はなればなれのマチルダさんの映画レビュー・感想・評価

はなればなれのマチルダ

はなればなれのマチルダ

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ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

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マギーギレンホールはジェイクギレンホールのあの眉間に皺の寄った顔みたいな映画を作った。

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

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四角の次は三角でパルムドールですか、とか小馬鹿にしてたけど、スクエアの時より遥かに楽しかった、単純そうで割とよく作り込まれてて面白い

憐れみの3章(2024年製作の映画)

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やばいめちゃ面白い悔しいぐらい面白い、多分ドライブマイカーぶりに3時間を秒速に感じさせられた映画。今フィルマークス開いて初めて邦題知ったけど相当秀逸なタイトルだと思った。そう言えばそうだけどエマめちゃ>>続きを読む

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

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モーレツ懐古主義者の私の心は揺らされました。あまりにも高度な映画で衝撃を受けた

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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三宅昌は街の撮り方が良い。今回は少しドラマチック過ぎた気もするけれど。ひみくんの配役が光っている

アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家(2023年製作の映画)

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久々にドキュメンタリー"映画"を観た気がした。ドキュンメントしつつもやっぱり映画は芸術として羽ばたいて良いのだと、私の留学先のドキュメンタリーの先生もそういえばそんなこと言ってなと。ヴェンダースの新作>>続きを読む

西湖畔(せいこはん)に生きる(2023年製作の映画)

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私は何を観たのかが分からなくなるような気狂い映画だった。春夏秋冬そして春の愛をむき出しにしたらルクスエテルナ見出しちゃったみたいな…。エンディング辺りでカラックスのパリにまどろめショットをズームレンズ>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

5.0

オールタイムベスト。ここまで完璧な映画は観たことがない。一寸の狂いなく4時間ひたすらに完璧な美しさを誇る作品。これを作れるなら人生の全てを差し出すことも微塵も厭わないような、人智を超える傑作。

エドワード・サイード OUT OF PLACE 4K(2005年製作の映画)

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やはりドキュメンタリー映画とは、フィクションとは比べ物にならないような途方もないプロセスを経てそれぞれの場所に辿り着いているのだと、かくも膨大であっただろうフッテージを切っては貼って、綿密に編み込んで>>続きを読む

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

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欧米人の東洋への眼差しで作られたかのようなニュアンスもたまにあったりなかったり

静かなる男(1952年製作の映画)

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多文化社会の中の異文化理解がこの人たちはあまりにも出来なすぎて驚きを通り越して不思議に思ってしまった現代人の私であったが、それよりもやはりフォードは大衆をフレームの中で動かすのが上手い。あとラストの笑>>続きを読む

怒りの葡萄(1940年製作の映画)

5.0

溝口を凌ぐほど幽玄に美しい。この世の最高傑作。

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

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ショーンベイカーって絶対頭良いのに頭良くないふりというか、インテリ気質を全く押し出していかないで結局クレバーな映画に辿り着いてしまうからかっこいい。

時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!(1993年製作の映画)

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このストーリーをリヴェット的に描くのは良いのだけど、『ベルリン・天使の詩』というあまりにも強いプロットが既にあるのだから、人文学をあくまで世俗的に描く方がテクストの強度がより出るのではないか。とはいえ>>続きを読む

オズの魔法使(1939年製作の映画)

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持っているものに気がつけることを才能と呼ぶのだと幼児に説くなんとも高度な寓話です。
この世界がそもそも不条理で歪んだものである以上、リアリズム的に描いていては真実に迫れないというルイ・マルの論には私も
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ヤンコおじさん(1967年製作の映画)

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映画に自分を映す作家って基本的に好きじゃないけどヴァルダは特別過ぎる。本当に良い。太陽の絵が描かれた黄色いロンTを着てるおじちゃんがあまりにも輝いて見えました。

蛇の道(1998年製作の映画)

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仏リメイクの方を先に観てとても気に入ったけれど、オリジナルも比較すれば荒削りではあるが非常に上質な作品だった、とても良い。青山真治はどんな時も必ずボールをバットの軸で捉えてくれるのに、どうして黒沢清は>>続きを読む

蛇の道(2024年製作の映画)

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めちゃくちゃ良かった。ドレミファ娘ぶりに黒沢清良いと思ったかもしれない。

追記
今日はオリジナル版『蛇の道』を観た。どちらも黒沢清トップレベルの映画の面白さと上質さを兼ね備えた作品だった。
ある人が
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タンジェリン(2015年製作の映画)

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ショーンベイカーはガッツがあって良い。脚本、監督、編集、カメラも少し、そしてプロデュースまでやるんだからやはりタレントだと思う。まぁ、プロデュースを自分でしてるからガッツがあるって言われる決断が成立す>>続きを読む

幽霊がいる家(2022年製作の映画)

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こんなにも軽やかに回転されてしまったらあっぱれという他にない。
ロケーション的に引けなかったのか、フレーミングを維持するために毎度微かにティルトアップ/ダウンを強いられてしまったのが悔やまれる。

クイーン・オブ・ダイヤモンド(1991年製作の映画)

5.0

新たなお気に入りの映画はちょくちょく見つけるけど、ものすごく久しぶりに新たなお気に入りの監督を見つけた。私の師匠は完璧なフレーミングだと言っていたが、私からするとなんとも奇妙なフレーミングが繰り広げら>>続きを読む

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

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感動するほど良いショットが驚くほど多くあったのと、カラグレのセンスがやはり良かった。ラストのクレーンショットが『羅生門』の逆バージョンみたいで、それが必要だったかどうかは別として面白い発想だとは思った>>続きを読む

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

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囚われの男ここにも。モチーフは良い、分かるよ。ただ私の映画の方が遥かに面白い。

デュエル(1976年製作の映画)

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誰が主人公だと言えばカメラが主人公だったと言いたくなるほどカメラに語らせられていた。映画と鏡の親和性については映画史上散々語られ尽くしてきて、今私がここで改めて言及する必要は微塵も無いものの、鏡が人を>>続きを読む

ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

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ホドロフスキーの下位互換映画。騒がし過ぎて中盤から頭痛がするけれども。

コレクションする女(1967年製作の映画)

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打って変わって、男がよく喋るロメールだった。
ラスト、男がトリュフォーの撮るレオーみたいな立ち回りをしていて可愛かった。

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

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不愉快感を昇華できなかったただ不愉快なだけな不愉快映画。私の大好きなスコープをきもい使い方しないで欲しい…。

ピアニスト(2001年製作の映画)

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偏屈したユペールが、少女のような瞳に涙を浮かべてカメラを見つめてしまったらもう我々は息が出来ない。終始、あまりの惨さとその美しさに全ての体力を持って行かれたが、ラスト2シーン、そのコントラストは狂気の>>続きを読む

終電車(1980年製作の映画)

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メルヴィルとファスビンダー混ぜたようなテイストで始まって、しかもレオーがいなくてやっぱ物足りないかもーとか思ってたけどラスト、終電車で愛のエチュードを聴けて/観れてうるうるしちゃった。
皆も言うように
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その夜(2021年製作の映画)

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3ショットに1回ぐらい痺れるほど完璧なフレーミングだった。多分凡人だと一生かかっても見つけられない寸分の狂い無い完璧なショット、はあああ…

アルプス(2011年製作の映画)

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やっぱりスコープは良いわぁ。閉塞的な物語に終わり無く掴みどころも無い空間の感覚。そして、スクリーンに映る者たちは駄々広いフレームの中にいることを知らずに必死に息継ぎする場所を探している。やはりスコープ>>続きを読む