしまう。それは死の観念であって、けっして現実的な死ではな>>続きを読む
『キングダム 大将軍の帰還』の予習(復習というべきか)に。秦の信が将軍になるまでの過程だろうか?謎の女性剣士との出会いかな。「くノ一」のような戦争兵器として作られてきた女剣士の物語を絡ませることによっ>>続きを読む
最初にこの経済社会では地球の滅びも近いと絶望させといて、夢ある子供だからなのか希望も与えなければと動物たちと触れ合う機会を与える。ただこれは映画だから出来ることで一般的な子供がすぐ出来ることでもなかっ>>続きを読む
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うーん、なんで恋愛映画になるのかそれが月面着陸よりも不思議だ。アメリカ人は仕事でもそんなんなのか?NASAにいろいろCMがあるのは金集めのためだったのかというは納得。月面着陸は映画だったという人もいた>>続きを読む
これでもかというぐらい不幸の鬱映画だが、ヒロインの健気さが幸せになって欲しいという気にさせるのは役者の演技力だろうか?
弟は我がまますぎだと思うが反抗期なんだろう。姉と弟の映画の名作なのかもしれない。>>続きを読む
学生運動の末路のドキュメンタリー。
ゲバルトの恐ろしさは集団化によって思考放棄してしまうこと。それがシステム論上のマルクス主義の姿なのだと見る向きもあるのかと思う。それは暴力性の肯定という生存論だっ>>続きを読む
夏は海の映画だよな。日活ロマンポルノ前のチープな日活のギャング映画のような(鈴木清順かも)。70年代の「釜山港に帰れ」とか韓国ど演歌がBGMのキムチストーリーという感じで面白い。海女が密輸組織と絡んで>>続きを読む
カルロス・サウラの名前を轟かせたフラメンコ・映画の傑作。舞台と舞台裏のドラマをシンクロさせて、見事なドラマに仕立てている。実際にこの劇団も凄いのだった。
サウラというとフラメンコの裏舞台をそのまま映画にしたような『血の婚礼』が真っ先に浮かぶが、そんな感じの舞台芸術をメキシコで「ロミジュリ」や「ウェスト・サイド・ストーリー」のフラメンコ版のような舞台なの>>続きを読む
中上健次原作「蛇淫」の映画化。長谷川和彦監督のデビュー作。市原悦子の母ちゃんが水谷豊の息子に殺されるシーンが釘付けにされる。原田美枝子のアホ娘もなんか可愛いんだよね。片耳が聞こえないのでそれで大きな声>>続きを読む
女ロッキーだよね。『ロッキー』はボクシング映画だけじゃなく恋愛映画でもあるわけで、『百円の恋』は恋愛映画だけじゃくボクシング映画でもある。安藤サクラのズボラの女から引き締まったボクサーへの変身は素晴ら>>続きを読む
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日本映画『百円の恋』の中国リメイク版なんのだが、日本版にあったインディーズらしさと安藤サクラの俳優としての評価はまだ定まっておらずカンヌのグランプリ『万引き家族』で大女優になるのだが、彼女の代表作は『>>続きを読む
原作があるのかと思ったらオリジナル脚本だった。かなり文学的な内容というか、ひと世代前の妻は母親代わりなのか?というような映画。それは再婚相手の息子から家政婦のように利用され老後まで面倒みさせられという>>続きを読む
「Ship of Fools」というロックでは一連の船を国家に例えた物語があるのだが、リチャード・パワーズ『舞踏会へ向かう三人の農夫』で自動車会社の社長のフォードが第一次世界大戦で平和会議の船を出した>>続きを読む
ダムに沈んだ村の記録映画だが、ダムに沈んだことよりも、僻地の山村の村の四季の生活というような民俗学研究の記録映画というような。熊撃ちの猟師や自然のものを分け合って暮らす人々はすでにダムの底に沈んでしま>>続きを読む
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ハリウッドのアポロ計画捏造映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』のような韓国映画だと思っていたら、立派な月面着陸映画だった。期待しないで見たからか、シンプルなストーリーだが魅せ方や脚本の上手さを感じて>>続きを読む
原作コンラッド『闇の奥』は目覚めた人を描くのだが、映画ではその陶酔観に飲み込まれていく。それは戦争という陶酔感なのか。ワーグナーの陶酔の音楽とドアーズ「ジ・エンド」の世界。映画は陶酔観に浸るのだ。
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わかりにくいと思ったのは、作家であるシャーリイは夫から虐待を受けている感じだったのだが、夫とは共依存関係のような感じなのかのと。ヒントになるのがシェイクスピア『マクベス』だと思うがマクベスのストーリー>>続きを読む
川本皓嗣『アメリカの詩を読む 』を読んでいてウィリアム・カーロス・ウィリアムズが『パターソン』のモデルのアメリカの詩人だと知った。日本ではさほど有名ではないが、アメリカではモダニズムの詩人としてT・S>>続きを読む
シド・バレットがロジャー・ウォーターズと対立して、ピンク・フロイドという音楽の世界から締め出されたのは、プログレというロックが音楽としてクラシックの統合の音楽へと発展させてきたからなんだろう。シドはそ>>続きを読む
ワン・ビン『青春』のスピンオフ作品と宣伝されているが、ワン・ビンはむしろこのテーマで中国の経済発展の暗部を撮ろうとしたように思う。しかし『青春』はそこに若者の熱気があったのだ。その出がらしのお茶のよう>>続きを読む
神代辰巳監督なのだがプロデュースとか原案は主演の原田美枝子で原田美枝子の映画と言ってもいいかもしれない。当時の原田美枝子の不良娘的な小悪魔性が魅力だった。そんな女優の廻りに集まってきた男たちの映画か?>>続きを読む
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公安と新興宗教(オウム真理教がモデル)が絡む事件でその過程で公安のスパイとなっていた男が絡む事件で殺されてしまう親友のために事件解決をしていくヒロインが杉咲花でその上司の元公安という刑事が安田顕なのだ>>続きを読む
イランは自由に映画撮れないと聞いたのだがそれでもこれだけの映画が作れるのだから驚いてしまう。それも死刑制度に対する問題映画。冤罪で死刑にされた夫。それを決定した判事。そして、シングルで子育てをする女。>>続きを読む
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恋人をナチスに殺された主人公のユダヤ人が、復讐鬼になってナチス女をナンパして失恋テロリズムという映画なのだが、面白いと思ったもののラストが、ホモ達をナチスに殺されそっちのほうが痛手だったのかと思う映画>>続きを読む
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クリスマス・ストーリーなのに何故、今公開するのかな。こういうのは時期を考えないのか?暑いから涼しそうな映画ということだろうか?
映画の作りが70年代的だったのは、その時代性に合わせたのか?アカデミー>>続きを読む
凄い映画だ。シリアで映画クラブを作ろうと『ヒロシマ・モナムール』を観たエピソードから引き込まれる。反政府の落書きをしたことから拷問を受け死んだ少年の抗議デモの中での友達の死とそこで残された映像。千一の>>続きを読む