小樽が舞台で、手紙がきっかけってこともあり、ちょっと岩井俊二監督の「Love Letter」を思い出してしまう。
それぞれに想いを押し殺してきた二人の女性の時が、手紙をきっかけに動き出す。もっと>>続きを読む
「ファーザー」のフローリアン・ゼレール監督によるもう一つの親子の物語。これはきつい。
毒親に育てられた子供が毒親になってしまうことは、往々にしてあること。自覚しながらも自分にされてきたことをつい>>続きを読む
踏切エンドは良作の証?
特別じゃないけど特別になりたい彼と、普通じゃないけど普通になりたい彼女の共依存ラブストーリー。
憧れと同情という相反する感情に支配される共依存関係は、心地いいけど泥沼に>>続きを読む
モリコーネの名前は知らなくても、聞き覚えのある曲がずらり。子供の頃にテレビで見た西部劇の内容は覚えてなくても、印象に残っている曲はモリコーネによるものだったのかな。
残念ながら黒澤明監督のオリジナルは見たことなくて、かの名作のリメイクとはどんなすごい話なのだろうかと、ちょっと身構えてた。けれど、話自体は捻ったところもなくすごくシンプルで、それでいて説明しすぎない>>続きを読む
黄金螺旋の意味ある?
TVシリーズを見ていないのが悪いとはいえ、ここまでつまらない作品は久しぶりだな。
この手の作品は、よく考えると意味のないギミックでも、見ている間はそれらしく感じさせてなん>>続きを読む
原作が短編ということもあってか、著名な前二作に比べると小品という感じはあるけれど、これまでにないホラーテイストが新鮮で、これはこれで味わい深い。
続編、あるよね?
正直、あんなにヘロヘロになってたら辿り着く前に絶対殺られなきゃおかしいだろ、と思いながらもそうはならないお約束が心地よい。でも、作を重ねるごとに、作り上げた世界観に縛られて身動>>続きを読む
女性だからと言って、社会的に制約を課せられなければならない道理はないはずなのに、そういう理不尽な制約に将来を阻まれようとしている主人公の焦燥感は痛いほど伝わる。
でも、この娘はちょっと身勝手とい>>続きを読む
ネタバレ厳禁ってほどじゃないけど、なかなかレビューの書きにくい作品。
グルメ映画のように始まりながら、背景の説明をほぼ排除してエキセントリックな演出で見る人を困惑させながら、サスペンスフルな展開>>続きを読む
80年代の青春映画を見ているよう
モンゴル映画って初めて観たかもしれないが、顔立ちなんかは中国人よりも日本人に近い感じがして、言葉以外は親近感がある。特に主人公のサロール役の娘なんか、童顔丸顔で日>>続きを読む
古き良き怪奇ものをやったら受け入れられるだろうか、というマーベルの観測気球みたいなものかな。嫌いじゃないけど、これといって目新しさもないってところか。
紛れもない宮崎アニメだった(エンディングのあっさりさも)
ストーリーは賛否両論あるだろうが、画力とアニメーションとしての動きの楽しさは群を抜いている。個人的には、「千と千尋の神隠し」以降では一番好>>続きを読む
「パラサイト」や「万引き家族」のような貧困家族もの。
騙されて家も金も失った家族が、高速道路のサービスエリアを転々としながら、どうやって生活をしているんだろうとハラハラしながら見ていたが、中盤で警>>続きを読む
エイミー・アダムスの出世作「魔法にかけられて」のまさかの15年ぶりの続編。ティーンエイジャーになった義理の娘モーガンとの関係に悩むジゼル(エイミー・アダムス)が、魔法の影響で御伽話の世界でお約束の意>>続きを読む
鉄砲水の責任は誰が取ったのだろう?
