ヒモロギさんの映画レビュー・感想・評価

ヒモロギ

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映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)(2024年製作の映画)

3.8

なんか冗長だな、伏線が強引ではないか、ボスキャラはどこだ、ギガゾンビを出せ、などと思いながら観ていたところ、隣席の5歳の息子がクライマックスの演奏会でにこにこ手拍子を打っていたので、あっ、これは果たし>>続きを読む

バーバリアン(2022年製作の映画)

4.0

いい人と見せかけたサイコパスの話かなと思って観ていたので、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』ばりの転調ぶりに心震えました。

また本作からの学びとして、衰退したデトロイトはめちゃ怖い街であることと、あ
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.5

『黄龍の村』が面白かったのでこちらも観てみた、という流れでした。
個人的には『黄龍〜』のほうが好きかな。
この監督の作品の殺陣には悪即斬な思想があってよいですね。

主役の二人も良かったです。例えるな
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黄龍の村(2021年製作の映画)

4.0

『エクスクロス魔境伝説』(大好き)みたいな 「都会人meets村の因習」ものかと思ったら、いやまあそれはそれとしてね……と別方向にギアチェンジしてかっ飛ばし始めたので驚きました。

終わり方も『デス・
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

『ワンダビジョン』とか『ホワット、イフ…?』を観ているマーベル優等生なので、話にちゃんとついていけたよ!

サム・ライミ学校の優等生でもあるので、ブルース・キャンベルが出てくるシーンにもほっこりしまし
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.3

ヒロイン相当の綺麗どころの女優がなかなか出てこないなー、と思いつつ観ていたものの終盤になっても全然出てこなくて、実は最初から画面によく映りこんでいた『サザエさん』の花沢さんみたいなかんじの人がヒロイン>>続きを読む

凪待ち(2019年製作の映画)

3.7

今まで観たSMAPメンバー出演映画の中で一番よかったかも。

でもさー、心に闇を抱えてハイパーイカれてはいるんだけど一見あまりそうは感じさせないクセのある劇中人物、にリリー・フランキーをあてるのはもう
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コリアタウン殺人事件(2020年製作の映画)

3.5

映像を撮る側のほうがだんだん狂っていく過程を見せられるファウンド・フッテージもの。
万事不穏で面白かったです。

ただでさえ精神が追い詰められがちな失業中に思いつきでへんてこなことを始めてはいけない、
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オカルト(2008年製作の映画)

3.8

面白かったです。無敵の人は怖いなあと思いましたね。

「なんか怖い映画を最近よく撮っているひと」兼在野の遺跡研究家、として黒沢清監督が登場して神代文字を解読し始めるところと、ラストの「バイオ鶏サワー」
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犬鳴村(2020年製作の映画)

2.6

犬鳴村ショックでおかしくなった女性がおしっこもらしながら童謡を歌い歩くシーンと、地元のマイルドヤンキーたちが電話ボックスで溺死するシーンはなかなかよかったですね。

他のことはすでにあまり覚えていませ
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

4.5

牡丹燈籠をうまく翻案したかんじの話でした。

今半別館での親子の別離のシーンは本当に良かった。今後すき焼きを食べるたびこのシーンを思い出して泣きますわ……すき焼きをあまり食べる機会がなくてよかった……
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男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

4.5

『男はつらいよ』を映画館で観るという行為に憧れていた僕にとって、この作品を映画館で観られたことは本当によかったです。ちょいちょい泣きそうになりながら観ました。

しかし、だがしかし、中途半端な仮装をし
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.7

マーゴット・ロビー目当てで観ました。

トーニャ・ハーディングがちょいちょいこちらに向かって話しかけてきて、あー、この人ってちょっとそういうところあるよね、デッドプールみたいなところあるよね、と思いま
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.6

僕の好きな『デス・プルーフ』みたいにダラッとしたかんじで話が続いて、なおかつラストは僕の好きな『デス・プルーフ』みたいなカタルシスが用意されているので、要するに僕これ大好き。さらに言えばマーゴット・ロ>>続きを読む

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.7

空前絶後の究極傑作『エンドゲーム』に続くマーベルユニバース映画としてはやや軽すぎるような気もしましたが、あえてというところでもあるんですかね。

「高校生の作ったベタな動画」の体で殉職ヒーローをベタに
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かわいい毒草(1968年製作の映画)

3.6

アンソニー・パーキンス(ノーマン・ベイツの人)とチューズデー・ウェルズ(真・ロリータ。テヘペロしながら人を撃つ)のネジが飛んだ二人が犯罪を重ねるお話です。

二人のヘル・ミッショネルズみたいな関係性が
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

突然ですけど僕、『平成狸合戦ぽんぽこ』と『ペルソナ2 罪』が大好きなんですよね。両作品ともにストーリーが面白い、魑魅魍魎がたくさん出てくる、といった共通項のほか、「大敗を喫して話が終わる」という共通項>>続きを読む

崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

4.3


 2008年のある夏の夜。男一人でこれを観に行くのはちょっと恥ずかしいなあ……と思いつつ雨降りの深夜に歌舞伎町の新宿オデヲン座に出かけたところ、客席に子どもは一人もおらず、館内にいたのはホームレスと
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.7

