僕も生まれがフランスでミドルネームもjulienということで鑑賞。
共同親権の逆進性を描いた作品だが、序盤から面会交流や養育費の取り決めなど単独親権では適えられない充実した制度で驚く。
グッドガバナンスは大事だし、暴力や強制力を持った手段で接してくる親に対して面会の権利を制限することも強く求められるが、これを見て単独親権が良いとは不思議とならなかった。この映画はあくまで共同親権がある国における家族の救いなさをホラードキュメンタリーとして描いているので、単独親権チョッパリがその手の議論の引き合いに出すにはアンフェアな印象を受ける。というか、DV等の裁判所判断があれば単独親権だったり、親の権利を制限されているんだけど、それはフィクションだから？
にしても、日常に根付いた居心地の悪さやパーティで身近な人が大慌てになってる疎外感込みの緊張感、執着した夫の狂気が良かった。僕も全裸中年男性が家に侵入して以来、警察の公権性や執行力に全幅の信頼を置くようになったので最後は警察に連れて行かれて良かった。
