電気も水もガスも通ってない山奥に自らの居場所を見出し、そこに暮らす老夫婦の日々の記録。
離れて暮らしていた娘たちの愛情や不安、葛藤の様子(編集に物足りなさは感じたけど)に、祖父母の介護をする自分の親>>続きを読む
家族が抱える孤独の隙間に割り込んで鮮やかに掻き乱していく暴力 いろんな形はあれど家族って結局他人の寄せ集めで脆い側面もある だからこそ寄り集まって生きていかないといけないわけで そうした描写の積み重>>続きを読む
おとぎ話のような、かわいらしくて、穏やかで、優しい津端夫妻の生き方には強い芯が一本通っている。衣食住がなんとなく蔑ろにされがちな日々に、そんな2人の美しい暮らしは、素朴な輝きがあるように見えた。そして>>続きを読む
自然と笑ってしまうようなコミカルな場面もあるなかで、不器用な父親像と親と自分との間で板挟みになる娘像がこれでもかというほど刻銘に描かれる。そうした嫁入り前の歯痒さが美しくも毒を持つ彼岸花に例えられてい>>続きを読む
何とも言い難い寂寥感が、誰の記憶にも染み付いている秋刀魚の味を想起させる。時代と共に人々を取り巻く環境や思想が変化しても、公開された50年前と変わらないものが確かに存在していて、それは今から50年後で>>続きを読む