どんでん返しの連続で頭脳戦のようでいても夫婦であるがために理想の方にはめられる本人たちと世間。同時に理性を飛び越えて狂っていく二人の怖さ、見るうちに引き込まれた
平野さん原作の2本目、こっちは小説の力が勝っていたかなという印象。音楽の美しさは映像であるが故の良さがある
原作が漂わせる雰囲気に寄り添いながら、その引き込まれるようなストーリーを忠実に再現していてよかったです
主役の池松くんがライダースーツを着ている時だけ常に小刻みに身体を震わせている、ライダースーツの力に乗っ取られまいとする気持ちなのか、強すぎる力を抑えているのか、はたまた、分からないけれどその演出が良か>>続きを読む
自分で道を選んでいるようで実は選んでいない、その逆も然りで選ぶことができないとされながらもなんとか選ばないといけない、どちらも正しくてどちらも間違ってる、そういう話だと思った
背負って、受け止めて、色を塗り替えていく、その覚悟と真摯な気持ちが人の心を動かすのだとすごく励まされた
ムーミン云々関係なくこれはトーベという人間の愛の映画だと思った、もちろん切っても切り離せないんだけど、見るべきはそこではないというか…トーベの愛への熱量は凄まじいものがあり、眩し過ぎるほどのその目線に>>続きを読む
ギヨーム・ブラック映画の良さ、瑞々しくて人間味がありまるで隣りで起きていることのように身近でどこか見覚えのあるそんな作風に、それぞれが抱える悩みやどうしようもないことがごく自然に描かれている、見終わっ>>続きを読む
好きな映画でした、ナイト・オン・ザ・プラネットのテーマである同時間性と何よりタクシードライバーという象徴的なアイテムをうまく物語に昇華できていた、こんな出会い方をしてしまったり時間を過ごしてきた二人の>>続きを読む
「始まりは終わりの始まり」という台詞があったけれど、長い音楽のような映画だった、それもいざ歌おうとすると不思議と歌詞を覚えているといったそんなような。散りばめられた"好き"のカケラは誰にも一つは当ては>>続きを読む
あなたにとって大切なもの、に優劣や順番はないはずなのにシステムという形になると実態のない悪が生まれる、悪に立ち向かうには愛しかない、そんな映画でした
細野晴臣の音楽はもちろんだけど、彼自身から醸し出されるどことなく余裕なところと愉快なところがとても好きなんだということが映像から改めて確認できた、あの時代にこれだけの写真が残っているのも素晴らしいのと>>続きを読む
一人で弾くものだと思っていたギター、バンドというものを知りそれぞれの楽器をせーので鳴らした時の高揚感、リズムに一体となった時の爆発力、その感覚が恋しくなった
最後のシーン、これは予告編にもあったカットだけれど、主人公が疾走するシーンに彼の未来を見た
まだ小さい頃、何度も何度も見た。その時に抱いた複雑な気持ちは今もずっと変わらず持ち続けている
昏睡状態から薬の効果で目が覚めたレナードが生きることの素晴らしさを語りそれは愛の力だと話す場面に心打たれた、考えること物を書くこと話すこと思いを伝えること、そしてその相手がいることの素晴らしさはわたし>>続きを読む
ひょんなことから改めてみる、自分ももう37歳になり、39歳の設定であるユリと近づいてきたことから彼女の目線でこの映画を見るととても哀愁のあるものになった。結婚はしているもののどこか孤独感があり、大学で>>続きを読む
この手の音楽×ロードムービーは基本的に好きでよく見るのだけど、中身はなかったな…自分を重ねることができる人はいるかもしれない
ストンプタウン、ブルーボトル、フグレン、リトルナップ、ベアポンド、大坊…コーヒー好きなら一度は聞いたことのある店が多く登場する、この映画を見たあとにコーヒーが飲みたくなってしまうのはもうしょうがない
クラピッシュ監督だけに期待していたけれどらしさに欠けていたように思う、かと言ってらしさからの脱皮でもなかった
こんなにも好きになれるのかと思うほど熱狂し邁進する、その内に居場所を見つけ仲間ができる、危険な匂いが漂いながら行き来してヒリヒリしながらいつも新しい毎日を過ごす、自分にもそんな日々があったことを思い出>>続きを読む
箱の中に箱があり、またその箱を開けると箱がある。箱の中の箱は当然小さくなっていく。そして、その箱の中に入り込んでいくともう逃れられなくなる。外に出られたと思うが幻想。
過去は呪縛、幻想は泡沫、リアルは今ここに。素晴らしいエンディングでした
失うことで得るものもあるのは確かにあるけれど、一度失うともう二度と取り戻せないものもある。「再開発」の場合は他人の利権に巻き込まれる形で起きてしまう。それでもわたしたちは前を向いて(=光をにぎって)い>>続きを読む