ごーふぁーさんの映画レビュー・感想・評価

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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

4.5

映画『丘の上の本屋さん』
穏やかな賢人で街のメンター的な存在である古書店の店主、イタリアンなお隣の仲良しカフェスタッフとの対比も面白い。
この本屋は独特、人助けで質屋のように本を買い取ったり、本を無料
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.7

映画『ジョン・ウィック コンセクエンス』
小さく産んで大きく育てる、経営の見本みたいな出世映画。いよいよ出演陣も映像美も超豪華で期待にたがわず。
各美術館やパリの使い方も素晴らしくて、座頭市(ドニー
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.7

洒落た気まずさが蔓延する見事な映像で、パルムドール作品を上田の古い映画館(上田映劇)で愛でることができて本当に幸せだった。
https://twitter.com/juntaniguchi/statu
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バービー(2023年製作の映画)

4.5

昨今のディズニーアニメのようにお説教ぽいが、説教臭の消し方やお話の回収方法がお見事。
老齢賢者の登場もハリウッドっぽくてよい。まあマーゴットさんが出てればなんだって観ちゃうのだけど。
バーベンハイマー
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バビロン(2021年製作の映画)

3.9

大金をかけたハリウッド史映画、でも既視感ある映画造り。で、否応にも主役女優の存在感が増す。
ブラピが下手な役者を演じるのも良かった、いつもの演技でよいのだから笑。そして、脇役ながらオリヴィア ハミルト
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.9

久々に新鮮な目で映画を観られた、この作品に感謝。
このめくるめく映像が映画の存在意義を具現化している。アジア系の物語を、ここまで深く斬新に描けるとは。それでいて、しっかり泣ける。
アカデミー作品賞も役
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高度7000米 恐怖の4時間(1959年製作の映画)

4.7

高倉健主演のハイジャク映画、1959年9月公開。当時の羽田空港の様子など映像資料としても一級品。とりわけDC-3の操縦席、機内の様子に夢中になる。DC-3の元となる軍用のC-47輸送機とは趣が少し変わ>>続きを読む

ブレンダンとケルズの秘密(2009年製作の映画)

4.5

『ケルズの書』やアイオナ島に関心をお持ちの方に是非お薦めの映画。この時代のケルトを取り巻く雰囲気や当時のバイキングに如何に恐ろしい存在であったかを、雄弁なビジュアルかつ詩的な語り口で知ることができる冒>>続きを読む

ビットコイン・ウォーズ 暗号資産の行方(2019年製作の映画)

3.8

タイトルがミスリードすぎて笑ってしまうのだけど、監査人によって、会計から街の闇が暴かれるプロセスが意外や面白い。帳簿が犯罪を語り、スリリングな展開へ発展する。カート・ラッセルが良き田舎爺さん役でして.>>続きを読む

シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

4.6

映画『シャドウ・イン・クラウド』
爆撃機でゼロ戦+?と戦う設定に箱の謎が加わり、ありえない出来事の連続にあきれ顔だが面白い。予告などを事前に見ないことを推奨。
前半はB17銃座での単独密室劇なので表情
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3つの鍵(2021年製作の映画)

4.7

出だしから凄い、つかみが完璧な映画。
短い時間の中で幾度も「喪失」「再生」という言葉が浮かび消えていき、血の気の多い話かと思えば静謐の極みだったりと、唐突な事象に淡々と見舞われる登場人物たち。
3つの
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父子草(1967年製作の映画)

4.0

乱暴ながら人情味溢れる労務者を渥美清が好演。電車高架下のおでん屋とアパート一屋という限られたシーンの中でドラマが展開していくも、淀みなく面白く話が進む。とても効率的に映画が造られており驚く。脚本は木下>>続きを読む

ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

4.5

アクション映画と思い見始めると実は深みあるコメディ。最初と最後の自転車の物語の間に示唆がたくさん詰まって、バタフライ効果の話でもあり、出来事の不条理な連鎖の話でもあり、素直に凄いし、映画の醍醐味を堪能>>続きを読む

元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件(2020年製作の映画)

3.5

今どき珍しいレシプロ機の航空アクションで思わず最後まで見入ってしまった。
タイトルで揉めたらしいが配給会社内で知恵を絞った気配がうかがわれ微笑ましい。
原題 Horizon Line も渋いが、ヒロイ
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サンタ・ビットリアの秘密(1969年製作の映画)

5.0

● 村人総出でワインを隠すシーンに和む

映画の舞台はフランスではなくイタリア。時は第二次大戦末期、ムッソリーニの死に伴い、いやがおうにも緊張感が増した時期である。ただ、映画の内容はと言えば、戦争より
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タイムボム 爆弾解除、ミスしたら即死。/ブラスト 爆弾解除、ミスしたら即死。(2021年製作の映画)

4.7

録画を何気なく見始めたらフランス映画で、ウクライナ ドンバスの地雷撤去チームの後日譚の悲劇という作品。
タイトルから受ける印象とは異なって、見応えがあり拾いモノ。人物描写の彫りは深く、閉塞空間での低予
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.2

酔っ払いなんてロクなもんじゃないけど、いい男たちが演じると憎めないもので。中年教師4人のガキな振る舞い、しょうもなさに、ボンヤリつきあって童心に帰る2時間。エンドクレジットの「アイダへ」の意味が、検索>>続きを読む

花椒の味(2019年製作の映画)

4.5

花椒(ホアジャオ)の味
愛おしい三姉妹の物語。腹違いの娘3人と父親の間をつなぐのが火鍋、花椒、一家火鍋の店。香港、重慶、台湾と3つの舞台もうまく絡ませ、炎が舞うビジュアルも上質、久々にアジアの本格的な
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.5

