アップショットとかがヒッチコック映画っぽい。
ホラーやスラッシャー表現が怖くて今までこの手の映画は見てこなかったが意外とまだ見れる。ユニバが恋しい。
ハワードホークスの暗黒街の顔役が正と思ってたからいつ栄光から没落するのかな?と最後まで見ていた。あれかフォースの覚醒か。
『明日に向かって撃て』以来のポール・ニューマン。
この古臭さやあっさりと描いているところに、現代がパチンコ演出並みに視聴者に分かりやすくなっているんだなと70代の喜劇を見て思う。信用できない語り手が露>>続きを読む
コン・リーという女優が素晴らしすぎる。
芯が強く毅然とした態度で良かった。
ヌーベルバーグの金字塔にこんなことを言ったらあれだが、めっちゃアニメっぽい。
ゴダールに対してもアニメに対しても解像度が低いから両者の類似性や影響を論じることはできないのだけど、殺人鬼の日常をポップに>>続きを読む
僕も生まれがフランスでミドルネームもjulienということで鑑賞。
共同親権の逆進性を描いた作品だが、序盤から面会交流や養育費の取り決めなど単独親権では適えられない充実した制度で驚く。
グッドガバナ>>続きを読む
ディスコ文化に全く無縁の若者なのでこんな時代があったなんて驚くばかり。だが、キャッチーなシーンを抜きにして見ると、家庭や社会に居場所のない男が行き着いた先は、宮台真司が『まぼろしの郊外』で述べた第四空>>続きを読む
ハワードホークスの『紳士は金髪がお好き』でも歌われてた曲が序盤に出てきて興奮した!あれ有名な曲やったんや。
椿姫もそうなんだが、過ちとしての男の薄情さとそれすら包み込む女性という類型にパワーを感じる。
粗雑な一般市民たちが地球規模の危機に立ち向かうという大味な筋書きで面白いが、途中で山場のための山場みたいな試練がいくつかあったり、チームのヒューマンドラマも割とドライというかあっさりしていたりで160>>続きを読む
レストア版のカラー映画を見ると、そうか30年代にはカラー技術は既にあったのだなとハッとする。
圧倒的な存在感とキュレーターの強い意志を感じるファットボーイかエノラゲイを初めて見た社会科見学での記憶を思い起こさせる。アメリカの小学校に通ってた頃に訪れた戦争博物館での出来事。
その重量感はグラシ>>続きを読む
1931年公開の割には今の子も楽しめる。いわゆる悪辣な犯人という見せ方じゃなくて、どこか愛嬌あったり、真性があるというのがおもしろい。
あと、口笛を吹く殺人鬼というモチーフ性にオッとなるし、私刑をは>>続きを読む
男はみんなバカでファムファタルな機転の効く美女に転がされるという世界観が良い。この映画、監督がハワードホークスでマリリンモンローという古き良きアメリカが爆発してる。
世間での評価や坂本龍一の名声に強く関わる作品にしてはカルト映画っぽい作られ方をしていて驚いた。北野武がホモセクシャルにオブセッションされた作家性になったのは、この映画の影響もあるのではないか?と思うく>>続きを読む
この映画観てる最中に、自宅に泥酔した全裸中年男性が押しかけてきて勝手にシャワーを浴びるという事件が起きて忘れられない映画になった。シャワー音でやっと気づくという。
エイリアンやヒッチコックの鳥っぽい>>続きを読む
シュールでナンセンスな笑いを含んだシンメトリーな構図で全編構成されてる映画。嫌いになれない。
ヒッチコック、もしかして金髪女がすき?ってくらい見る映画だいたい同じ雰囲気の女優が主人公な気がする。オブセッションされた監督の性欲を感じる。
タイトルにある通り、鳥が大活躍するパニックホラーには違い>>続きを読む
ハリウッドで共産主義者の監督がレッドパージされなかった時代の作品なのかな?と思ったらジョン・フォードだ。蓮實重彦の本でしか名前を見たことがなかったので初め手のフォード映画になるのかこれ。
過酷な旅を>>続きを読む
相対する敵と観覧車に乗る表現って日本のアニメ発だと思ってたが元ネタはこれなのか。西部劇が好きな三文作家の描写に、なんか実験小説批評か何かの本でこの映画が論じられていたのを思い出した。
あと、ドナウ川>>続きを読む
日本映画第三の黄金期にやってそうな映画。裕福な家庭で才ありきにも関わらず、エリートコースからドロップアウトして逃避行。アメリカンニューシネマぽい
アメリカのコメディで育ってない非アメリカ人には難しい映画じゃない?