映像表現は素晴らしいし、全体としての完成度は流石。でも、「ズートピア」の動物を元素に置き換えて焼き直しただけのように感じてしまった。「ソウルフル・ワールド」や「>>続きを読む
最高の音楽アニメ
とにかく楽曲のパワーがすごいし、演奏シーンの比率もかなり高い。もうそれだけで、十分すぎるほど元が取れる。
反面、ドラマとしては流石にトントン拍子に進みすぎでしょう。回想インタ>>続きを読む
やっちまったな、先生
「少女は卒業しない」の中川駿監督による約40分の中編。「少女は卒業しない」と同じリアルな高校の空気感がいい。ちょっとしたミステリー仕立ての構成もうまくて、少女の淡い恋の揺れる>>続きを読む
最近の中国アニメの勢いは本当にすごい。
プロットは王道も王道の少年の成長物語。しかし、コメディタッチの序盤からクライマックスの獅子舞大会まで、階段を駆け上がる様に盛り上がっていく勢いとテンポの良>>続きを読む
信仰の強さと怖さ
「ELLE」同様ポール・ヴァーホーヴェンの描くベネデッタのぶれない強さに引き込まれる。センセーショナルな行為のどこまでが史実なのかわからないが、何をしても神に受け入れられるとい>>続きを読む
権力って儚い
権力に群がる人たちの人間模様を描くブラックコメディ。前半はなかなか話が進まず、逆に後半はあっさりしすぎな印象。でも、前半の方が味わい深いかな。
良かったね。これは当たりの方の山崎貴だった。
山崎貴監督がうまく自分の得意なフィールドで勝負しながら、いつもやりがちなファンの気持ちを逆撫でする改変をせず、オーソドックスなゴジラ映画のストーリー>>続きを読む
記憶障害系サスペンススリラー。ネタがわかってしまえばなんということはないが、うまくミスリードしていて、まずまず楽しめた。
めちゃくちゃオールドルックで、ゆったりとした昭和な時間が流れる人情喜劇。同じ様なテーマながら高畑充希の魅力に頼り切ってる感のある「浜の朝日の嘘つきどもと」よりも、こっちが好きかな。
久しぶりに見>>続きを読む
同窓会
まあ、とにかく強引にでも当時の登場人物を勢揃いさせて、当時の雰囲気に浸るという目的は達成されているのでOKでしょう。ここで、もし冨岡涼くんが出られなかったらと思うと、ほんとに出てくれてあり>>続きを読む
映画になると変に気負ってぶち壊しになる作品もある中で、ドラマの雰囲気はそのままで、ドラマの尺だと食い足りないところをしっかり掘り下げた、なかなかいい映画化だったと思う。
カラッとした飯豊まりえと>>続きを読む
最近はヒーローものにも食傷気味になってて、あまり期待してなかったけど、これは期待以上。割と王道の展開だけど、尻上がりに盛り上がっていくテンポ感がいいし、ビリーの成長物語と、フレディのロマンスのバラン>>続きを読む
お行きなさい(ビシッ!)
釈由美子主演で映画化もされた「スカイハイ」のスピンオフ的作品なのね。現世と霊界の間の街の設定が、ちょっと捻ってあって、物語全体の肝になってるところは、なるほどという感じ。>>続きを読む
インド版ニューシネマパラダイスという趣ではあるけど、ノスタルジーよりもインドの社会制度を背景とした少年の成長物語というところがいい。
普通なら映画を撮る方に話が進むのに、映画がどういう風にして上>>続きを読む
シンプルにいい作品ではあるけど、全てが想定内で、ステレオタイプな登場人物や先の読める展開が少々興醒め。もう少し演出にメリハリがあればなあ。
ここはどこ?
この死体安置所は一体どういう設定なの?と気になるけど、ショートフィルムだから、その辺の説明は一切なし。でも、そこがまたいいし、謎めいた雰囲気は好き。
死ぬに死ねない無念を昇華する>>続きを読む
逃げるが負け
監督の名前を確認せずに見始めたが、舞台劇っぽい雰囲気に、なるほど三浦大輔監督作だった。
逃げ続けたダメ男が輪を掛けたダメ親父に再開することで、ちょっとだけ前に踏み出す。しかし、周>>続きを読む
それやったら死んじゃうよね
「FALL」の逆をいく、マンホールに落ちた男のワンシチュエーション脱出劇かと思いきや、いい意味で予想を裏切るちょっと捻った展開。それはいいんだけど、ところどころそれはな>>続きを読む
思考停止
例えば、ワンマン社長の会社の会議みたいなもので、社長の意向による結論ありきで誰もそこには踏み込まず、ただそこへ至る段取りと役割を決めるだけ。そういう、ある意味普通の会議を淡々と見せられる>>続きを読む
キング、ちょろ過ぎじゃね?
ガル・ガドット主演のスパイアクション。捻りはないが、ガル・ガドットの魅力もあって、普通に楽しめる。でも、あらゆる情報にアクセスできるガジェットっていう手垢のついた設定は>>続きを読む