イェスタデイワンスモアさんの映画レビュー・感想・評価

イェスタデイワンスモア

イェスタデイワンスモア

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.7

エルヴィスについてのウィキペディア記事には、トム・パーカーは悪徳マネージャーとして書かれている。そんな曲者マネージャーの視点からエルヴィスを描こうとした作品。二人の関係は黄金の鳥籠だったのか翼だったの>>続きを読む

おクジラさま ふたつの正義の物語(2017年製作の映画)

4.1

*正義の多様性の複雑性を描く良質なケーススタディ

決して簡単ではない問題を見渡す重要なドキュメンタリー映画。人文学、特に人類学や美術史(脱植民地議論で)なんかを学ぶ人は、この映画で提供される視点の中
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

*岐路に立たされたパイロットを描く、最高で爽快な「続編」

自分は前作を観た訳ではないけれども、最高の続編という評価はその通りだと思える出来栄え。これぞ映画館で観るべきお祭り騒ぎ的映画の骨頂という感じ
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メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

2.6

「この先一生着る服」であるはずの黒スーツ以外の衣装のシーンが多いことにびっくり。過去作に比べてMIB組織のイメージがだいぶ違う印象を受けた。

今まではKの無愛想なキャラクターに象徴されるように、MI
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トルーマン・カポーティ 真実のテープ(2019年製作の映画)

3.4

カポーティという人物そのものにに焦点を当てようとしたドキュメンタリーという印象。まるで彼の人となりのように、話の流れもランダムで、彼を初めて知る人には若干不親切だろうなと感じた。^ ^“

とはいえ、
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オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

3.2

トリビアの泉に出てきそうな、本当にあった奇想天外作戦の裏側を描く。MI5の作戦課に、イアン・フレミングを始めとする多くの作家が起用されたという適材適所に、大英帝国の懐の深さを感じる。事前に監督のインタ>>続きを読む

帰らない日曜日(2021年製作の映画)

3.4

物語としてよりも、むしろ一編の詩を観ているかのように鑑賞した。耽美的に造られた映像の中に踊る、女性のセクシュアリティと愛。性愛の向こう側の世界観を覗いた心地がする。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

題のように、ドライブ中に景色を眺めるように観られる映画。良い意味で山場がない印象を受けた。非常にミニマリスティックな作りで、物語の起伏が少ない。

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