hiziriyaさんの映画レビュー・感想・評価

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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冒険、発見、自由!
爛々とした眼で世界を見るベラ(エマ・ストーン)と一緒に人生をはじめからやり直して、自分も進化できたような、不思議なスッキリ感と解放感があった。筒井康隆「ラゴスの旅」の読後感を思い出
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

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ハガキ職人をやるやつは暗い。夜行性で、人と話すのが苦手。社交性は著しく低い。

自分もそんな人間だった時がある。

10代の頃、彼ほど過激じゃないが、ラジオ番組のネタ採用をめざして夜な夜なハガキを書い
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生きる(1952年製作の映画)

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最後に観たのは大学生の頃だったか。20年ぶり、NHKで放送してるのを偶然観た。当時よりは感傷的になり過ぎなかったかな。志村喬と同じ顔をしようとすると、めちゃ力が入っていることがわかる。小田切みきさんの>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

日本人がこの手でゴジラを倒した!

と、こんなに現実感を伴って、心の底から思えたゴジラ映画はなかった。

福田村事件(2023年製作の映画)

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「朝鮮人なら殺してええんか?」

この題材をフィクションで撮った意図や狙いに考えをめぐらせながら観ていた。いい映画体験だった。殺戮シーンでは、煽るようなBPMとBGMに否が応でも心拍数を上げられ、襲う
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オカルト(2008年製作の映画)

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夏にホラーを観るなんて久しぶり。面白かった。モキュメンタリー、フェイクドキュメンタリーが好きなんだと自覚した。「啓示」を受けた青年役の宇野祥平さんが、フィクションとノンフィクションの間を絶妙に担ってい>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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僕たちはこう生きた。
君たちはどう生きるか。

ジブリ(宮崎駿監督)の走馬灯を観ているようだった。興奮もしたが、寂しくもあった。帰ってきてまず『もののけ姫』を見返した。せっかくだからまだ他のレビューや
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

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もう一曲アンコールしたいくらい。いいライブ観た後と同じ気分だった。JASSのライブよかったわーって感じ。

鳴いてるようなテナーサックス。息が音になって、体にぶつかってくる感じ。ガンガン浴びる感じ。ラ
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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“思っていたより、つらい”

孤独と悲しみのライダーが、ひとりで佇むシーンが良かった。
ほんといろんなロケーションを楽しませてくれて。ロケハン・撮影大変だっただろうなぁと。拍手を贈りたい。
人間回帰し
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ワース 命の値段(2019年製作の映画)

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"公平じゃない。前へ進むため"

彼は結局、大統領がよろこぶ仕事ができた、つって喜ぶんだよな。

Winny(2023年製作の映画)

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“このナイフを作った人を罪に問えるかっちゅう話や”

面白かった、と言っていいかわからないが面白かった。こんな戦いがあったなんて知らなかった。インターネットの歴史のひとつを目撃した感じだ。2004年と
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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“ケイコには、人間としての器量があるんですよ”

迷いながらもやりたいことを淡々と続けていく人間が、東京の荒川に実在する感じ(新橋のジムは遠いよね)。ケイコが街を歩く数々のカットが、実はすごくいいんだ
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百年の夢 デジタル・リマスター版(1972年製作の映画)

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・顔の味わい深さ
・モノクロでそれが際立っていた。モノクロこそふさわしい。
・みんな仙人のような風貌だけど...
・「老いとは? 人生とは?」という哲学を聞くよりも、奥さんに家に入れてもらえずに納屋で
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

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・すずめちゃんの体力が無尽蔵
・要石を果たしていたものへの配慮は薄い。だけど好きな人(草太)に突き進む
・「(叔母さんの)いちばんいい時期を奪った」と悟っている10代
・デイダラボッチみたいなミミズな
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天使にラブ・ソングを2(1993年製作の映画)

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理事長がジェームズ・コバーンだったとは。何回も観てるのに全っ然気づかなかった。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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"マンガのあいつらがそこにいる感。それこそが命"

・OPの湘北メンバー登場に興奮度MAX
・コート上の選手全員の動きが同時に見えるのが◎ キャラクターたちがコートに立ってる感!試合の全体感!スピード
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さかなのこ(2022年製作の映画)

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男か女かは、どっちでもいい。好きに勝るモノはなしでギョざいます。

三宅弘城さんがタコをバッチンバッチン地面に叩きつけてシメるシーンが、劇場を出たあとでじわじわ笑いがこみあげてきた。観たあとに思い出し
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

