演出力がべらぼうに高い。会話シーンは照明による顔や影の強調と深いフォーカス、人物間の視線の交錯だけでほぼほぼワンカットをまったく無理なく見せてしまうし電話が鳴ってスッとカメラが戻るところなんか自然さが>>続きを読む
馬鹿馬鹿しいほど徹底的に貫かれたレイアウトへの意識が清々しい。背景を半分ずつ光と影で覆いそれぞれに人物を配置する構図、片側だけに寄った落ち葉、青白赤に三分割された画面、鏡にくっきり映る夫とガラスにぼや>>続きを読む
チープな特撮、奇怪なファッション、熱く語られるアフロフューチャリズムの思想、出鱈目な展開、上滑りするピアノと演出、無邪気なエロと暴力、荒唐無稽で取るに足らないものであるはずなのにサン・ラーの演奏するビ>>続きを読む
えげつなく格差が露呈するめちゃくちゃ残酷な話なのにカタルシスのあるいい話っぽいのが良い
このレビューはネタバレを含みます
丁寧に計算された演出が本当に素晴らしい。一箇所を除き徹底して固形物を口にしない主人公、グラス・ビン・缶と様々な形で現れるビール、ビールのグラスの音の違い、見合い場面を反復する出会いと告白場面を反復する>>続きを読む