umihayatoさんの映画レビュー・感想・評価

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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

5.0

ずっと「見たことあるよなぁこれ・・・」と思いながら見てたけど、展開の全てに驚き楽しみ、でも犯人が判明しても「やっぱ、見たことあるよなぁこれ・・・」と思ってたんだけど、大ラスの結末とか主人公の過去に見覚>>続きを読む

「雲の墓標」より 空ゆかば(1957年製作の映画)

5.0

戦争に行くのは「戦争をしよう」と言った者ではないし、戦争で死ぬのも「戦争をしよう」と言った者ではない。
大人達は戦争に突き進む国への抵抗を満足にせず、むしろ若さを失い現役を退いた"自己実現の代替行為"
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私刑(リンチ)(1949年製作の映画)

5.0

とあるヤクザ一家の若い衆の嵐寛が女と駆け落ちしようとするも、兄貴分にハメられ警察にパクられてしまう。
刑期を終え妻と娘のもとへ帰ろうする道すがら、また兄貴分にハメられて刑務所へ逆戻り。
しかも脱獄未遂
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デビルズ・バス(2024年製作の映画)

5.0

性別での役割の押し付けや同性愛への迫害などの馬鹿げた宗教規律が、いかに女性やマイノリティの人達を抑圧し苦しめ、本人のみならずそのコミュニティに属する全ての人々の幸福な人生を奪うのかということを、"宗教>>続きを読む

ロン 僕のポンコツ・ボット(2021年製作の映画)

-

非常にディズニーらしい文法の安心設計感動作ではあったものの、冷静になったら色々気になる事が出てきてキリがない。

あからさまにアップルな会社が作った、iphoneのロボット版みたいなデバイスロボ(これ
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

1.0

まさかの安いSFコメディに成り下がった続編。どうしてこうなった。。。笑
設定も理論も恐ろしく破綻してるし、前作に比べて撮影も安い安い。

「時をかけるピッチ」とかいうU-NEXTの紹介文が1番面白かっ
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

5.0

こういうのは素直に楽しんでおきたい作品。
彼の部屋にゼイリブのポスターが貼ってあってぶちアガる。

過去のトラウマや家庭状況から傷つき、セルフネグレクトとしてグレたり塞ぎ込んだりする若者の、セルフケア
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ハードコアの夜(1979年製作の映画)

5.0

行方不明になった清純そのものな愛娘がポルノ映画に出演していた事を知り、怒りの復讐劇に向かう父親と言えばよくある題材だが、この題材をもって本作が描いているのは、地方と都市や宗教によってもたらされる人々や>>続きを読む

ノスフェラトゥ(2024年製作の映画)

5.0

最高!最高!最高!

「ウィッチ」「ライトハウス」(ノースマンはいまいちだった)で、民間伝承を忠実にしかし映画のマジックも最大限活かした表現主義的手法で、人間の中にある根源的で普遍的な禍々しさを描き出
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

5.0

面白くはないんだけど、音楽とか雰囲気とかのカーペンターぽさがなんか嬉しかった。

サブスタンス(2024年製作の映画)

1.0

常にどっかで聞いた御伽話。
常にどっかで見たカット。
常にどっかで見た世にも奇妙な物語。
常にどっかで見た展開。
特に何か真新しい問題提起やテーマがあるでもなく、、、
ルッキズムやエイジズムについても
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スマイル2(2024年製作の映画)

5.0

前作共に劇場公開がされていないが
トラウマや重度のストレスからくるメンタルヘルスの課題を扱ったホラー作品の2本目。
これがまた傑作級の作品でした。

「コンテンポラリーだるまさんがころんだ」をはじめと
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新幹線大爆破(2025年製作の映画)

1.0

まず英雄的主人公の名前が「高市」な事が受け入れられない(ネトウヨ的に)し
ピエール瀧と森達也は役柄逆な方がおもろくないですか?(左翼的に)

犯人の動機が「親への復讐」よりも「このクソみたいな社会」に
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乾いた花(1964年製作の映画)

5.0

まさかの石原慎太郎原作でびっくり。

「人間、妙な動物だな。誰も彼もどういうつもりで生きてるんだ。みんな死んだ様なツラしてやがる。苦し紛れに生きてる真似をしてるだけだ。こんな動物の中のたった1匹を殺し
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サンダーボルツ*(2024年製作の映画)

5.0

マーベルユニバースを全く見ていないので、キャラ物映画としてではなくフツーの映画としてみた感想になってしまうんですが、

私生活でもうだつは上がらず、世間に顔向けできない仕事をし、汚れ役として生きてきた
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知りすぎた少女(1963年製作の映画)

5.0

序盤こそ攻めた編集と謎めいた展開でクールな雰囲気を漂わせていたものの、終わってみれば若干コナンっぽさすらある、推理小説大好きな女の子の奮闘劇みたいな軽めの雰囲気に。
一生懸命罠作ってミスっちゃうとこと
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異端者の家(2024年製作の映画)

1.0

今年ワースト候補。
伏線の回収説明がとにかくダサすぎるし、トリックや家の設定そのものについてもコナンばりにガバガバでは?
その「胡散臭いトリック」=「宗教の胡散臭い話」の喩えということで繋げれる様な気
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JOIKA 美と狂気のバレリーナ(2023年製作の映画)

5.0

まず主演のタリア・ライダーが素晴らしかった。ずーーーっと何かに追い込まれている焦燥感が痛いほど伝わってきて、成功を急いで周りが見えなくなっている感じにもとても共感を覚える。

ダンスシーンの撮影と編集
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28週後...(2007年製作の映画)

5.0

ロバート・カーライルだしジェレミー・レナーだし、インシディアスのルネ(やっぱり超かわいい)だしイドリス・エルバだし、今から考えたら超豪華。

掴みもOK。
展開はスピーディー。
テンポも良し。
暗視ゴ
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28日後...(2002年製作の映画)

5.0

久しぶりに見たけどこんなに「ドラゴンヘッド」だったっけ?