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あらためて観ると、その後のジブリ作品に通ずるモチーフとかイメージがたくさんあった。FIAT500、さりげない台詞がいい。ルパン一味は"きもちのいい連中"だったのだ。
カリオストロ家の歴史と因縁の話はさ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

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・オープニングにアガる
・ウルトラマンを現代、宇宙時代に再構築したさすがの脚本
・ザラブとメフィラスの造形かっこよし
・「私の好きな言葉です」
・ザラブ戦完コピ、都内夜間飛行かっこよし
・背中にファス
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SING/シング(2016年製作の映画)

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足でリズムとりながら楽しく観てた。古きよき劇場の裏側には、あんな風なガラス張りのリハ室があったのかな。面白い造り。洗車のシーンが好きだったな。

前科者(2022年製作の映画)

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回想シーンの呪縛。もっと観てるこっちに委ねてくれていい。ロックでおいしく呑んでたドラマを薄い水割りでながーく呑んだ感じ。2杯目の牛丼と最後のエレベーター前のやりとりよかった。
森田くん、もっと映画で見
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音楽(2019年製作の映画)

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・坂本慎太郎の声とケンジの間が絶妙
・FIXEDのTシャツ着てる奴いたw
・古武術の3人が歩くだけのシーンなのに面白い。音楽もいい。
・ゲームのPAUSEボタンの音まで入れてる
・バンドの楽しさに
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

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深く、さらに深く。沈んだ町、沈みゆく家がディストピアではなく、寂しくもあたたかい追憶のモチーフになっている。絵本を読むような12分のアニメーション。さびしいのは、みんなおなじだ。

白痴(1999年製作の映画)

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地面に垂直に突き刺さった大きな不発弾のまわりを子どもたちがグルグル走りまわって遊ぶシーンがあった。そんな描写は原作小説にはない。原作を解釈して、あたらしいシーンをつくってる。おもしれーと思った。

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

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後始末の周辺もいいけど、どうやって後始末するかそのものをもっとやってほしかったなぁ。冷凍みかん作戦、焼肉排気口作戦、水洗トイレ作戦…。それにしても面白いテーマ設定だな。

毛虫のボロ(2018年製作の映画)

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ジブリ美術館にて。空中を漂うキューブ型の気泡、栄養たっぷりの葉のゼリーが実においしそうだった。

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

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・トリニティーは今もお美しい
・中年を迎えた愛する二人の再会SFだと思ったら、肩の力を抜いて楽しめた
・そして自分も38歳なんだなという感慨が突如来た
・ビル投下型人間爆弾
・「光より速いのは人の噂」
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ファーザー(2020年製作の映画)

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とても面白かった。父、家族。老い。忘却。記憶が「私」でいることを支えてるんだなと。時間と記憶が断絶していくにつれ、じわじわとミステリアスに、そして儚くなっていく。
オリヴィア・コールマンは、ほんとずー
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サンダーバード55/GOGO(2020年製作の映画)

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映画館の音響で聴く「ファーイブ、フォー…」に昂った。スクリーンで観るのもいいですね。クラファンに感謝。出動シーンを使い回すところまで忠実再現。懐かしい。パーカーも良い。2話目からグッと引き込まれた。>>続きを読む

ザ・コクピット(1993年製作の映画)

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オムニバス3作のうち「鉄の竜騎兵」(高橋良輔 監督・脚本)を観た。
「戦地でバイクのエンジンが一発でかかるすごさ」とか、「爆風でノビただけで死ぬ奴もたくさんいる」とか、20分のなかに戦争体験にもとづい
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ひまわり(1970年製作の映画)

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悲しい。でもつよい。表情をなくし、花畑に佇むソフィア・ローレンが鮮烈。

チェンジリング(2008年製作の映画)

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話はちがうんだけど、『ひまわり』という戦争未亡人の女性を主人公にした昔のイタリア映画を思い出しながら観ていた記憶。メイクだけじゃなく、女優の相貌が変わっていく映画は大体すごい。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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宇部の青空が映って、現実にたどり着いたときの解放感と淋しさ。いままで味わったことのない感動だった。1回目も2回目も、劇場でたくさんの人が泣いていた。「One Last Kiss」を聴くたびに思い出す。>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

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・サンディかわいい
・昔のロンドン
・切ない最後。でも笑える
・ピンと来ず、ちょっと長く感じた

ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版(2000年製作の映画)

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映画館で観るのは20年ぶり。久々に通しで観たら、母としてのセルマや移民である背景に感じることが多かった。レコードジャケットをモチーフにしてる当時のパンフ。迷わず買った。また劇場で観られるといいな。

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