KanataAndoさんの映画レビュー・感想・評価

KanataAndo

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キル・ユア・ダーリン(2013年製作の映画)

3.7

もうハリー・ポッターのイメージすぎて、ハリーくんのこんな姿を見れるなんて…ってなってしまうw

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

絵が綺麗なことは前提として、他は不可解なまま終わるのとか、多少荒削りな部分はあるけど、作ろうとしている作品の世界観は素晴らしかった。
過去×震災×使命 は組み合わせが良く、世の情に響きやすいと思った。
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.9

DVも共依存も、愛情不足、欠如した心、アダルトチルドレンも。
好きでそうなったわけではないが、はみ出し者でしか生きられない者たちを作り出してしまう。

正当化してそこから堕ちていくしかできず、人として
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Love,サイモン 17歳の告白(2018年製作の映画)

4.0

私たちの直面してきた悩みや隠してきた苦しみや、対人間での感情を真新しいユニークさで見せてくれた。
そして、表現が何より新しく、伝わりやすかった。
一番辛かったことろの、カミングアウト手前、直後の心境や
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サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

3.7

青春時代の絆とか、濃かった経験って本当にどんな経験であれ、綺麗な形として心に残るんだよなぁ。
レズビアンへの批判的な表現はあったものの、その時代風靡を表してるものなので。
まぁ、そういう使われ方だった
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.8

ついに映画トータル1000作品目!!

子どもを育てる、ということ、
大事な約束、才能を活かすということ、
色んな目線に立って、大事なことは何なのかを考えさせられる作品だ。

ファーザー(2020年製作の映画)

4.3

すごい映画だった。
この映画に解説が欲しいような気もするし、わからないのが正解なのも納得だし、断片的な繋がりに意味を求めたくもなるけど、それが無いのが認知症。
これが本当に認知症の見える世界なのだとし
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イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)

3.3

彼が有名人であること、人たらしであることやゲイであることはわかったが、イヴ・サンローランとしての彼の有能さも努力も人としての魅力も微塵も伝わらなかった。才能があることが大前提にしても、果たして彼の手柄>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

4.5

「普通じゃない」者たち、これはマイノリティのストーリーなので、マジョリティ(多数者)の人からの支持は難しそう。
この問題提起を自分事として日々向き合っている私にとっては、最新に近く、身近に感じる作品だ
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ニュー・オリンポスで(2023年製作の映画)

4.0

70年代のローマ。街や家の中も素敵だった。
その美しさと愛しあった思い出を心に残したまま、デモで引き裂かれた2人の男。
その甘い記憶が爪痕として90年代まで心に刻まれている2人。
運命の歯車がほんの少
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僕の巡査(2022年製作の映画)

4.0

同性愛が犯罪とされていた時代のイギリス。ただ純粋に人を愛することで、犯罪者となった。
そして、それを恐れるあまり、隠す為に人を傷つける手段をとった、そうでしか身を守れなかった形が、この映画だ。
本当に
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コバルトブルー(2021年製作の映画)

3.5

ゲイ作品では、僕好みの絵や写真などが多く、この映画もまた、アート描写が美しかった。
僕たちは日常において、普通の人が普通にしている自己表現を自粛して生活している人が多いからか、自己の表現の発揮できる場
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永遠の0(2013年製作の映画)

3.8

大学生の時に百田さんの原作を読んでそれが良すぎたがために映画は評価が下がるけど、やはり素晴らしい内容。
宮部さんが人として本当にかっこいいと当時思ったけど、それを演じる岡田くんがとにかくかっこ良すぎる
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.9

戦争は人間としての尊厳までも奪う。
この映画は、戦争がどういうものか、ということではなく、絶望の淵から、「生きる希望」「光を灯す人間の力」を見せてくれた。
長い年月をかけて閉ざされた人の心を開くことは
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百合の雨音(2022年製作の映画)

2.8

「LGBTの人たち」「ノンケ」という発言が出てくるあたりが最近の映画だと感じさせる。「オリンピック」や「コロナ」も出てくるので、今の日本の設定なんだろうけど。
ストーリーのための性交渉ならなんとも思わ
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ダニエラ 17歳の本能(2012年製作の映画)

2.7

実話なのできっと本当はもっとドラマがあっただろうに、ハイライト的な出来事だけがここで見せられてるんだろうな。
キリスト教徒の信仰への反抗もわかりずらかったし、とにかくよくわからない作品として世に出して
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ある男(2022年製作の映画)