脇役がコリン・ファース、サミュエル・ジャクソン、マイケル・ケインと芸達者で豪華。ただ、007を模した映画は、なぜかくもイマイチになってしまうのだろうか。
よくよく考えると007シリーズも荒唐無稽のたい
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サイレンシング(2020年製作の映画)

2.5

アートな雰囲気ある画作りとサスペンス基調物語のバランスが悪いが、大自然の空気感のある映像が見事。
ドラマ『ゲーム オブ スローンズ』のラニスターだった俳優が主役と知り見たが、当人もその他役者もなかなか
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ロシアン・スナイパー(2015年製作の映画)

4.0

対ドイツ戦で英雄となったソ連の女性狙撃手の物語。エレノア・ルーズベルト大統領夫人が訪露するところから始まり、途中の回想シーンでは、社会体制、身分、価値観すべてが異なる2人の女性の対話が非常に刺激的かつ>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.5

映画『トップガン マーヴェリック』
名職人だったトニー スコット監督の追悼映画で良き残照。特筆すべきは脚本、かつての同僚の弔いを骨子にして面白さを追求すべく練りに練った跡が随所に。そして人間関係もメカ
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バトル・オブ・ブリテン~史上最大の航空作戦~(2018年製作の映画)

3.8

英空軍で最高の撃墜数を誇るポーランドパイロット舞台。不良っぷりが心地よく、物語としても上出来。戦中から不遇な扱いで、戦後は帰国しても散々な目にあったとは知らなかった。主役はゲームオブスローンズのラムジ>>続きを読む

黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

3.5

ベルヴェデーレ宮殿内オーストリア絵画館は、今時珍しく撮影禁止なので入口のみ撮影した。映画では、宮殿内にて、オーストリアのものとなってしまったアデーレ像をヘレン・ミレンが感慨深く眺めるシーンで使われる。>>続きを読む

アルゲリッチ 私こそ、音楽!(2012年製作の映画)

3.5

ベルイマン「秋のソナタ」の実話阪(笑)。
娘が監督したピアニスト一家のドキュメンタリー。父親の違う3人の娘とのコラボでもあり、なにやら家族の秘密を覗くゾクゾク感がある。
演奏シーンが差し込まれるが、そ
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.0

サバイバルなノウハウ満載で、大自然の映像美を満喫しつつ、トムハ>デカプの印象強しw。「バンド・オブ・ブラザース」以来、七変化の役柄が続く彼。今回も、なんなのコヤツの演技力!の域、デカプリオに真正面から>>続きを読む

ブルー・ダイヤモンド(2018年製作の映画)

3.8

ヒンヤリとした映像詩。評判悪い同作、されどカメラワーク良く、ロシアの落ち着いた色調故に最後まで楽しめた。複雑な人物像を演じる、強くないキアヌ・リーブスがとても良い。

<その他の映画紹介>
https
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.8

タイムループによる安定した暮らしが繰り返される。その発展性のなさ故の悲哀の描き込みが良い。
コメディタッチながら、コンセプトが明瞭で他のループものと一線を画す。一見、軽くたわいない物語ながら評価が高い
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記者たち~衝撃と畏怖の真実~(2017年製作の映画)

4.0

イラクを攻め入る口実を見つけようと躍起になる政権、タイムズもCNNもスルーする中でナイト リッダー社だけが追求し真実を報道する。今のロシアと同じことをアメリカがやっていた記憶を思い出させ、ジャーナリズ>>続きを読む

ジャッキー・コーガン(2012年製作の映画)

4.7

素晴らしいカメラワークでブラッド ピットもハマリ役。冗漫な台詞まわしがダメダメな世界を描き尽くし、それでいて物語が弛緩せず、間延びさせない映画マジック。レイ リオッタも素晴らしい演技だった。原題は K>>続きを読む

前科者(2022年製作の映画)

4.0

「砂の器」を彷彿させるシッカリ目のサスペンスは、映画ならでは。前科者たちに助けられ奮闘する主人公も、毎度どんな役でもこなす有村さんの名演で存在感アップ。
ルールに縛られすぎない、やや昭和的な振付けも良
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17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン/キオスク(2018年製作の映画)

4.0

恋の悩みをフロイトに相談する恋愛物語かと思いきや、舞台はナチスのオーストリア併合。気味の悪いことが、静かに周囲に起き、徐々に日常が脅かされ、居場所を失っていく。時期が時期だけにじわりと来る。
ブルーノ
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

5.0

ギレルモ美学が結実した大絶賛作品なのだが、劇場ガラガラで唖然。
キャッチコピーにサスペンスとあるが、実は古風なアメリカンノワール。とにかく相変わらず美術が凄く、見世物小屋 セットは素晴らしいし、天候は
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マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

3.5

彼女は私に言った。
人は本を読んでいる時、物語の中に住む、本という家の中で暮らしている、と。
彼女が何よりも愛したのは読書のあとにも続く、鮮明な夢を見ているようなひとときだった。
本がもたらした感情に
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.5

過去作を完全に塗り替え、堅め一杯にハンドルをきって、コミカル度0の新演出。これが功を奏して、新バットモービルやゴッサムの世界観に魅了された。映像も素晴らしくキャットウーマンとの引きで撮った
コリン・
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.6

高名なシカゴの建築家ダニエル・バーナム(Daniel Burnham )が設計したものである。彼は1893年のシカゴ万国博覧会を成功させた立役者でもあり、その万博では彼主管の都市計画を披露し、全米の建>>続きを読む