高校1年の時、何も理解できないくせにマクルーハンのグーテンベルグの銀河系を読んだ記憶が蘇って爆笑した。自分が画面にいて嫌な気持ちに>>続きを読む
冒頭の過去の自分に反逆しようとしてるんだというセリフが良い。あと、ゲーテみたいだなと丁度思ったタイミングでメフィストを自称したので笑ってしまった。
ちょっとカリカチュアが過ぎる造形だと感じるものの、>>続きを読む
ホクロの位置でマリリン・モンローだと分かってしまうほど、日本人の二十代にとっても彼女がアイコニックな存在だったのかと自分自身驚いてしまった。
招いた素人が当人のしたたかさ、能力の高さからコミュニティ>>続きを読む
金持ちになっても愛や真実がないなら虚しいだけというのは市民ケーンにも通じるが、これにくわえて「過去の栄光に縋るみっともなさ」がとにかく伝わってくる。
また、『サンセット大通り』は金持ちという部分が、>>続きを読む
少なくとも僕は割とポジティブな評価だったけど、何でだろう。
そもそも雀の戸締りは内容以前に自分に刺さる箇所が多すぎたのはある。パタナリスティックな母子家庭像の提示や離婚した父が赤いオープンカー乗って>>続きを読む
『千年女優』の元になったショットが見たかったので鑑賞。
三船がガチギレしたという弓矢を使った演出は圧巻だった。白黒は本当にフォグが映える。
落語の死神やこのアダプテーションを見てると、キャストの人種>>続きを読む
北村紗衣さんが中学生の時に見て今の専門や映画批評するきっかけにもなったと記事で読んだので気になって視聴した。
高慢と偏見みたいなやつなのかな?と先入観をもって視聴したら開幕でキッチュな戦闘が始まって爆>>続きを読む
共同親権がしっかりした描写やグリーンデイを聴いていそうな実親、ハンドバッグでゲイ認定に思わずアメリカを感じ取ってしまったが、それ以上に映画では少年の成長よりもバツ3の母親が3度も有害な男らしさをまとっ>>続きを読む
グレタ・ガーウィグは保守層を上手く取り込みながら魅力的な女を描くのがうますぎる。ヴィクトリア朝文学的な余地を残しつつ違う人生を歩む人も描くというのが良さのポイントなのかもしれない。
色鮮やかで見ていて>>続きを読む
腐敗した組織でヒッピーみたいな不恰好の正義漢とバディと言えるほど密接ではないものの背広組の胡散臭い正義漢が出てくる映画。一匹狼の警官というキャラクター像の誕生を見た気がする。こういったモチーフを見るの>>続きを読む
凄いな。まず、ホプキンスは画面にほとんど出てこない。わずかな幕間の時間でサスペンスを盛り上げてしまっている。全体で何分くらい登場したんだろう、20分もないんじゃない?
次に、ほとんど血が出てこないし>>続きを読む
ヨルゴス・ランティモスの売りは艶笑コメディだと思っていたから途中まで手コキはないの?と戸惑い、また彼の作家性はシュールなナンセンスさに由来するスリラー感だと思っていたのであれ普通に話が進んでいるなとも>>続きを読む
『真夜中のカーボイ』、『イージーライダー』もそうだけど、男社会の落伍者たちを対象にした同性の連帯がアメリカン・ニューシネマの時代に描かれているということに驚きがある(同性の連帯の中身がホモソーシャルと>>続きを読む
子供たちは社会から隔絶した生活を送るように強いられていたが、息子の筆下ろし目的で招かれた外部の存在によって親が作り上げた箱庭に変化が訪れて...というもの。
突然の不条理や箱庭でのナンセンスな遊び、>>続きを読む