メイユールさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

メイユール

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アウステルリッツ(2016年製作の映画)

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夜と霧の後に、これを観せてくれたことに感謝。早稲田松竹のラインナップはいつも意義深い。

いろんなことを考えながら観た。
皮肉も受け取った。現代を生きる私達の能天気なこと。何かに当事者意識を持つことな
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夜と霧(1955年製作の映画)

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観に行くかとても迷ったけれど、映画館じゃないと最後まで観られる気がしなくて。
私は途中、目を瞑ってしまった。あまりに大量の死を目の当たりにしてパニック。確かに在った命がどれだけ奪われたか、これを淡々と
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粛清裁判(2018年製作の映画)

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洒落ててかっこいい演出。だけど、途中で耐えきれず寝落ち。情報ちゃんと入れて観た方がよかったな。

信じられないタイミングで鼻をかむ被告人と、判決を述べるのに咽せまくるおじさん(しかもずっとフラフラして
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

4.0

めっちゃ良かった。家族四人それぞれをちゃんと独立した人間として描いている。みんなどうしようもない部分があって、でも優しさもあって、そして脆い。人間だったな〜。
子供が母を思う気持ちって、なんかすごく特
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ファーゴ(1996年製作の映画)

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マクドーマンドが登場した瞬間、やっときた!という嬉しさと安堵を感じる。とっても魅力的でキュートでかっこよかった!
ただ、妊婦ってところがもうずっと心配で不穏だった。細かい不穏が多い。うまい。
ピーター
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誰かの花(2021年製作の映画)

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どう在るべきかをずっと問いかけてくる。
引き出しの花を見つけるシーンは、決定的な絶望でもあるけれど救われたような気もした。

おいしい家族(2019年製作の映画)

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うーーーーーん、理想郷だけどなんか色々雑。お父さんがお母さんの服を着るようになる過程を描いて欲しかった気がする。

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

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恋人にはなんとなく観て欲しくなくて、でもこの狂気を知って欲しくて、映画の内容全部話してしまった笑
振り返ってみても、やっぱりエイミーの行動はストンと腑に落ちる。プライドの高さなのかな。大事にされないう
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偶然と想像(2021年製作の映画)

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ル・シネマで。
私が観たのは2月頭の日曜夜、ほぼ満席。劇場スタッフさんによると12月の公開からずっとほぼ満席らしい。
この物語をそれだけ多くの人が観ているんだと思うと希望が持てる気がした。

どれが好
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.5

正義とか倫理観とか生きていく上で指針になるものはこの世に沢山あるけれど、答えは自分の心に聞くしかない。自分の心にあるようにしか生きられない。そんなことを考えた。
二時間半なんて信じられないくらい、あっ
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セトウツミ(2016年製作の映画)

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二人の芝居だけで良い、演出が余計に感じた。なんかあの音楽が入るタイミングとか音量のせいで、二人がスベってるみたいになってて嫌でした。演劇で観たい、目の前であんな芝居を観てみたい!

街の上で(2019年製作の映画)

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この街の景色、それだけで3.5くらいいきそう。後はなんかなんとも、全体的に好みじゃなかった。合計3.5だ。

大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

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スルメみたいに味わえば味わうほど楽しい作品だった。好き。
名優たちの若かりし姿がまた魅力的。
北林谷栄さんが自分の山を観るシーン、素晴らしすぎてドキドキした、、、
隅々まで面白いってすごい。
こりゃ原
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恋人(1951年製作の映画)

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こういう気持ちとかああいう距離感とか、あるよねって切なくなった。洒落てて良い映画だった。日々に疲れたら、お酒飲みながらダラダラ観たいなあ。
いつか結婚することになったら、前夜に一人で観てちょっと泣きた
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

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絶賛されてるし良い要素しかないって思うんだけど、私はどこかはまらなかった。あのシーンの演出はすごくすごく好き。けど、なんだろう、たぶん家族の距離感とかがどうしても苦手だった。ルビーの背負わなくても良い>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

4.0

生きてきた環境とかどういう性格とかそういうのを越えて、人間に問いかけてくる。ブラピの表情が一生忘れられない。はーーーー良かった。

ドライヴ(2011年製作の映画)