「女子高生」と「おじさん」は陰陽五行説でいうと相克の関係にあり、たとえばアフラ・マズダとアーリマン、バロンとランダ、美来斗利偉・拉麵男と屠殺鬼玉王のように永遠の闘争を宿命づけられた存在ですが、本作では>>続きを読む

コードギアス 復活のルルーシュ(2019年製作の映画)

4.1

きれいに完結している作品なので、放映終了の翌年ぐらいに本作が公開されていたら「おいおい蛇足じゃないの……」「『ロッキー5』かよ……」とネガティブな印象を抱いていたかもしれないけれど、もう十年も経ってい>>続きを読む

平成ジレンマ(2010年製作の映画)

4.2

かつて戸塚ヨットスクールといえば、お母さんが聞き分けのないお子さんを叱るときに「言うこと聞かないと戸塚ヨットスクールに連れていくわよ!」とその名をチラつかせるだけで子供がビビりまくったという昭和の最恐>>続きを読む

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

4.4

なぞのゲーム「ジュマンジ」を起動すると謎の太鼓音がドンドコ響き渡り、登場人物たちはそれぞれが選んだアバターの姿となってゲームの世界に閉じ込められてしまうのであった……
といった設定は『ソードアート・オ
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ジョジョの奇妙な冒険 ファントム ブラッド(2007年製作の映画)

3.0

ファンの贔屓目、山吹色の贔屓疾走目からみてもかなり微妙な出来でした。

 よかった点は、DIOの馬車登場シーンの原作に肉薄する大仰さとsoul'd outの主題歌がわりとかっこよかったことくらい。
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アインシュタインの脳(1994年製作の映画)

4.0

今なおどこかに保存されているといわれる「アインシュタインの脳」を求め単身渡米したアインシュタイン研究家の杉元賢治教授を追ったハートフルアブラギッシュドキュメンタリー映画。入国審査官に「What’s t>>続きを読む

チェンジリング(2008年製作の映画)

4.3

失踪した愛息が無事発見されたものの、外見がなんか違うし、身長も縮んでるし、あげくの果てには割礼まで施されている。とりま別人、頭を冷やして只管打坐してみてもよく見りゃ別人、あらゆる可能性をふまえ沈思黙考>>続きを読む

ガンマン大連合(1970年製作の映画)

4.6

よかった……実人生に影響を及ぼすくらいよかった……
今後の僕はガトリング砲さえあればひとをころす、写真を撮られるとフラッシュにびっくりしてひとをころす、ハヤブサは見つけしだい捕らえて食いころす、あらゆ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.7

序盤はかったるかったけど、中盤以降すごくよかったです。

ラストシーンでは爆笑していた観客もいたけれど、僕は感動して泣きそうになってしまいまして、どちらがどうというわけではなく、映画表現として非常にふ
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ミックス。(2017年製作の映画)

3.7

秦の始皇帝の命により、長生不老の霊薬を求め遥か東方へとやってきた徐福の子孫であるわれら一族。祖先の悲願成就のため今なお霊薬を探し求め続けているのですが、ガッキーの不老ぶりには一族一同大いに注目している>>続きを読む

殺しのドレス(1980年製作の映画)

4.3

・色情狂のおばさんから娼婦へと主人公が電撃交代

・性病持ちなのにオフパコ狙いでメトロポリタン美術館を徘徊する豪快キャラクター、ウォーレン・ロックマンはその後ストーリーに全く絡まない。

・凶行に及ぶ
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春を背負って(2014年製作の映画)

3.2

晴れて付き合うことになった良い年の男女が両手をつないで山岳地帯でクルクル回る時代錯誤なエンディング、あれは一体なんだったの……21世紀の映像作品においておよそあれはありえない……あるはずがない……もし>>続きを読む

スーパーの女(1996年製作の映画)

3.6

常連客が柴田理恵や田嶋陽子というのは、あまりにも立地が悪すぎやしないだろうか。

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

4.2

「そんな奴ほんとはいなかったんじゃねーの……あんた大丈夫?」系の映画(正式に何というのかわからない)といえば『バルカン超特急』がつとに有名ですが、『バルカン』は謎の解明後風呂敷を畳むためわりとどうでも>>続きを読む

幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

4.1

約束されしラストシーンへ向かって突き進む『猿の惑星』なみに結末の知られた映画なので今まで観る気が起きずにいましたが、同じく山田洋次・高倉健・倍賞千恵子トリオによる『遥かなる山の呼び声』が非常に良かった>>続きを読む

遥かなる山の呼び声(1980年製作の映画)

4.5

感動的なラストが涙を誘う名作であり、全ての登場人物が愛おしいのですが、個人的には脇役の虻田太郎(ハナ肇)を特に称揚したい。未亡人の倍賞美津子を犯す気まんまんで登場した好感度0の虻田でしたが、劇中じわじ>>続きを読む

家族(1970年製作の映画)

4.5

長崎の離島から北海道の開拓村まで、途中大阪万博に立ち寄ったりしながら陸路をゆく引っ越し家族の話です。ホームドラマだと思って観ていたらわりかしハードなロードムービーだったので驚いた。ふつうに移動してるだ>>続きを読む

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