H列7番目さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

H列7番目

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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

4.6

ピアノの協奏曲もゴッホのかすんだ目線も、淡々と美しい。

人生は種まき期であり、収穫期ではない。

とても脆く孤独に見える彼は、最後まで自分を信じていたのではないか。
描くことは考えないため、自分はこ
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

5.0

ピアノの旋律も熟れたアプリコットも燻る火種も、全てが今を紡ぐ矢印になる、全てを好きになる作品。

17歳が抱く想いと時間に、そうだよね、そうだよね…と寄り添いたくなる。

ヨーロッパの"6週間"の夏を
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.8

印象的だったのは、映画テーマ曲の歌詞の一節。
「心の声に従って」や「私は私として生きる」と似たような文脈の言葉は、特にここ近年のディズニープリンセステーマ曲でも使われていた気がする。

たとえば、ジャ
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

5.0

いわゆる通常の恋愛モノ以上に、愛情を感じてしまった。
どうして、自分と同じ分類の愛情表現をしない人に対して、あいつは愛の分量が少ない、愛がない、と評価してしまうんだろう。

狂気も無関心も、誰かが決め
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サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

1.3

舞台もクリスマスに起こる事件性も俳優陣もとてもとても好きなのに、

ご都合主義を超えた無理矢理な展開が、気持ちよく観ていられなかった……。

伝えたいメッセージはガンガンわかるのだけど、それを伝える手
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インターンシップ(2013年製作の映画)

4.2

にやにやしたり涙ぐんだりお腹抱えて笑ったり、テンポよく進む話もキャッチーな画もすごく好き。

そして、鑑賞後に生活、特に仕事の中で思い出すことが非常に多い映画。

人間でいることを忘れたくないなとか
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

つらい気持ちの人がいたら、そっとオレンジジュースを置いてあげようと思える。

落ち込むくらいに続く「怒りは怒りを来す」描写に対する、救いのような、愛が愛を来す瞬間。

サスペンスの話を追いながらも、人
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

2021.08 感想追記。
パニック、スリル、人の間にあるもの。
コロナというよりも、最近起きた小田急線の事件を聞いてこの映画を思い出した。

走る電車内、自分に襲いかかってくる危険を感じた時。
他の
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

2.8

主人公ジョンスの視点で全てを見ると、まあその結末に色々と紐づけていくよなあ、と理解する。というか自分を納得させるためにそうする。

ミステリーとも衝撃のラストとも思わず、まあ、そうだよなあ、という感覚
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Red(2020年製作の映画)

3.5

なんですかね、主人公の塔子さんに、いやそこはちゃんと言いなよ!とも思うし、いやそれはそうなって仕方ないよね頑張れ、とも思うし、最後にかけては、拳握りながら、妻夫木さんとのことを応援していた。
狂うよう
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嘘を愛する女(2018年製作の映画)

2.4

前半のストーリーはドキドキしながら、川栄ちゃんなんなの?とか、長澤さん嫌な役上手いなとか、じっっ…と観ていたけど、

終盤が???となるところが多くて、前半で高まった気持ちがふわふわしたまま終わってし
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.3

安定の世界観。
豪華キャストを崇める二時間は楽しい。

ただ、ラストの締め括りまで含めて、前作のほうがガッツいて観るくらいドキドキしたなあという感触!

コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

4.0

これを観てから、どんでん返し映画にハマって、あれやこれやと探してしまった。

最近は邦画をあまり観ていなかったけど、面白いやん邦画の良いところ見えるやんって思えた一本。

このシリーズの長澤まさみさん
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.7

住んでいたり馴染みの深い場所がガシガシ壊されていく描写には、現実味ある恐怖を抱きつつ

公務員時代の働き方、こんな感じだったなあと懐かしい気持ちになる映画だった。

レク、階級主義、焦燥感、あるあるの
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.9

姉妹ならではの立ち位置、振る舞い、言動仕草、あるある、あるよなあと思いながらあっという間の二時間。

主役で次女のジョーが抱く「結婚だけが幸せじゃない」という観念。
始めはそれが希望に見えていたのに、
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.7

私は一体、何ゾンビになるだろうか。

映画館帰りの電車内で、ほぼ全員がスマホを見ている様子を眺めながら、そんなことを思い、スマホでここに打ち込んだ。

この映画に出てくる小ネタがわかるくらい、ジャーム
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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

4.0

主人公の、何をしてでも生き抜いて、自分の居場所を作ってやらんとする、強さ。
かたや、大切なものに気がつかないようにする、弱さ。

そのアンバランスな不器用さに生々しさと愛らしさを感じて、観始めに抱いた
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.8

こうかな、こうかな?
あれ、でも、こっちかな?

淡々と進む話の中に、だんだんと引き込まれる1時間と少し。

混ざったヒントから、次のシーンを予測するも、あっと驚かされる最後。

ラストの数分間、思
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.5

コリンファースとを愛でたい私には、第1作よりもちょっぴり物足りないものの、

マークストロングの新たな魅力に気が付ける貴重な第2作目。

キングスマン(2015年製作の映画)

4.0

なぜ今日まで観ていなかったんだ!と悔やむほど、画面にのめり込んでしまった。

勧善懲悪は気持ちが良いし、
コリンファースの英国紳士佇まいは涙が出る。

なにより、瞬きする暇も勿体ないくらいのアクション
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.8

もはやホラーの域ではないけど、
1と合わせて観ることで「ああ〜」と一息つける観賞後。

過去に引きずられても、未来が引っ張ってくれる。

タイタニック(1997年製作の映画)

4.8

‪10年ぶりに観て、放心。
ジャックによって解放されたローズの、生きる様。

‪何回も繰り返しあう「信じて、信じるわ」と、容疑をかけられたジャックがローズに訴えるYou know me!が。‬

‪自
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

個人的に縁のあるインドとオーストラリアが舞台のため、前々から気になっていた作品。一歩踏み出したい気持ちの日に、いざ鑑賞。

タスマニアやインドの風景が、壮大に、どこか暖かい懐かしい色で切り取られて
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.3

自分の人生も、案外こんな感覚なんじゃないか、

それでも感じた違和感には、真っ直ぐに喰らい付いていきたい

と思った約2時間。

ジムキャリーのファニーさが、なぜかどこか哀しく映る、稀有なお話。

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.6

まさに今。

家で大人しく映画を観ます。
外には出ません。
と思わせるにはじゅうぶんな画。

「春と夏が無くなった」というような台詞に、胸が痛むも、今の行動がこの先を作るんだという、至極当たり前のこと
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