4.0

ライアン・ゴズリングの恐ろしさが異常。あんなに静かなのにあの迫力。こういう役をもっとやってほしい!
前世はマフィアだと確信している私にとっては血が騒ぎまくる映画だった。
キャリー・マリガン史上一番可愛
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三百六十五夜 大阪篇(1948年製作の映画)

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照子さんの純血と一途さ、そして聖母のような心の広さに頼り切った展開で、なかなか胸くそ映画だった。
婚礼のシーンの二人は本当に美しい。そう、美しくて印象的なシーンは沢山あるけど、なかなか胸くそ映画だった
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夜來香(イェライシャン)(1951年製作の映画)

4.1

大人の恋かと思いきや、お互いを思う気持ちがピュアで、そのギャップにときめいた。上原謙さんの美しさが凄まじい。どのシーンも綺麗だった。

終わり方が残酷で、久慈あさみさんはこの上ないくらいキラキラしてて
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

4.3

ちょっとこれは凄い映画だった。新しいようで古い。凄く好き。
公開当時、中島セナちゃんに一目惚れして絶対観たい!と思ってたのに、映画館での上映を逃したことを後悔。劇場で観たい!!!

途中訳の分からない
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娼年(2018年製作の映画)

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複雑なようで色々と安易。人間ってそんなもん?熱海ターンに笑った、良いシーンだった。

夜霧よ今夜も有難う(1967年製作の映画)

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主題歌が大好きでずっと観たかった作品。

「カサブランカ」やん!とつっこみつつ、とにかく裕次郎と浅丘ルリ子さんが麗しくてうっとりした。
ここまで酔いしれてかっこつけてくれる人、今はもういない。まさにス
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ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

よかった。スピンオフと知らずうっかり観ちゃったけど。本編が観たくなったような、もうこれで満足なような…
自分を安定させてくれる存在ってどうしても欲しくなるよね。彼との遠距離に余裕でいるために必要だった
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逆光(2021年製作の映画)

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永遠の一瞬が詰め込まれた作品だった。私が映画に対して思っていることを、パンフレットで渡辺あやさんが言語化されていて、そしてこの作品が表現していた。

人や感情との距離感が程よくて、とっても好き。逆光、
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Summer of 85(2020年製作の映画)

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恋のはじまりがすごく自然で、距離の縮め方とかデートが全部全部理想だった!
二人の魅力と色気のバランスが絶妙で、危うくて、終始ドキドキしていた。

自分なりの価値観で彼を愛したけど、愛しても愛しても満た
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マザー、サン(1997年製作の映画)

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途中、余白が多すぎて余計なことを考えてしまった。実はこうなのかな?とか邪推をしちゃう。それくらい、二人の持ってる空気感に広がりがあるのかも。
ある映画が神の視点で撮られている、みたいな話になるほどなと
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トムボーイ(2011年製作の映画)

4.2

絶対に観たい作品だったので、あらすじも読まず予告編も観ず、前情報なしで臨んだ。
だからミカエルの嘘がわかった瞬間に見える景色が一変、それまでのシーンの受け取り方も違うものになった。
最初から一人の人間
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

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どうしたら上手く歌える?という質問に対して、動物たちはうまいとか下手とか気にせず、ただ本能のままに鳴く、みたいな返しが印象的だった。

折に触れて思うことだけど、自然はいつも圧倒的だ。身近な人の言葉に
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

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まさかtoxicをこんな形でこんな気持ちで聴く日がくるなんて…!と謎の涙。
もうブリトニーみたいなスターはきっと生まれない、ってことをここ数年ぼんやり考えていて、この映画によってそれをはっきり突きつけ
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

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クソ親父のせいなのか(私はそういう風に受けとった)主人公の自己肯定感の低さが辛い。けど、なんだろう、自分の価値をああいう風に認識してしまう気持ちはわかる。
バンドマンとキスしてるときに、きゅっと手を握
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

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なんてロマンチックなラストシーン!!!
芸術で食っていこうって歯食いしばってる人達が、この作品を創ったんだよ、かっこよすぎる。あの瞬間、鳥肌と涙が同時にブワッと襲ってきた。

過激な思想なんてものは誰
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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観てからしばらく経つけど、まだうまく咀嚼できていない。ずっと突かれたくないところを突かれているような居心地の悪さを感じながら観ていた。音さんの不在の存在感に支配された三時間。

岡田将生の長い長い語り
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