平太郎さんの映画レビュー・感想・評価

平太郎

平太郎

パターソン(2016年製作の映画)

3.8

バス運転手の仕事と夜の犬の散歩。行きつけのバーで飲む1杯のビール。独特の美的感覚と自由奔放な性格を持つ妻ローラ。愛すべき毎日のルーティンを繰り返しながら、思いついたことを詩として綴るパターソン。
何も
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ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

3.8

ハイハイよくあるタイムリープものね、と思っていたら、途中から主人公がシリアスな状況であることを知り、どっちに転んでも彼(主人公)は悲劇的なラストを迎えるしかないんだと覚悟を決めたが、結果はその逆。
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2010年(1984年製作の映画)

3.5

キューブリックの大傑作の続編にあたる作品なので比較するとどうしても評価は辛くなってしまいがちだが、独立した作品として考えるとそこまで酷い出来ではないと思う。
キューブリックはあえて説明を省くことで「2
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マッドゴッド(2021年製作の映画)

3.5

ストップモーションアニメで描かれた地獄巡り。作者の執念を感じさせる凄みはあったが、ほぼストーリーがない84分は正直なところ長く感じ集中力が続かなかった。個人的には30分くらいの短編作品として鑑賞したか>>続きを読む

ヘッドハント(2012年製作の映画)

2.6

一種のシュチュエーションホラーだが、雑な展開に興ざめしてしまった。それを気にさせなくするような魅力的なキャラクターもいなかった。

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.0

いわゆる往年の西部劇では絶対に主人公にならない旅団付きの料理人と中国系移民のささやかな夢と友情にスポットをあてた物語。
タイトルとポスターアートだけの情報で鑑賞したので、もっとほのぼのとしたストーリー
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

叙情的なアート系作品とは対極にある、究極の力技エンタメ作品といった印象。
よい意味でマンガチックで過剰な演出、分かりやすいストーリー展開、圧倒的で華美なダンスシーン、インド映画らしい全部盛りがなんとも
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

大きな変化を望まなくなるのは、ある種の老化現象だと思っているが、悲しいかな自分にもそういう部分があるので、主人公平山に大いに感情移入した。なので、平山の変化のない毎日のルーティンを見せられて、心地良さ>>続きを読む

バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.8

初見時、かなりの衝撃を受けて自分のオールタイムベストの一本とする程に気に入った作品だったが、20年後の現在もそうなのか、それとも思い出補正の仕業なのか、それを確かめるために再鑑賞してみた。
結果的には
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.5

南北戦争時代と現在、時空を超えた二人がリンクしていく物語かと思いきや、中盤のあるシーンで、えっ、どういうこと?、と混乱させられてしまった。
なるほど、うまく騙されはしたが、設定ありきで、ストーリー展開
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追悼のざわめき(1988年製作の映画)

3.6

カルト映画好きの知人から話だけは聞いていたので昔から興味があったが、この度やっと鑑賞することが出来た。
長年の想像が大きくなり過ぎて正直なところ、若干の拍子抜けはあったが、熱狂的なファンがいるのも理解
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.4

幼い乙女心を傷つけられた少女の軽い気持ちでついた嘘で人生を狂わせられた男の物語。
子供の言うことを信じたい気持ちはすごく分かるし、それが自分の子供ならば尚更だ。それ故にその矛先をむけられた者が状況を逆
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犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.9

ストーリーに特筆すべき点は無いが、1作目より各キャラの個性が際立っていて、いろんな意味で安心して観れた。
アクションや暴力描写は見応えあり、笑える要素もたっぷりで、シリーズものとして、大成功していると
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地球を守れ!(2003年製作の映画)

3.3

バカ映画だと思っていたら、途中で辻褄合わせが始まって普通のB級作品なのかと嫌な予感がしたが、着地点は予想のはるか上をいく激烈バカ映画だった。
コレをヨルゴス・ランティモスがどのように料理してくれるのか
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アネット(2021年製作の映画)

3.9

アレックス三部作以来、久しぶりのレオス・カラックス作品の鑑賞。
ほぼ全ての台詞が歌で形成されているというかなり風変わりなミュージカルだが、レオス・カラックスらしさは感じれた。
正直なところ、エンタメ的
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.7

