ヤドカリ亭さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ヤドカリ亭

ヤドカリ亭

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椿の庭(2020年製作の映画)

1.6

映画について語るよりなにより、韓国人の女優がひどかった。

監督の意図としては、是枝や河瀬のような演技をしない素人感を出したかったのかもしれない。

まぁ、素人を起用した場合、演技の上手下手を云々する
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愛のまなざしを(2020年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

『愛のまなざしを』

大体、男女関係がもつれた時に男が女を連れて精神科を受診するのは変だ。

しかし情緒不安定な女でも繋ぎ止めておきたいほどフェロモンがプンプンなら話は別だ。

ボディコン綾子は男の押
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前科者(2022年製作の映画)

3.1

あ〜っ、酔ったなぁ〜、という感じ、深夜の今(2023年松の内)…。

飲んでいる酒は角ハイボール、つまみはエイヒレ炙りと茹で生ピーナッツ。自分で茹でたぞ!30分!

今夜は嫁の体調悪く久方の1人飲みで
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「ちょっとでいい」

オープンニングはタクシーの車窓を流れる東京の街並み。あぁ〜っ、とぅきょよぅぅっ…、と自分の人生が逆回転を始める。監督の術中にドップリ嵌まり浮遊する。

逆回転してみて初めて分かる
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レスラー(2008年製作の映画)

3.0

映画を見終わってエンドロール、その時嫁が力強く宣言した。
「人生こんなモンよ!」

その語尾のイントネーションはねじ込むように僕の内奥にまで到達した。

普段、強気で生きている嫁である。こんなアキラメ
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

4.0

「断絶=破壊=ゲームオーバー」

①「ヒィーッ!怖いィ〜ッ!」と映画を見ていた嫁が悲鳴をあげる。完全にイッてしまった目付きの柳楽を指差し「この人は絶対こんな人だ!」と決めつける。

「いや、いや、演技
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

メモ:
内田樹「全共闘世代がどのような規範で生きてきたか、彼等が青春時代をどう総括したかは謎だ」

橋爪大三郎「残され、そして負けが必然であるのならば負けた後にどうなるかを考え尽くさなければいけない。
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.8

スターウォーズシリーズが無残な終幕を迎えようとしている中、救いとなった一作。

レビューは改めて見直した時にでも。

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.1

レビューを見ると日本人の残虐性を指摘する方もいる。確かに「人間の残虐性」がこの作品のテーマのひとつではあるので、それはそれで納得できる。

しかし欧米人、あるいはキリスト教徒と比べて日本人がより残虐で
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ミュジコフィリア(2021年製作の映画)

3.5

現代音楽の紹介映画としては悪くなかったし、選曲も演奏も充分楽しめた。

個人的にうれしかったのは、濱田マリ先生がシュトックハウゼンに言及した場面。

その昔、私の少年時代に大阪万博でシュトックハウゼン
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.5

もう随分以前になるが、元公安調査部の部長が「ヤクザの9割は同和と在日」だと公の場で発言していたことがある。

日本映画の歴史の中でこれまで数多(あまた)のヤクザ映画が作られてきたが『孤狼の血Level
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.7

『あな恐ろしや、口コミの呪縛』

映画が終盤にさしかかる頃、母親の異常な言動や歯ぎしりする様子を見た息子は、覚醒剤中毒だと見抜く。

母親は近所のオバサンから紹介された病院で、ダイエットに効く薬だとし
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

2022年10月25日 (初見は20年前)

映画の後半部分にさしかかると一緒に観ていた嫁がいきなり「あんたは変わった!」といきなり叫ぶ。

「ん?何のこと?」と聞き返す。嫁が続ける。「あんたはビリー
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

-

どん詰まりの男がすがりつく先はパチンコ、酒、女、暴力、そして最後は自己破壊か……。

この映画を見ていると、あ〜、それにしてもオ○ン○ンを立たせるだけになっても生きなきゃいけないのかぁ〜、男の生理はミ
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「3つのシミジミ」

変な話だけど映画が始まって10分間くらい、主人公のビル役は名脇役のピーター・ディンクレイジが演じていると思い込んでいた。

特に母親と食事している場面などは「上手く画像処理して大
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.0

嫁と2人で映画を見ている時、不倫夫が登場すれば必ず嫁は「死ねっ!」と口汚く罵り出す。物語なんだからそんなに怒らなくてもと僕は思うんだけど、そこは黙って聞き流す。

しかし今回は珍しく(おそらく初めて)
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ジェネラル・ルージュの凱旋(2009年製作の映画)

3.3

竹内結子さんの姿を映像で見るのは未だに辛い。なぜあのようなことになったのか?多くの可能性を持った人だったのに、と重い気持ちになってしまいます。

WOWOWでバチスタ3部作の1、2部を鑑賞。

映画の
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.0

この映画でマイカーの赤いサーブを見た時、なぜか違和感を持った。後で書棚にあった『女のいない男たち』を確認したらやはり黄色だった。村上春樹の作品に赤い車は似合わない。

車の色の違いに何かの意味がある?
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.8

まずはNATO加入が本決まりとなったフィンランドの方々にお祝いを申し上げたい。

これで隣国ロシア(ソ連)からの長年に渡る地政学的脅威から解放される目処がつきました。

これまでロシアの属国としての生
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.5

今回『タクシー・ドライバー』のレビューを書こうと思ったのは安倍総理の暗殺に衝撃を受け、この映画のワンシーンが突如として蘇ったからだ。

主人公のトラヴィスは世の中の全てに鬱憤を抱え、大統領候補の暗殺を
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きまじめ楽隊のぼんやり戦争(2020年製作の映画)

1.5

見始めてスグに思い浮かんだのは昔ァ〜シに見た北朝鮮プロパガンダ映像。

その内容はステテコシャツ、丸メガネ、チョビ髭、出っ歯の日本兵が朝鮮人女性を暴行する、といったもの。

北朝鮮ではなぜか日本人のス
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つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語(2012年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「艶が関係した男達」
①12才の艶を犯した男←従兄で小説家
②艶の元夫←アパートの大家
③自殺した男←艶のメル友
④艶がストーカーしていた男←イケメンチャラ男
⑤艶のせいで妻と娘を捨てた男←松生
⑥艶
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

2.8

お湯の中でプクプク踊る水餃子、その皮が微かに透き通るとき、陽(よう)記憶がある場所に辿り着く。

森の中。頭上の木漏れ陽。母に背負われた自分。覚えている1番古い記憶。

その時、母が見ていたのは足下の
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