なんと恐ろしい光と影。恐ろしい音。恐ろしい鎌、歯車、蝋燭、草原、鍵。映像の精神への侵食を実感する71分の悪夢。すごい。
あのテーマ曲が流れ始めると、映画の場面と共にあの頃が蘇る。ラストシーンは昭和へのさよならの様で胸がいっぱいになった。
名作中の名作の1本。撮影、美術、編集、演技、音楽どれも素晴らしい。全体を覆う陰鬱な空気が一気に晴れる大団円、跳ねるようなエンドテーマの中を走る汽車が爽快である。ルメット監督作品はどれも映画の楽しさを堪>>続きを読む
核戦争への恐怖が狂気に至るという事から「生きものの記録」からの繋がりを絶対的に感じる(「夢」も)。またタルコフスキー監督「サクリファイス」もまた。子供たちの体験した不思議な8月への、無邪気さ、真摯な気>>続きを読む
小松監督映画のテンポが好き。感傷的になる暇が無いくらい進むので、よけい感傷的になる。終盤のお母さんの手紙にはやはりグッときてしまう。邦画だと大切な事が言葉で伝わってくるので良い。「いそげブライアン」い>>続きを読む
宮部みゆき原作は3部作であり、その第2部で子供たちと大人の関りがじっくり描かれていた。それが大人たちの裁判への関与にリアリティを与えていたので、映画も「20世紀少年」の様に3部作で作られたらもっと凄味>>続きを読む
やはり凄い映画。圧倒的。フリードキン監督の熱量に当てられてしまう。「エクソシスト」「恐怖の報酬」同様、音楽の使い方がカッコ良い。