これだけ動きのある映画なのに何故か無性に眠くなった。何度か寝落ちしながら、4回目の鑑賞でなんとか完走することが出来た。
アカデミー作品賞受賞作ということで大いにに期待していたが、個人的には波に乗れなか
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どですかでん(1970年製作の映画)

3.7

黒澤明が初めて挑んだカラー作品で、ガレキの中の貧民窟に住む様々な人々を描いたオムニバス映画。
黒澤作品の中ではそれまでの大作と比べると評価が微妙だったので、それ程期待していなかったが個人的には大いに楽
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.1

再鑑賞。
オープニングのカッコ良さだけが記憶に残っていて、ストーリーはキューブリックの「現金に体を張れ」っぽいやつ、って思ってたけど、見直したらだいぶ違った。
タランティーノ的な無駄話の楽しさと、タイ
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ベニー・ラブズ・ユー(2019年製作の映画)

3.1

B級作品と割り切って鑑賞したが、イマイチ笑いのノリが合わなかった。
ホラーとしても中途半端な印象が残った。

プレステージ(2006年製作の映画)

3.4

他の人の評価が高いのが意外だった。
ノーラン作品ということでハードルを上げて観てしまったからか、個人的にはそれ程ハマれなかった。
謎解きものとして、オチに禁じ手を使っているし、ノーランらしい(愛すべき
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激怒(2022年製作の映画)

2.5

ゴダールやトリュフォーみたいな成功例はマレで、評論家が作品をつくる側にまわると残念な結果を残すことが多いイメージがあるが、本作もやはりそちら側の作品だった。
同業者や関係者は忖度してこの作品に対して悪
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ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)

3.2

サイモン・ペッグのおかげで底上げされてはいるが、ごく平凡なSFコメディ。
何も考えずにポップコーンでも食べながら気楽に楽しめる作品。

エボラ・シンドローム/悪魔の殺人ウィルス(1996年製作の映画)

2.7

いろんな意味で滅茶苦茶。
B級映画として、ストーリーはある程度予想していたが、キャストの演技力が不味すぎて興醒めしてしまった。
ただ、司法解剖のシーンを始めとするゴア表現のレベルはかなり高かった。

電力が溶けるとき(2021年製作の映画)

3.0

葛堂里奈目当てで鑑賞。
ショートフィルムとして上手くまとまっていると思う。

夢の丘(2019年製作の映画)

2.6

葛堂里奈目当てで鑑賞。あまり怖くはなかったが、雰囲気は良かった。

審判(2019年製作の映画)

3.4

ストーリー展開はありがちだが、森啓一朗の嫌な面接官役が素晴らしかった。

ナニカの断片(2018年製作の映画)

3.1

永井秀樹の表情が最高。声を出して笑ってしまった。

あおい(2018年製作の映画)

2.9

痛々しい会話劇。
見た目は普通なだけにリアリティがあった。

よだれかけっ子(2019年製作の映画)

2.4

ラストで良い話っぽくなっているが、ストーリーに必然性を感じれなかった。
ショートフィルムなのに長く感じてしまった。

呪ってあげるにゃよ(2018年製作の映画)

3.3

ビンタの応酬カップルは見苦しかったが、作品としては嫌いじゃない。
主人公に過去に何があったのか想像してしまう。

さまよう朝(2021年製作の映画)

2.8

台詞は同じでも役者によって間のとり方が若干違うので、それによってニュアンスの伝わり方が微妙に変わってくるのが良くわかった。

こたつ(2019年製作の映画)

3.4

短い時間でいろんなことが上手く表現できていたと感じた。
鑑賞後感はかなり良い。

THE FILM IS MINE(2018年製作の映画)

2.8

演出ではあるが、助監督がずっとタバコを持っているのがムカついた。印象に残ったのはそれだけ。

さよならシンデレラ(2018年製作の映画)

2.9

葛堂里奈目当てで鑑賞。
元恋人が部屋を出ていった後の片方の靴が不自然すぎる。シンデレラっぽくするための演出だろうが、一瞬、飛び降りたのかと思ってしまった。

あの娘の雫(2021年製作の映画)

3.5

コントっぽい作りだが、途中で急速に作品のテイストが変わるのが面白かった。
結構好き。