MissyEllioさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

MissyEllio

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暴力脱獄(1967年製作の映画)

5.0

子供の頃にどハマりした、J・ミルトンの『Paradise Lost(失楽園)』旧約聖書の『創世記』をテーマにした叙事詩がありまして。

ヤハウェ(唯一神)に楯突き、堕天使となった大天使ルシファー(サタ
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フィッシャー・キング(1991年製作の映画)

4.0

前回『テロ・ライブ』を書いた時、着想云々書いたら記憶がドドーっと蘇ってきたので。

ロビン・ウィリアムズが亡くなって、もう直ぐ一年ですね……最後がアレだっただけに、何ともやりきれない思いです。

『フ
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テロ、ライブ(2013年製作の映画)

3.8

32才の監督デビュー作でコレですよ……韓国映画の勢い、未だ冷めやらずですね。

一切もったいぶらず、冒頭から終わりまで、一気に駆け抜けるスピード感といい(お陰で強引な仕掛けも飲める)、骨太なエンターテ
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.5

『パンチドランク・ラブ』に引き続き、不器用で歪んだ恋愛の映画をもう一つ。

映画会社は『ワイルド・スピード』のようなものを期待したそうですが、そこはレフン、そうは問屋がおろしません笑

始まりから、独
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.9

ポール・トーマス・アンダーソンってさぁ、ポール・トーマス・アンダーソンのね、ポール・トーマス・アンダーソンが言いたいのは…………full nameで言いたくなる名前ってありますよね(スイマセン)。>>続きを読む

幕末太陽傳(1957年製作の映画)

5.0

僕の人生ベスト......の中の一本『幕末太陽傳』
(うわっ凄く長くなっちゃいました汗)

故 川島雄三監督の最高傑作と言っていいでしょね。日活再開3周年記念映画。記念作品である上に、当時の日活の状況
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ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金(2013年製作の映画)

3.5

『脳が筋肉で出来ている』なんて揶揄しますが、それを地で行くとどうなるか、こうなります(実話です)

僕の中で、マイケル・ベイってのはマッチョイズムのアホーンと思っていたんですが「こういう映画も作れる
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96時間(2008年製作の映画)

3.6

今ではすっかりアクション俳優化(良いのかソレで笑)しているリーアム・ニーソンですが、これが大きな転機になったんじゃないですかね。

愛娘が、パリ旅行でちょっと羽目を外そうとした挙句、見事さらわれてさぁ
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舟を編む(2013年製作の映画)

4.0

三浦しをんの本は映画化しやすいのだろうか。もちろん監督の石井裕也は良い若手監督ですが、それにしても三浦しをん原作の映画は良い作品になる印象です。

本作の題材の辞書作り。僕は本を作ることをメインの生業
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悪の法則(2013年製作の映画)

4.1

はじめに言っておきますが、僕はこの作品が物凄く大好きです。2度、3度と見ていくと、意味の無いように見える会話や描写も非常に味わい深くなる面倒な作品なので、繰り返し見ることをオススメします。

また、こ
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ライジング・ドラゴン(2012年製作の映画)

5.0

ジャッキーはお嫌いですか?
ジャッキーが新作を出したら、おかずを一品減らしてでも観るのが義務ですよね?

彼は長年、身体を酷使した為に、毎朝1~2時間身体をほぐしてからでないと、ベットから起き上がるこ
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夢売るふたり(2012年製作の映画)

3.8

西川美和監督、好きです。何が好きかって、この人の底意地の悪さが堪らなく好きなんですよ。

彼女の作品は、オチの部分、起承転結の結が明らかに作業的。正直そんなところはどうでもいいんでしょうな。描きたい場
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

4.2

ぼくにとっては、14年邦画ベスト3の一本。

過去を忘れようと非生産的に生きる男、今を忘れようと淡々と生きる女、優しいはずなのにうまく生きることができない青年。

抜け出したいけど抜けられない、変りた
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もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

4.0

山下敦弘監督といえば、脚本家 向井康介とのコンビで代表作“ダメ男三部作”や『天然コケッコー』、青春映画の傑作『リンダリンダリンダ』など、オフビートな、丁度このモラトリアム期、またはその前後な空間を切り>>続きを読む

アニー・ホール(1977年製作の映画)

4.0

ダイアン・キートンがオシャレ!僕をフアッションに目覚めさせてくれた映画。

ウディ・アレンのそのもの(彼の作品はその傾向が強い)。恋愛の滑稽さと、それでいて失くしては生きられない刹那。あぁ無情。

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私が、生きる肌(2011年製作の映画)

4.2

映画を観る理由の一つに、自分の知らない、または覗いてみたい世界を疑似体験すると言うことがある。この映画は正にそれ。実に変態的で11年のベスト10の一つ。

ペドロ・アルモドーバル監督といえば『オール・
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高地戦(2011年製作の映画)

4.4

これまた素晴らしいの一言に尽きる、僕の大好物!どこをとっても最高なんじゃないですかね。

数多ある戦争モノでも、この非常に危険で、不毛とまで言われる高地戦をここまで見事に描いた作品は他に知らない(あっ
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映画は映画だ(2008年製作の映画)

3.5

名作だとは言わないけども、ある一点に関して、韓国映画の00年代以降の興隆が感じられる好きな作品。

ある一点と言うのは、主人公2人の衣装(白と黒)が、時間の経過と共にどう変化していくのか、つまり感情の
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ハナ 奇跡の46日間(2012年製作の映画)

4.6

劇場で鑑賞時、2度とも貸し切り状態なんて、良いんだか悪いんだか、いやはや残念な想いをした映画。

日本での世界卓球選手権に、南北朝鮮の統一卓球チーム『コリア』が政治的理由から突如誕生し、選手たちは困惑
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

4.5

もう、あれこれ語りたくなるが語る必要は一切ない。最高じゃないですか、最高ですよ! 劇場で大音量で観る機会を逃した方は残念としか言い様がないですね、あぁ〜かわいそ〜かわいそ〜

LIFE!(2013年製作の映画)

4.1

ベン・ステラーと言えばコメディのイメージが非常に強い。が、その一見馬鹿ばかしい話に政治的、社会的問題を見事に盛り込み、鑑賞後にハッとさせられる、映画的IQの高い製作者としても知られている訳だが、今作は>>続きを読む

ダーティハリー2(1973年製作の映画)

4.5

脚本にマイケル・チミノが参加した、1のカウンター的な2作目。僕的にはこの2作でダーディハリーは完結と思う。1の半ば実存主義的な(実はこれこそが米国保守社会へのカウンター)キャラハンを模倣した犯人が相手>>続きを読む

ダーティハリー(1971年製作の映画)

4.5

ダーディハリーは1と2をセットで。1はハリー・キャラハンの保守的な組織に属していながら、自己の正義感とルールを優先する逸脱した刑事が、これまた何にも囚われない猟奇的な犯人に、嫌が応にもその本質を問われ>>続きを読む

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.1

考えれば考えるほどに深い話。人はいったい何に恋をし安心を感じ、孤独を埋め合わせているのか。

これに似た思考実験的なSFや哲学が昔から幾つか存在するが、映像で表現されるとその物悲しさや空虚さはより際立
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