3.9

謎解き×戸籍×差別の組み合わせが、東野圭吾の秘密を連想させた。
在日の人への悪気ない差別的発言や、死刑囚への先入観、犯罪者への偏見の言動などを苦笑いでかわすシーンが私の日常とかぶって、その心労と苦味に
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

3.7

エンタメ性として視聴。後半の展開は、うーん、、といったところだが、前半部分の迫力と、やり過ぎ感が逆に潔くて良い。
善良な人のこころを利用する人間は、身近な存在でも一定数いる。奪う・奪われないの物差しで
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さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

3.6

最初のカタカナ用語の羅列にバグるの共感。

言葉のチョイスが深くて時折グッとくる。
残された者はいつだって悲しみを背負う。

エビータ(1996年製作の映画)

4.0

ものすごいパワー溢れる映画だ。
最初は入り込めないかな?と思ったが、エビータというアルゼンチン史上最も愛された女性を知れたことも、マドンナの歌唱力も、ミュージカル映画としてのエンタメ性もかなり見応えが
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

3.4

ジブリ風だけど、ジブリの奥深さや細かく洗練された作りを知ってると、やはり内容の薄さが際立っちゃうよね。。

水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.5

からだの変化が著しい、性に多感な時期の、シンクロという競技でより意識する性への関心。そこで複雑に交差する、成長に伴う心のベクトルとからだのベクトル。
自分という単体だけでなく他人との違いを知ることでよ
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カケラ(2009年製作の映画)

3.0

これといって展開が面白い訳でも内容が濃い訳でも学びがある訳でもなかった。
それに周りの人たちの演技が演技でしかなくてリアリティを感じずに入り込めなかった。

あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)

3.5

人と人ってそう、こんな感じ。違うから惹かれ合う。
相手の好きで嫌いな幼稚なところ。
幼稚な彼が最後、そこを突いてパラレルワールドへ持っていくのが良い発想でまとまりを感じた。
本当に愛する人は、どんな形
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ユンヒへ(2019年製作の映画)

3.8

何故この映画がレズビアン当事者から評価が高いかが見てわかった。これがこの時代の人たちが辿ったリアルだからだ。周囲の目、世間の目、大人という権限に逆らえず選択した道。
勇気を出すことへの恐れが芽生えるに
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あしたのパスタはアルデンテ(2010年製作の映画)

3.8

結末は正直、想像に委ねるしかなく、解決してないものがほとんどで物足りなさは残るが、お祖母様の心に寄り添った在り方や視線、そして残した教訓がとても印象的な作品。
私の知人にも兄弟でトランスジェンダーの人
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人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

3.9

ゲイの父親の在り方を筆頭に、お父さんの死後の息子の人生が、お父さんの生前と死後二つの時間軸で息子の記憶を通して流れる。
ゲイ活動でハーヴェイ・ミルクやゲイプライド、レインボーフラッグの意味やゲイ歴史を
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.3

最初は、よくある薄い映画かと思った。途中から映画として抜群の展開を見せてくる。
なるほど、"みぃちゃん"にはやられた。
この映画は、どんでん返しのような仕掛けが2度かけられている。
旅立ちの日にを使う
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

3.9

この題名にセンスを感じる。
周囲の抱える傷に触れながら、自分の欠点の受け止め方にも迷い、伝えることにも未熟な感じがまさに大学生真っ只中の大人の階段を登ってる感じでいい。
なかなか強烈な事実を経験してい
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ローマ、愛の部屋(2010年製作の映画)

3.5

ずっと裸でいること以外は、意外とハートフルだった。
この部屋の中で距離を詰めて育まれる愛。
ユーモアに溢れた2人の人間性がとても好印象で、お互いに背負ってきた過去や、芸術に触れるシーンがあったり、思っ
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WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

4.0

ゲイのリアルな心情をうまく言葉で表してくれるおかげで自分事として、納得と共感性が高かった。自分でも語彙力が垂らず説明できなかった当事者としてのことに、言葉一つ一つ掘り起こして使いたいと思う台詞が多かっ>>続きを読む

ひとよ(2019年製作の映画)

4.3

理不尽に子どもに暴力を振るう父親を母親が殺す。それが正義か否かではなく、それによって壊れた家族の形の変動の物語。
吃音で社会に溶け込めない優しい長男と、反逆精神を内に秘めた次男、家族想いな妹。どこをと
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

白夜というのもあり、この作品の展開も恐怖心をそんなにあおるタイプではなく、残虐さや性的描写もあるものの、そこまでイカれてもない。
発想は素晴らしいけど、あんまり優れたタイプじゃないカルト作品。
個人的
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