世界の終末と極限状態の中で描かれる、人間の恐怖と暴力性。

軍人が言っていた「人間と人間が殺し合っているだけで、いままでもいまも何も変わって
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シンシン/SING SING(2023年製作の映画)

5.0

一般的には「刑務所」=「犯罪者が罰を受けるところ」と広く刷り込まれていると思う。
より厳しい規則で人権を制限して矯正する所だと思われていると感じる。
しかしよく考えてみると、じゃぁ刑務所にいない自分達
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ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男(2024年製作の映画)

5.0

傑作でした。
「関心領域」を見た人には是非セットで見てほしい作品です。

現実の映像や音声と映画がシームレスに繋がり、党の為の宣伝と私的な問題の交錯も描かれている事によって
“個人"が“国家"や“政党
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コンティニュー(2021年製作の映画)

5.0

想像の域は出ないものの、映画が進むにつれてちょっとずつちょっとずーつ面白さがドライヴして行く感じはそこまで嫌いになれない。
生き返っては死ぬを繰り返しながらちょっとずつうまくなって次のステージに進んで
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突然の恐怖(1952年製作の映画)

5.0

ジョーン・クロフォードが流石の演技力すぎてその顔芸に惚れ惚れ。
お話のテンポもキレも良く、良質なサスペンスに出来上がってると思います。

さすがに劇の脚本の様には作戦がうまくいかずバタバタしたが、ラス
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ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

-

面白くは見たのですが
「人々が勝手に夢に見て(本人の意志なく夢に出てしまって)有名になったその人をキャンセルする話」をもってして、「実際に有名な人間、進んでSNSで有名になろうとしてる人間が実際の問題
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

自分より地下にいる人達にまず気付こう。
鼻を摘む前に目を向け、耳を塞ぐ前に差し伸べよう。
その手はその為にあるはずだろ。

三百六十五夜(総集篇)(1948年製作の映画)

5.0

いつもの上原謙に、関西弁でちょっとオーバーアクト感のある高峰秀子のゴルフシーン。
二葉あき子と霧島昇の唄も流れて大満足。
お話の方はなんだかとっ散らかっているが(総集編だからかな?)、市川崑っぽい癖の
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カンパニー・マン(2002年製作の映画)

5.0

劇場でも配信でもなく必ずDVDで見るべき映画。見終わってディスク取り出した時、思わず声が出る。

内容はそこまで面白くないのが難点。
映像はすこぶるかっこいいのだが。

皇室と戦争とわが民族(1960年製作の映画)

-

まぁのっけから明治政府が富国強兵の為、"国"として民衆をまとめる為に作った嘘八百の建国神話を祭り上げ、「犠牲と奉仕の信念」「アジアで最も優れた民族」と、民衆蔑ろのクソ家父長制とレイシズムを全面に押し出>>続きを読む

カサンドラ・クロス(1976年製作の映画)

5.0

パニック映画の傑作。

パンデミック作品としても非常に面白かったし、実はホロコーストへの怒りにも溢れた映画になっていた事に驚き、その手法に舌を巻いた。

病原菌の実験がバレたくない軍部が最終解決の地と
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ミッキー17(2024年製作の映画)

-

何が悲しいって、「スノーピアサー」よりも遥かに現実味を帯びてしまっている事よ。
トランプ的マスク的なる者達の経済合理主義によって、技術は確かに進歩するが、人間性は恐ろしく後退を続ける。
「ワンアンドオ
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教皇選挙(2024年製作の映画)

5.0

科学やテクノロジーの進化、時代変化による性被害の告発などで、もはや"宗教(笑)"と言ってもいいレベルで神の存在や組織構造への欺瞞や不信感が溢れる時代において
コンクラーベが何処ぞの政党や大企業の社内政
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ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間(1992年製作の映画)

5.0

ドナの俳優が違ってたのと、吹き替えの声優が変わってたのと、前日譚なのにみんなちょっと大人になってる点に目を瞑れば(無理)、世界観のスケールも広がっていて、「ボブって結局なんなのさ」にもある程度の解釈は>>続きを読む

殺しの烙印(1967年製作の映画)

5.0

話の意味はビタイチわからないが、とりあえずかっこいい事だけはわかったし
思えば「ハードボイルドに生きる」を標榜し、その事すらすっかり忘れていた去年一年の生活を反芻すると、気にいる仕事のみを静かに淡々と
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白雪姫(2025年製作の映画)

5.0

過去の作品を使って、現代社会へのステートメントをブチ込むシリーズこと
"ディズニーリメイク実写群"の中でもかなり濃いめ多めのぶっ飛び具合で、トランプ的な社会≒クラシックディズニー的な"女性はいつか来る
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悪い夏(2025年製作の映画)

5.0

演出も展開も面白くて、なんだかんだ2時間食い入る様に見てしまいました。
ラストのはちゃめちゃ具合も楽しかった。

生活保護バッシングが根強く残る社会状況にあって、受給者に対してではなく、困窮者を喰い物
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